「近頃、水道費用が上がった」「突如水道料金が高くなった..」このようなケースにあっている方も多いかもしれません。
水道費用は2か月に一度で、ほかの光熱費に比べて安いですが、必要経費に変わりはないので、できるだけ抑えたいところですよね。
そこで今回は、水道代が高い原因について、水漏れ以外の理由やチェック方法を解説していきます。
目次
水道の使用量が増えていないかチェック
水は常日頃使うので、知らぬ間に使用量が増えているケースはしばしばあります。洗濯する回数が増えたり、食器を洗う回数が増えたり、入浴する回数の増加など、わずかなことでも毎日水量が増えていれば、合わせるとかなりの増加量となるでしょう。
洗濯機の新調によって洗濯の総量が増えたり、浴室のリフォームで浴槽サイズが大きくなったりなど、さまざまな原因が考えられます。くわえて、夏期はどの家庭でも水の使用量が、増加する傾向があるので注意が必要です。
水道使用量が多くなる原因
水道の使用料が増える原因については、以下の原因が考えられます。
・家族の増加
結婚、出産、同居、同棲、ルームシェアなど、家族や同居する人が増える時期は多くあります。共同生活をする人が増えるということは、それだけ水道の使用料も比例して増加します。急に増えたときは家庭内で規則を作ったり、支払いの方法を話し合ってみるといいでしょう。
・洗濯・風呂・シャワーの回数が増加
世帯人数は同じなのに、水道の使用量が上がったときは、生活スタイルに変化が生じたことが考えられます。
例をあげると、洗濯の回数が増えたり、サイズアップした洗濯機に買い替えたりなどです。洗濯が使用量増加の要因のときは、できるだけまとめ洗いをするといいでしょう。
また、風呂やシャワーは1回で多くの水を使用するので、家庭内で使う回数が増えると、使用量が急速に上がる場合があります。
例をあげると、夏期は1日に何回もシャワーを浴びる人もいますし、クラブ活動をしているお子さんがいれば、シーズン問わず風呂に入る回数が増えるかもしれません。
衛生的に考えて我慢するのは良くないので、シャワーを使わないときは止める、追い炊きシステムを利用するといった、水を大切に使う方法を考えるのがいいでしょう。ガーデニングをしている人は、散水が必要になってくるので、使う量が増加しがちです。
まめに水やりをしなくてもいい植物を購入したり、広いエリアに水やり可能なホースを購入するなどの対策が必要でしょう。
・他の問題
「家族構成も、生活様式も変わらないのに近頃使用量が増加している」そういう場合、水漏れが生じているかもしれません。
お手洗いやキッチンなど、栓に緩みがないか確かめるのがいいでしょう。目に見える箇所で変化がないのに、測定器で漏水マークが表れたら水道局に相談して、メンテナンスに来てもらうことをおすすめします。
ほかの理由では、カランの締まりが悪くなっている場合も考えられます。確実にノズルを締めているのに水滴がたれてくる場合は、パッキンなどパーツを取り替えましょう。
水漏れの可能性を考える
冬期に水道管が凍結によって、損壊し水漏れしているケースがあります。完全な破裂状態であればすぐに気づきますが、亀裂くらいだと気づかないこともあります。
知らぬ間にそのまま使っていると破裂する危険があり、また漏水部分の周りが腐ってしまう危険もあります。
水漏れの確認法
はじめに家の全水道の使用を止めます。全ての水道使用を止めたままで、水道メーターをチェックします。
パイロットマークが回っていた場合は、水が出ているというサインになるので、どこかで水漏れしています。
マンションの場合、水道メーターがほかの住宅の分といくつか並列していることがあるので、明細書に書かれている量水器ナンバーと同じナンバーの水道メーターを確かめてください。
水漏れしていた時にチェックする場所
水道メーターで水漏れしていることが確かめられたら、実際にどの箇所から水漏れしているのかをチェックしましょう。
水道のカラン箇所の水漏れ
確実にカランを閉めているのにカラン周辺がいつも濡れていたりしませんか。不安なときはボロタオルなどで水分を拭き取り、水が染みだしてこないかを確認してみましょう。
また流しの下のところで水の滴る音が聞こえないか、濡れていないかなどもチェックするといいでしょう。
トイレの水槽や便器内部、便器まわりの水漏れ
トイレも水漏れしやすいところです。水槽のある種類のケースでは、水槽に水を送るパイプ箇所が濡れていないか、水槽の内部で音がしないかなどを確認するといいでしょう。
パイプ箇所の水漏れはナット部分を締め直すことで、スムーズに直ることがあります。便器まわりに水濡れがないか、床面が濡れていないかも確かめましょう。
便器の亀裂・損壊などにより水漏れしていることがあります。多くの機能をもつ便器の場合、クリーンシステムのフィルターが、きちんとはめられていない場合でも水漏れが発生することがあるので、掃除後は確実に元通りにしましょう。
風呂の水漏れ
風呂水漏れの際に頻発するのはカラン・水栓からの水漏れです。給水管とそのまま接続している部分なので、はじめにこの部分をチェックしましょう。
考えられるのがパッキン箇所からの水漏れ、ホースやパイプ箇所の水漏れ、ボルトやナット箇所の水漏れです。もし水漏れを発見したときは、緩んでいる箇所がないかも確かめてみましょう。
洗濯機周辺の水漏れ
洗濯機の給水管箇所なども確認が必要なところです。カラン、給水ホース継手や給水ホースが水に濡れていないかを確かめましょう。
パッキンの老朽化、給水ホース継手のネジの緩み、集水ホースの結合部分の緩み、給水ホースの傷みなどが主な水漏れ原因です。
その他水道管の通っている見えない部分の水漏れ
主な水道設備をチェックして水漏れを見つけられなかったときは、目に見えないところの水道管が通る箇所を確かめましょう。
音声によるチェックや床面、壁面などに湿気や変色が見られないか、また悪臭が生じているところがないかを確かめましょう。
水漏れ箇所が特定できなかった場合
一通りチェックし水漏れを特定できないけれど、水漏れが生じている可能性が高いときは、専門業者に依頼しましょう。
この時点で注意したいのは賃貸物件に住んでいるケースです。自分で修理依頼をせずに、ひとまず管理会社や大家さんに連絡しましょう。原因にもよりますが、修理費用が管理会社や大家さんの負担となるケースがあります。
ただし賃貸契約の内容によるので確認が必要です。そしてとりわけ注意したいのは、水漏れにより通常料金より高額な水道料金を請求される懸念がある、あるいはすでに請求されているケースです。
普通、土地内の水漏れにより費用が高額になってしまったとき、減額にはなりませんが、日常的にチェックが難しいところでの水漏れなど、特例で減額が認められるケースもあります。
ただ、水道局指定の事業者に依頼している場合など条件付きの場合があるので、修理を依頼する前に水道局に問い合わせて確かめておきましょう。
原因が不明な場合
生活スタイルも変えておらず、水漏れ確認でも異常がなかったけれど水道料金が上がった場合、水道メーターのトラブルも考えられます。原因が不明なときは水道局に問い合わせてみましょう。
まとめ
この記事では、水道代が高い原因について解説してきました。
また水漏れ以外の原因やチェック方法も紹介しましたので、水道代金が高くなる原因について、視野を広げて理解していただけたのではないでしょうか。ぜひご自宅で水道料金が高くなったときの参考にしてみてください。