トイレつまりは生活に直結した厄介な問題のひとつです。
しかし、知識があれば自分で解消できるケースも少なくありません。
トイレつまりの原因を把握し、適切な対策を立てることで、トイレがつまることを防ぐことが可能です。
この記事では、トイレつまりの一般的な原因から対策、自分で直す方法、さらにはプロに任せる際の業者選びのポイントに至るまで、トイレつまりの全てを徹底解説いたします。
思わぬトラブルに直面した時でも、冷静に対処できる知識を身につけることができますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
トイレつまりの前兆・症状
トイレが完全につまる前に気付けると、トイレつまりの状態が深刻になるのを防ぐことができます。
では、トイレつまりの前兆や症状にはどのような例があるのでしょうか?
主なものは以下の4つです。
- 便器の水が流れにくい・少しずつ流れる
- 便器の中の水位が上がる
- 便器内の水が少なく、異臭がする
- 水を流すと異音が聞こえる
それぞれどのような症状があるのか、詳しく解説します。
便器の水が流れにくい・少しずつ流れる
トイレの水が流れにくくなった場合や、少しずつしか流れない場合は、タンクの不具合か、トイレに何かがつまり始めているかの2つが考えられます。
トイレのタンク内に異物が入ってしまうと、水の流れが悪くなります。
また、タンクの中の水量が不足すると、タンク内の水位が水位線より低くなります。
水位線まで水があれば、原因はタンク内の水量ではなく、排水管に何かつまっていることが考えられます。
水が溜まってからゆっくりと流れるという状況になったら、特に注意が必要です。
これは、便器を流すための水圧が十分でない、あるいは排水管が半分以上つまっている可能性を示しています。
便器内の水位が上がる
トイレの水を流した後、便器内の水位が急に上がったり、トイレ内に水が多く溜まったりすることがあります。
これは、排水トラップや下水管がつまって水の流れが悪くなり、水位が通常よりも高くなっていて、排水管がつまっている恐れがあるためです。
さらに、冬季は気温の低下により、トイレのパイプが凍結するリスクがあります。
パイプが凍結する恐れがあるにも関わらず何も対処しないでいると、最終的にはパイプが破裂してしまう恐れがあるため、気温の低下が著しい冬季には素早い対処が求められます。
水位が高くなってもしばらくすると水が引くことがありますが、放置せずに早めに点検や修理をしましょう。
便器の中の水位が上がっている時、トイレのつまりを解消しようとして、何度も水を流し続けると、水が溢れ出してしまう恐れがあります。
水口や排水管がつまると、水が行き場を失くして便器内に溜まってしまいます。
便器内の水が少なく、異臭がする
便器内の水が少なくなる原因としては、主に便器内の排水通路が何かでつまって流れが悪くなっているためです。
これは、トイレットペーパーや生活排水などが蓄積し、排水路が狭くなったり、完全に塞がれたりすることにより起こります。
また、経年劣化によるパイプの内部汚れや変形なども考えられます。
トイレから異臭がする場合も排水管の異常の兆候となります。
トイレの排水管にある水が常に溜まっている部分(封水)の役割は、下水道の臭いが室内に入ってくるのを防ぐことです。
しかし、排水管がつまりかけていると、排水パイプ内が封水切れになり、隙間ができることで悪臭が発生します。
水を流すと異音が聞こえる
トイレの水を流した際には一定の音がするものですが、異音がした場合は注意が必要です。
トイレを流すと異音が聞こえる時は、排水管内に何かがつまりかけていて、それが水流の進行を妨げている状態です。
トイレットペーパーの過剰な使用だけでなく、子どものおもちゃや洗面用具などが誤って流されたり、または排水管の老朽化による崩壊などでトイレがつまったりすることで、異音が発生します。
トイレつまりの原因
トイレがつまると焦ってしまい、原因を考えることができなくなる方は多いかもしれませんが、まずは落ち着いて状況を把握してから対処しましょう。
ここでは、トイレはなぜつまるのか、トイレの排水路や排水管がつまってしまう原因について解説します。
トイレは何故つまるのか
トイレがつまる原因は、固形物や水に溶けないものなどを大量に流すことで、排水管や排水路が塞がってしまうためです。
また、排水路や排水管の老朽化により、パイプ内部が狭くなることで水がスムーズに流れにくくなり、つまりやすくなることがあります。
