飲食店は水栓の交換が必要!?食品衛生法の改正と新基準|みんなの町の水道職人

飲食店は水栓の交換が必要!?食品衛生法の改正と新基準

飲食店を経営している方、これから飲食店を経営しようと考えている方、食品にかかわる方は、水栓の変更はもうお済でしょうか?

食品衛生法の改正に伴い、手洗い場水栓の基準が見直しになっています。

以前の基準では、水栓のハンドルを握って回すことで水が出る水栓の設置ができていましたが、新基準では水栓に手指が触れずに操作することが可能な水栓以外は、設置ができなくなくなりました。

手洗いをした後の手指が触れずに操作できるタイプの水栓以外を使用している場合、新基準に合わせて水栓の交換が必要になるのです。

本記事では新基準が適用される水栓の設置場所や交換時期、新基準を満たした水栓などについて解説をしていきます。

食品衛生法とは

食品衛生法とは、食品を起因とした健康被害を防止するための法律で、食品の安全性を確保するための公衆衛生の向上を目的とし、1947年に制定されました。

この目的は、食品衛生法第一条に詳しく記されています。

食品に関する法律は他にも制定されており、食品の安全性を確保する「食品安全基準法」や、食品への表示を管理する「食品表示法」があります。

食品衛生法にはHACCPの基準が採用されており、飲食店経営者など食品に関わる事業者は、衛生管理計画の作成と、従業員への周知徹底の義務があります。

また洗浄や消毒、清掃といった食品を取り扱う際の手順書の作成が義務付けられ、衛生管理の状況を記録・保存し、定期的に見直しを行う必要があるのです。

食品衛生法の改正による水栓の基準変更

2021年6月に食品衛生法が改正され、水栓の基準が変更になりました。

新基準では、手洗いをした後の手指が、再度感染する可能性を防止できる構造であることが必要となったのです。

ハンドル部分を手指を使って握って回すタイプの水栓は、ハンドルを回して水を出し、手を洗い、ハンドルを回して水を止めます。

この水を止めるときの動作で、手洗いをした後の手指が再度汚染されることが、懸念点として挙げられたのです。

参考:厚生労働省(東京都千代田区霞が関)

食品衛生法などの一部を改正する法律の政省令等に関する資料

水栓の交換が必要となる場所と変更の時期

食品衛生法の新基準に合わせて、すべての水栓を変更する必要はありません。

また、食品衛生法の改正前に営業許可を取得している場合、猶予期間が設けられているため、今すぐ変更する必要はないです。

水栓の交換をすべき場所

たとえば厨房の場合だと、厨房の中にある、手洗いをする場所に設置されている水栓に適用されるため、この部分のみ変更をすれば良いでしょう。

飲食店以外にも、食品製造業やホテル、施設など、食品を取り扱うすべての業界で新基準が適用となるため、個人営業といった経営規模が小さいお店も、新基準に合わせた変更が必要です。

水栓の交換をすべきタイミング

食品衛生法の改正以降に食品に関わる事業を開始する場合、新基準に合わせた水栓での申請が必須となります。

旧基準で営業許可を取得している場合には、営業許可の有効期限までに新基準に合わせた水栓に変更をしてください。

水栓の変更をしていないと、有効期限の更新を行うことができません。

新基準の水栓の交換に疑問点や不安があるときは、自治体の保健所に確認をしましょう。

各自治体の保健所の窓口は、厚生労働省のホームページ内で確認することができます。

参考:厚生労働省(東京都千代田区霞が関)

保健所管轄区域案内

新基準を満たした水栓

新基準を満たした水栓には、センサー式や足踏みペダル式などがあります。

水栓の種類水が出る仕組み
センサー式の水栓センサーに手をかざすことで水が出て、センサーから手を離すと水が止まります。
足踏みペダル式の水栓足元に踏むためのペダルがついており、踏むことで水が出て、ペダルから足を離すと水が止まります。
プッシュボタン式の水栓1度ボタンを押すと一定量の水が出て、自動的に水が止まります。
レバー式の水栓長さのあるレバーがついており、腕で押すことで開閉が可能です。

新基準を満たした水栓はそれぞれデメリットもあるため、デメリットを踏まえて選択する必要があるでしょう。

センサー式はセンサーに手をかざすだけで使用ができるので非常に便利で衛生的ですが、センサーが誤反応を起こし、水栓を使用していないときに水が出る場合があります。

足踏みペダル式は、ペダルが壊れると使用ができなくなるでしょう。

また足を怪我しているときなど、足に力が入らないときはペダルを踏んでも水が出るほど踏み込めないことがあります。

プッシュボタン式の水栓は一定量で水が止まるため、水が足りないときには再度ボタンを押す必要があるでしょう。

このとき、手指が汚染されてしまう可能性があるため、再度しっかりと手を洗う必要があります。

レバー式の水栓は誤って手指で操作をしてしまうことがあるでしょう。

また、左右に動かして操作をするタイプだと、横に動かすためのスペースが必要になります。

水栓の交換は自分でできる?

水栓の交換は自分でもできますが、ご家庭で使用する水栓ではなく、業務で使用する水栓の場合、水道修理業者などの業者に依頼した方が安心安全です。

水栓の設置は給水管との接続方法によって異なるため、自分で特徴をしっかりと捉えて交換することは難しいでしょう。

交換を無事に完了できた場合にも、接続がうまくいっておらずに水漏れなどを起こす可能性があります。

営業時間内に水漏れトラブルや、水が出ないといったトラブルが万が一起こってしまった場合、お客様にもご不便とご迷惑をおかけし、評判にも影響を及ぼすでしょう。

また水栓の交換には時間も要するため、営業時間前や営業時間の後、休業日に完了させることは、水栓の数によっては難しくなります。

まとめ

食品衛生法の改正により、飲食店などの食品を扱う業界では、新基準の水栓に交換をする必要があります。

新基準の水栓には様々な種類があり、デメリットを確認した上で水栓を選択し、営業許可の有効期間内に変更をする必要があるのです。

新しい水栓への交換は、みんなの町の水道職人にご相談ください!

みんなの町の水道職人は各エリアに営業所があるため、迅速に現場にお伺いすることが可能です。

みんなの町の水道職人は、各自治体から水道局指定工事店の認定を受けた、水道修理のプロフェッショナルです。

一般のご家庭だけではなく、飲食店や施設など、大規模な水まわりの修理や交換も承っております。

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