水道の蛇口部分から水漏れが起こった場合、接続部分に取り付けられているパッキンを交換する必要があります。しかし、ホームセンターやオンラインショップで見ると品揃えが豊富で、何をどう選べばいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、水道パッキンのサイズの測り方や、どのような種類があるのかについてご紹介していきます。
目次
水道パッキンのサイズの測り方は?
パッキンとはどのようなものなのかというと、箱などを密閉するためにつけられているゴム製の部品です。水道だけではなく、さまざまな場所で接続部品として使用されています。
水道パッキンは蛇口の接続部分に使用されていますが、測り方がわからない人も多いでしょう。ここからは、具体的にどのようにサイズを測ればいいのかお話しします。
パッキンのサイズを測るためには、蛇口本体のメーカーを調べる必要があります。多くの蛇口は、メーカー名と型番が掘られているかシールで貼り付けてあります。蛇口付近を一度確認してみてください。
メーカー名と型番がわかったら、メーカーのカタログやホームページで型番を調べてみましょう。すると、使用されているパッキンのサイズも表示されているはずです。
パッキンのサイズは呼び径・外径・内径といった表記をされることが多いです。呼び径は蛇口の入口にあたる部分の直径、外径・内径はパッキン本体部分の直径を指します。
型番を調べられなかった場合は、壁と蛇口の接触部分の外径を測ってください。外径が16mm程度の場合は呼び径13mm、外径が19mm程度の場合は呼び径20mmと考えて頂ければと思います。
上記の方法で測ることができなかった場合は、パッキンを購入する際にホームセンターなどに直接現物を持っていきましょう。
水道パッキンの種類
水道パッキンを購入する際にサイズと合わせて確認してほしいのが、水道パッキンの種類です。細かく種類をあげるときりがありませんが、蛇口に使われているパッキンはある程度タイプが決まっていることが多いです。
パッキンの確認をするためにわざわざ蛇口を分解して確認する必要はありません。基本的には、蛇口のメーカーと型番を確認できればパッキンの種類もわかります。そのため、種類の紹介と併せてメーカーや型番の確認方法についてもご説明します。
単水栓
単水栓とは、水もしくはお湯のみ出せる蛇口です。水栓自体で水の温度調節を行うことはできません。
単水栓は、壁と蛇口の接続部分にメーカー名が記載されている場合が多いです。また、型番を記載していない蛇口が多いので、型番がわからなかった場合はメーカーのホームページで調べるようにしましょう。
ツーハンドルの混合水栓
ツーハンドルの混合水栓とは、水を出すハンドルとお湯を出すハンドルがついており、それぞれのハンドルでお湯の量を調節する蛇口です。ツーハンドルの混合水栓は、お風呂場や洗面所に使用されることが多いです。混合水栓の中で1番ベーシックなタイプなので、実際に見たことがある人も多いでしょう。
ツーハンドルの混合水栓の場合は、蛇口に直接メーカー名が彫られていることが多いです。もしくは、蛇口の付近にメーカー名や型番の書かれたシールが貼ってあるかと思います。シールで貼ってあると、長年利用している家庭では擦れて見づらくなっているでしょう。その場合は、直接メーカーに問い合わせることをおすすめします。
シングルレバーの混合水栓
シングルレバーの混合水栓とは、レバー式の調節機能がひとつついており、そのレバーで水の温度調節と湯量のどちらも調節できる蛇口です。多く見られるのは、レバーを上下に動かすと湯量を調節でき、左右に動かすと温度調節ができるタイプのものです。
シングルレバーの混合水栓は片手で使用できることから、キッチンやお風呂場などで使われることが多いです。
シングルレバーの混合水栓の場合、メーカー名がレバーの上部か後ろ側に直接彫ってあることが多いです。また、型番に関しては蛇口の根元にあたる部分にシールで貼ってあることが多いでしょう。
シングルレバー式の蛇口は比較的新しいタイプのものです。そのため、昔からある住宅ではなかなか設置されておりませんが、新居などの場合はこのタイプが利用されることは多いと思います。
水道パッキンの種類別設置方法
水道パッキンにも種類が複数あることがおわかり頂けたかと思います。種類によって形が違うことはもちろん設置箇所も違うため、ここからは種類別の設置方法をご紹介します。
単水栓
作業を始める前に、止水栓と元栓を閉めてください。
そして単水栓の設置方法は、まず単水栓のハンドルにつけられているナットを緩めます。ナットとは、ボルトを締めるネジのような部品です。ナットを緩めたことで、上につけられているハンドルを取り外すことができます。すると、蛇口部分に取り付けられている水道パッキンが見えてくるため、古いパッキンを新品のパッキンに交換してください。
逆の順番で全ての部品を戻したら、止水栓と元栓を開けて水を流してください。水漏れせずに使えるようであれば、作業は終了です。
ツーハンドルの混合水栓
こちらも、作業を始める前に止水栓と元栓を閉めてください。
ツーハンドル混合水栓には、お湯を出すための赤いハンドルと水を出すための青いハンドルがついています。どちらのハンドルにも上部に小さいキャップがついているため、ピンセットを使用して取り外してください。
キャップを取り外すことで自然とハンドルを取り外すことができます。ハンドルがついているちょうど下の部分に、回転させるための軸が取り付けられています。その軸を取り外すと、パッキンが見えてくるので古いパッキンを新品のパッキンに交換してください。
逆の順番で全ての部品を戻したら、止水栓と元栓を開けて水を流してください。水漏れせずに使えるようであれば、作業は終了です。
ツーハンドル混合水栓は、単水栓に比べて複雑な構造をしています。そのため、部品を元に戻す時は順番を間違えないように注意しましょう。
シングルレバーの混合水栓
こちらも、作業を始める前に止水栓と元栓を閉めてください。
シングルレバー混合水栓はツーハンドル混合水栓と違い、レバー式のハンドルがついています。レバーの上部に小さいキャップがついているため、ピンセットを使用して取り外してください。
キャップがついているちょうど下の部分に、ネジがあります。そのネジを取り外すとレバーも取り外すことができます。
レバーハンドルの外側にはカバーがついています。そのカバーを取り外すことでパッキンが見えてくるので、古いパッキンを新品のパッキンに交換してください。
逆の順番で全ての部品を戻したら、止水栓と元栓を開けて水を流してください。水漏れせずに使えるようであれば、作業は終了です。
まとめ
水道パッキンはゴムでできていることもあり、摩擦で消耗し、経年劣化は避けることができません。そのため、水漏れが起こっていなくてもしばらく交換していないようであれば、一度状態を確認してみると良いでしょう。
水道で水漏れがおこった場合、多くの原因が水道パッキンによるものです。交換するにあたりサイズの確認は重要なので、今回の記事を参考にして正しいパッキンを購入するようにしましょう。
また、パッキンの交換自体は難しい作業ではありませんが、工具を使って蛇口を分解しなければならないため、このような作業が苦手な人もいるかと思います。そのような方は、無理せず水道専門業者に修理依頼することをおすすめします。