トイレの基本的な構造は、主に便器、水洗装置、排水路、そして排水管です。
排水路は便器の下部に接続されており、便器から水洗で流れた排泄物を下水道へと運びます。
排水管の役割は、トイレの便器から排水路を通過した汚水や排泄物を、公共の下水道システムまたは浄化槽に排出することです。
また、S字型またはP字型に曲がった部分により、下水管からの臭気が上がって来ないようにすることも役割の一つです。
トイレはこのような構造であるため、なんらかの異物等が便器に流れこんだ場合、排水路や排水管に堆積し、水や便が下水道へスムーズに運ばれなくなる恐れがあります。
そして、その結果、トイレつまりが発生してしまうのです。
トイレの排水路がつまってしまう原因
トイレの排水路がつまった場合、焦らずに原因が何かを突き止めましょう。
トイレの排水路がつまる主な原因は、以下の6つです。
- 大量のトイレットペーパーや便を流してしまった
- ティッシュペーパーなど、水に溶けにくいものを流してしまった
- おむつなど、吸水性のあるものを流してしまった
- ペット専用のトイレ砂を流してしまった
- 食べ残しを流してしまった
- 水には溶けない物を流してしまった
それぞれについて解説します。
大量のトイレットペーパーや便を流してしまった
トイレに、大量のトイレットペーパーを流すことや、通常よりも大量の便を流すことは、トイレの排水路がつまる主な原因となります。
トイレの排水管は一定の容量があり、その容量を超えて物質が流入すると、物理的につまりが発生します。
特に、トイレットペーパーは水に濡れて膨らむ特性があるので、大量に流入すると排水路で膨らみ、排水路がつまります。
トイレットペーパーを芯ごと流してしまうことも、当然つまりの原因になります。
また、便自体は固形物なので、一度に大量の便を流してしまうことも、トイレのつまりの原因です。
ティッシュペーパーなど、水に溶けにくいものを流してしまった
トイレにティッシュペーパーやその他の溶けにくいものを流すと、排水路がつまる恐れがあります。
これは水に溶けるようには作られていないティッシュペーパーが、時間の経過とともに排水路内に徐々に堆積してしまうためです。
ティッシュペーパーを何度も流してしまうと、つまりは徐々に悪化し、最終的には排水の流れを完全に遮断してしまうことがあります。
市販品の水にとけるティッシュは、水に触れるとすぐに溶ける特性がありますが、大量に流すことにより便器から排水路へ移動する間に溶けきれず、そのまま排水管に残ることがあります。
おむつなど、吸水性のあるものを流してしまった
おむつやサニタリーナプキンなどは、吸水性ポリマーが使われているので非常に吸水性が高く、水を吸うことで元の大きさの2〜3倍程に膨れます。
特におむつをトイレに流すことは厳禁です。
排水路の中で水を吸収し膨らみ、排水路がつまり、急激に水の流れが悪くなります。
つまりが進行すると、トイレが流れなくなり、最悪の場合、排水路内の水が室内にあふれ出してくる恐れがあります。
使用済みのおむつはこれ以上は吸収しないだろうと思いがちですが、水を含ませることでさらに膨張します。
ペット専用のトイレ砂を流してしまった
吸水性の高い素材でできているペットのトイレ砂は、ペットの尿をしっかりと吸収し、悪臭を抑えますが、トイレ砂が水を吸収した結果、大きく膨れ上がり排水路で固まります。
多くのトイレ砂は、尿や便を固めるために凝固剤が含まれています。
トイレに流されたペット用のトイレ砂が水と接触した瞬間に凝固し、排水管の中に固い塊を作ってしまうことが、排水管がつまる原因です。
食べ残しを流してしまった
トイレに食べ物を流すと、食べ物の細かいパーツが排水管につまります。
特にカップ麺のスープなどの残飯には固形物や油分が多く含まれるため、トイレの排水路では処理しきれず、時間とともに堆積します。
食べ物の中には水分を吸収して膨張するものもあるので、さらに排水路をつまらせてしまいます。
水には溶けない物を流してしまった
プラスチックや布製品、紙類、タバコの吸い殻など、水に触れても溶けないものを流してしまった場合に、排水路の内側に堆積してつまらせてしまいます。
布製品、紙類、タバコの吸い殻などに髪の毛や油脂などが絡まり合うと、さらにつまりの原因が大きくなるので要注意です。
最終的に排水管の完全なつまりを引き起こし、トイレの水が流れなくなったり、場合によっては水が逆流したりする事態につながります。
トイレの排水管がつまってしまう原因
