
日本は台風の影響を受けやすい地域であり、特に夏から秋にかけて台風の発生と上陸が増える傾向があります。
台風は強風や豪雨をもたらすだけではなく、ご自宅の設備や生活基盤にさまざまな影響を及ぼします。
中でも水まわりのトラブルは多く、放置すると大きな被害につながる可能性も。
今回は、台風が多い時期とその理由、さらに台風後に起こりやすい水まわりのトラブルについてご紹介します。
目次
台風が多い時期はいつ?

日本に台風が接近・上陸する時期は、例年7月から10月にかけてです。
特に8月から9月にかけては発生件数や上陸件数が増加し、最も警戒が必要な時期となります。
なぜ8月から9月が多くなるのかと言うと、この時期は海面水温が高く、台風が発達しやすい環境が整っているためです。
気象庁の統計によると、台風の発生自体は年間を通して見られるものの、日本に大きな影響を及ぼすものは夏から秋に集中しています。
日本の夏や秋に台風が多い理由

台風は熱帯低気圧が発達して生まれる現象です。
その発達の条件には、海面水温が高いことが欠かせません。
特に7月から9月にかけては海面水温が27度以上となる海域が広がり、熱帯低気圧がエネルギーを得やすい状況となります。
また太平洋高気圧の勢力も関わっており、拡大の状況によって台風の進路が変化します。
高気圧が日本の東側に広がると、台風は偏西風(へんせいふう)に乗って日本列島へと進みやすくなり、これが日本で台風が多くなる大きな理由です。
台風がもたらす被害の特徴

台風による被害は強風、豪雨、高潮が代表的です。
強風は屋根や窓を破損させる恐れがあり、豪雨は河川の氾濫や土砂災害を引き起こす可能性があります。
さらに高潮は沿岸部の浸水をもたらし、都市部では排水設備の能力を超えた浸水被害が生じることもあります。
こうした直接的な被害に加え、台風通過後に残る二次的なトラブルにも注意が必要です。
特に水まわりは外からの影響を受けやすく、雨水や泥が流れ込むことでトラブルが発生しやすくなります。
台風後に起こりやすい水まわりトラブル

台風後に見られる水まわりのトラブルは多岐にわたります。
排水のトラブル
まず代表的なのが排水口や排水管のつまりです。
台風時の豪雨で落ち葉や砂が排水口に流れ込み、そのまま排水管にたまることで水が流れにくくなります。
その結果、洗面所や浴室で水が逆流したり、嫌なニオイが発生したりすることがあります。
雨水のトラブル
次に多いのが雨漏りや浸水による給水設備への影響です。
外壁や屋根から浸入した雨水が給水管・止水栓周辺に達すると、水圧や排水不良により水漏れの原因になることがあります。
特に古い設備や劣化が進んだ部分は、台風の衝撃で劣化が進行しやすくなってしまうのです。
トイレのトラブル
また、トイレまわりの不具合も発生しやすい傾向があります。
大雨で下水管が圧迫されると排水がうまくいかず、トイレの水が逆流する可能性があります。
これは都市部の住宅が密集している地域や、集合住宅で特に注意が必要なトラブルです。
屋外設備のトラブル
さらに、屋外に設置された給湯器や井戸ポンプの故障も起こりやすいトラブルのひとつです。
強風で飛来物が当たったり、浸水によって内部がショートしたりすることで破損し、生活に支障をきたします。
水まわりトラブルを防ぐための事前対策

台風による水まわりの被害を防ぐためには、事前の点検が大切です。
排水口や側溝(そくこう)にたまった落ち葉・ゴミを取り除き、水の流れを確保することで、浸水被害を抑えられます。
また、給水管や蛇口の周辺に劣化・水漏れの兆候がないか確認しておくことがおすすめ。
これにより、給水管や蛇口が破損することを予防できます。
さらに、トイレや浴室の排水の流れが悪いと感じる場合は、早めに清掃や点検を行っておきましょう。
排水不良が起こっている排水設備では、排水の逆流などのトラブルが発生しやすくなります。
なお、屋外設備に関しては、防水カバーをかけるなどの対策を行うと被害を軽減できます。
台風後に取るべき行動

台風通過後は、ご自宅の被害状況を確認することが大切です。
被害状況の確認では、屋外の被害状況だけではなく、屋内の水まわりの設備も早めに点検することが求められます。
屋外では排水マスにゴミがつまっていないか、給水管や止水栓の周囲に水がたまっていないかを確認しましょう。
屋内では水が正常に排水されているか、洗面所や浴室などに悪臭が発生していないか、蛇口から水が正常に流れるかを確認してください。
もし少しでも異常が見つかれば、そのまま放置せず速やかに水道修理業者に依頼することをご検討ください。
小さなトラブルでも放置すれば、水まわり設備の劣化だけではなく、床材や壁材という建材も劣化し、大きな修繕につながる可能性があります。
水道職人としてできること

台風による水まわりトラブルは予防と早期対応が重要です。
私たちみんなの町の水道職人は、水まわりトラブル対応のプロとして、適切な点検や修理を通じ、お客様が安心できる生活環境を支えることが使命です。
万が一のトラブルにも迅速に対応できる体制を整えており、地域に密着したサポートを提供しています。
台風の時期は特に水まわりの不安を抱える方が増えるため、専門的な知識と技術を持つ水まわりのプロに相談することが安心につながります。
台風と水まわりトラブルへの備え

台風は毎年必ず発生し、夏から秋にかけて日本に大きな影響をもたらします。
発生の理由は海面水温や大気の流れにあり、9月は特に注意が必要な時期の一つです。
また、台風後には排水口のつまりや給水設備の損傷、トイレの逆流など多くの水まわりトラブルが発生します。
被害を最小限に抑えるためには、事前の点検と台風後の迅速な確認が欠かせません。
そして水まわりのプロに相談することで、ご自宅の安全を守れます。
台風の多い時期を安心して過ごすために、水まわりの管理をぜひ見直してみてください。