便によるトイレつまりが発生した場合の対応策について、知らない方も多いのではないでしょうか。
便自体は水に溶かすことができるため、つまりの原因とはなりにくい傾向にあります。
しかし100%起こらないとはいえないため、実際に対処が必要なときもあるでしょう。
本記事ではトイレつまりを解消するための、誰でもできる便を溶かす方法について解説しています。
「便によるトイレつまりを解消する方法について知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【トイレつまりを解消】便(うんち)を溶かす方法
それでは便によるトイレつまりの解消を目的とした「便を溶かす方法」について解説していきましょう。
具体的な内容は、以下にまとめた4つとなります。
- 時間をかける
- お湯で溶かす
- アルカリ性洗剤で溶かす
- 重曹とクエン酸で溶かす
上記の内容は材料さえ用意できれば、誰にでもできる簡単な方法です。
トイレつまり発生時からすぐに実践できる内容ですので、ぜひお試しください。
では各項目について詳しく解説していきます。
①時間をかける
冒頭でも述べたとおり、便は水に溶けるものです。
トイレがつまったとしても時間をかけて放置しておくことで、トイレのつまりトラブルの解消に期待できます。
水の溶けることが条件なので、便だけでなくトイレットペーパーが原因のときも同様です。
これが試せるのは時間に余裕がある場合に限りますが、可能であれば半日程度は様子を見てみましょう。
②お湯で溶かす
お湯を流して便を溶かす方法もあります。
45℃〜60℃ぐらいのお湯を便のつまったトイレの便器に流してみましょう。
そのうえで1時間ぐらいの間、便が溶けるのを待っていればトイレつまりを解消できる可能性があります。
注意点は、高い温度の熱湯を流してしまわないことです。
便器が破損してしまう恐れがありますので、絶対に止めておきましょう。
③アルカリ性洗剤で溶かす
続いてはアルカリ性洗剤で溶かす方法です。
トイレ用洗剤として常備しているアルカリ性の商品があれば、そのまま使用することで便を溶かす効果に期待できます。
パッケージに記載された用法・用量にしたがって適量を便器のなかに投入し、20分程度様子を見ましょう。
アルカリ性洗剤の刺激は強いので、ほかの洗剤と混ぜて使うことで猛毒なガスが発生するリスクがあります。
そのため取り扱いには十分注意が必要です。
④重曹とクエン酸で溶かす
重曹とクエン酸を合わせることによっても、便を溶かすことができます。
途中で発生する炭酸ガスは中毒を引き起こす恐れがあるため、換気をしながら注意して作業に臨みましょう。
重曹とクエン酸を使ったつまり解消の手順は、以下のとおりになります。
- 1.重曹を50mlほど便器内に投入する
- 2.さらにクエン酸100mlを投入する
- 3.炭酸ガスが発生するので換気の具合を確かめる
- 4.45℃~60℃ぐらいのお湯を投入して1時間様子を見る
- 5.バケツの水を少しずつ流してつまり解消を確認する
【トイレつまりを解消】便(うんち)を溶かす以外の効果的な方法
ここまで便を溶かす方法について解説してきましたが、溶かす以外の効果的な方法についても紹介しておきます。
①ラバーカップ(すっぽん)を使う
ラバーカップ(すっぽん)はトイレのつまりを直すための道具です。
ホームセンターで購入できるアイテムで、トイレ用以外に通常配管用ラバーカップも売られています。
また、和式用・洋式用・節水用と用途が分類され、サイズも3種類に分かれていることが多いです。
したがってラバーカップを購入する際は、つまりを直したいトイレの形式・排水口サイズに合った選択が重要となります。
基本的な使い方は以下のとおりです。
- 1.ラバーカップのヘッド部分が浸かる程度に便器内の水を調整
- 2.排水口に密着させ、中の空気をゆっくりと押し込む
- 3.勢いよく引く
作業は止水栓でトイレの水を止めた後に行います。
成功すればゴボゴボという音がしながら水が流れていくので、バケツの水を流してみてつまりが解消できているか確認しましょう。
②真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも強力なつまり解消機能の道具です。
また、ラバーカップと同じように、先端にゴムのヘッドが付いています。
押し引きがハンドルによってできるようになっている点が特徴です。使い方もほぼ一緒で、ラバーカップでは解消できなかったつまりも解消できる可能性があります。
③尿石の場合は酸性の薬品を使う
つまりの原因として尿石が疑われるなら、酸性の薬品を使ってみることでトラブルを解消できる可能性があります。
尿石はアルカリ性となるため、酸性の薬品が特に効果を発揮してくれるでしょう。
尿石除去剤と表示があるものだと、しっかりとした効果が期待できます。
硬い便(うんち)や下痢はつまりの要因になりやすいので注意
硬い便(うんち)や下痢はトイレつまりの要因になりやすいので、しっかりと注意する必要があります。
硬い便は溶けにくい
通常の便は排水管を流れながら水に溶けていくため、排水管をつまらせる現象は起きにくい傾向があります。
対して硬い便は水に溶けにくく、排水管のカーブ部分でつまってしまうことがあります。
下痢はトイレットペーパーの使い過ぎに注意
硬い便のほかに下痢の場合でもトイレのつまりを誘発する恐れがあります。
下痢の場合につまりが発生するのは、流した便ではなくトイレットペーパーが原因です。
一度に大量のトイレットペーパーを流すことがトラブルの原因となるため、使い過ぎを防ぐことと何回かに分けて流すことがつまりの予防になります。
トイレのつまりが解消できない場合は業者へ相談
便が原因の場合は、自身の手でトイレつまりを解消できる可能性があります。
しかし可能性が高いというだけで、必ず解消できるものとはいえません。
トイレのつまりが解消できない場合は、原因が便でない可能性も考えて業者へ相談しましょう。
作業料金だけなら8,000円程度が相場
ラバーカップや薬品の使用で解消できるトイレのつまりは「軽度なつまり」に分類されます。
専門業者のホームページにある料金表をいくつか確認すると、軽度なつまりの作業料金は概ね8,000円前後に設定されていることが多いです。
自身の対処で難しいと感じた場合は、すぐ業者に依頼することがおすすめです。
症状が酷くなるとさらに修理費用がかかってしまう恐れもありますので、早めに対処しておくと良いでしょう。
見積もりを見て判断する
業者へ依頼する場合は必ず見積もりを見て判断するようにしましょう。
作業料金はもちろんのこと、基本料金や出張料金などの項目をチェックする必要があります。
業者によってそういった項目の有無が変わるほか、サポートやアフターフォローの面も注目すべきです。
これらの内容をしっかりと比較・検討して、信頼できる業者へ依頼しましょう。
まとめ
今回は、便を溶かす方法について解説してきました。
つまりの原因が便であれば、自身の手でトラブルを解消できる確率も高まります。
記事内で紹介した方法を実践し、つまりを解消するアイテムを駆使してトラブル解決に取り組みましょう。
「便が原因だと考えているけど、どうしてもつまりを解消できない」そんなときはみんなの町の水道職人にお任せください。
お見積もりは実際の現場を確認してから提出し、ご納得いただけた上で作業を開始します。
お見積もり確認後のキャンセルについても料金は発生いたしませんので、お気軽にお問い合わせください。