トイレの排水管の一部は、通常S字型またはP字型に曲がり、下水管からの臭気が上がって来ないようにする役割を果たしています。
排水管がつまってしまう主な原因は、以下の4つです。
- 尿石が溜まっている
- 排水管の奥で異物が堆積してしまっている
- 排水管の奥で異物が堆積してしまっている
- 普段からトイレの水を流す量が少ない
それぞれについて、説明します。
尿石が溜まっている
尿石は、尿中に含まれるカルシウムや尿酸が結晶化した硬質の石で、それが排水管に溜まると固まってしまいます。
尿石は硬くて取り除きにくい性質があるため、定期的な掃除や洗浄が必要です。
放置すると溜まった尿石が固まり、水回りの排水がスムーズに行えなくなる恐れがあります。
排水管の奥で異物が堆積してしまっている
大量のトイレットペーパーや、使い捨てのおしりふきやタンポン、コンドームなど水に溶けにくい物を流すと、これらが排水管に引っかかり、次第に堆積し始めます。
また、老朽化した排水管などでは管の内側が劣化し、ゴミが引っかかりやすい状態になっていることもあります。
さらに、排水管が湾曲している箇所や、狭くなっている箇所では流れが悪くなりやすいため、そこに異物がつまります。
排水管の奥に異物が堆積していても目視では確認できないため、少しずつトイレのつまりが進行してしまうのです。
普段からトイレの水を流す量が少ない
普段からトイレの水を流す量が少ないと、便や紙類が十分に流されずに排水管内に残ってしまいます。
さらに時間が経つと、付着したままの排泄物や紙類が固まり、さらにつまりを悪化させます。
また、節水になると思い、小洗浄で大便を流してしまう方もいますが、小洗浄や大洗浄は、流す汚物の種類により水流を設計して作られています。
そのため、小洗浄で大量のトイレットペーパーや大便を流すことがつまりの原因になります。
小洗浄や大洗浄と記載がなく洗浄ハンドルが1つの場合は、大便も小便も区別なく使用できますが、洗浄ハンドルが小洗浄と大洗浄と分かれている場合は、それぞれを使い分けるようにしましょう。
トイレつまりを放置するとどうなる?
「流れるからまだ大丈夫」と、トイレのつまりを放置してしまうと、故障や逆流、近隣トラブルにまで発展する恐れがあります。
ここでは、放置していても大丈夫なケースと、放置することで悪化するケース、放置することにより起こるリスクについて解説します。
トイレつまりを放置しても大丈夫なケース
トイレがつまった場合、基本的には放置せずプロの専門家に連絡する、またはつまった原因を除去することが推奨されます。
しかし、中には「放置していても大丈夫なケース」もあります。
それは、つまった状態が一時的なもので、自己解消する可能性がある場合です。
例えば、大量のトイレットペーパーが原因で一時的に流れが悪くなった場合、時間が経つことで紙が水分を吸収し溶けて流れる可能性があります。
しかし、これはあくまで可能性の一つで、放置しても解決しない場合や再発する場合は、トイレの構造上の問題や排水管の問題など、深刻な問題が隠れていることもあるので注意しましょう。
トイレつまりを放置すると悪化するケース
大量のトイレットペーパーや生理用品、赤ちゃんのおむつなどトイレに流してはならない物を流した場合や、トイレの排水管が古くつまりやすい状態にある場合に、その状態を放置していると、トイレのつまりはどんどん悪化してしまうでしょう。
もしトイレがつまったときに放置してしまうと、水が流れずに逆流し、トイレから水が溢れ出るだけでなく、排水管に負荷がかかり破損する恐れもあります。
さらに、繰り返しのつまりにより、排水管の内部が汚れてよりつまりやすくなったり、悪臭が発生してしまったりします。
最悪の場合、配管内の水圧が上昇し、排水管の破裂や漏水の原因にもなります。
特に、マンションやアパートなどでは上下階への影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
トイレつまりを放置することによるリスク
トイレがつまりそうでも、少しでも流れるのでまだ大丈夫と思って放置すると、故障や下水の逆流、集合住宅の場合は近隣トラブルなどの危険があります。
以下は、トイレのつまりを放置することで起こる3つのリスクです。
- トイレ故障の原因になる
- 下水が逆流する
- 集合住宅の場合、他の部屋でもトラブルが発生する
それぞれについて、詳しく解説します。
トイレ故障の原因になる
トイレのつまりを放置すると、それが結果としてトイレの故障を引き起こす恐れがあります。
まず、トイレのつまりそのものが水の流れを阻害するため、正常に排水できなくなります。排水がうまくいかないと、溢れだした汚水がトイレ回りを汚すだけでなく、床下に浸透し、建物に損害を与えることもあります。
また、トイレのつまりが原因でパイプ内の圧力が上がり、そのまま放置するとパイプが破裂するリスクもあります。
さらに、トイレの排水機能に繋がっている他の設備に影響を及ぼす恐れもあります。
例えば、排水パイプが共有されている場合、トイレの問題がシンクなどの排水問題につながることもあり、さらに大きな故障を引き起こしてしまうでしょう。
下水が逆流する
トイレは水と廃棄物を下水管に送るための一方通行のシステムです。
しかし、トイレがつまると、逆に下水がトイレに逆流することがあります。
下水の逆流は、水と廃棄物が下水管へ適切に流れていかず、下水管からあふれ出ることで起きます。
逆流した水は非常に不衛生で、健康にも影響を及ぼすことがあるので要注意です。
集合住宅の場合、他の部屋でもトラブルが発生する
集合住宅では、各部屋のトイレは共通の排水管を通っている場合が多く、一つの部屋で発生したトイレのつまりが他部屋に影響を及ぼすことがあります。
具体的には、排水管の共有部分がつまることで他の部屋の排水が滞り、最悪の場合、他の部屋でも下水が逆流してしまうことがあります。
トイレがつまってしまった時にやってはいけないこと
トイレがつまってしまった時、咄嗟に対処しようと考える方も多いかもしれませんが、咄嗟の判断では誤った対応をとってしまう恐れがあります。
なかでも、トイレがつまってしまったときに決してやってはいけないことは、以下のとおりです。
- トイレの水を流す
- 原因がわかっていない状態で対処する
- 熱湯を使用する
- 素手で作業する
- 強い薬剤を流す
- お酢や重曹を流す
- 便器を外す
それぞれについて、詳しく解説します。
トイレの水を流す
特にやってはいけないことのひとつが、そのまま水を流し続けることです。
つまった物を押し流そうとしても、逆にトイレ内部をさらに溢れさせ、床まで水があふれ出す可能性があるためです。
まずは水を止めてから対処することが重要です。
原因がわかっていない状態で対処する
排水が滞っているだけならば、ラバーカップや排水ポンプを使用することで解決できるかもしれません。
しかし、何かがつまっているのにそれを無理に押し通そうとすると、逆につまった物を排水管の奥へ押し込んでしまい、さらに大きな問題を引き起こす恐れがあります。
また、トイレの内部機構を傷つけるなど、重大な故障につながるかもしれません。
適切な対処を行うためにも、排水の問題なのか、異物のつまりなのか、あるいは配管そのものの問題なのか、原因を明確にすることが重要です。
さらに、自身で対処が難しい場合や、原因がわからない場合は、無理に自分で解消しようとせず、専門の業者に依頼しましょう。
熱湯を使用する
熱湯は固形物を溶かす能力があり、場合によってはつまりの原因となる物質を溶かしてくれる可能性がありますが、それは家庭用のトイレでは逆効果となります。
トイレのつまりは、トイレットペーパーや便器に落ちた異物などが主な原因です。
これを熱湯で溶かそうとしても効果はほとんど期待できません。
さらに、トイレの構造自体が熱湯に弱いため、熱湯を用いることでトイレ自体にダメージを与え、最悪の場合は割れてしまうこともあります。
たとえ割れなかったとしても、長時間高温状態が続くとトイレの素材が変形したり、機能が低下したりする可能性があります。
また、つまりが解消せずに熱湯が逆流してしまった時の危険性も考えると、トイレのつまりには熱湯を使用せずに対応しましょう。
素手で作業する
トイレがつまった際に素手で作業を行うことは衛生上極めて危険です。
トイレはバクテリアの繁殖地であり、素手で作業すると大量の細菌やウイルスに直接触れる恐れがあります。
これらの病原体は手を通じて体内に入り込み、感染症を引き起こすことがあります。
つまっているものが硬い物質である場合、手を傷つけるリスクもあります。
そのため、ゴム手袋の着用はもちろん、適切な工具を用いましょう。
作業する場合は、ゴム手袋の着用に加えて、蓋を閉めることを徹底しましょう。
蓋を閉じることでトイレの水が逆流してくるのを防ぐことができます。
特に、排水管の問題やつまりを修理する際には、逆流してきた水がトイレから溢れ出て床を汚す恐れがあるので要注意です。
作業後の手洗いは非常に重要です。
十分に手を洗い、手指間、爪の下、手首まで念入りに洗うことで、手に付着した病原体を清潔に洗い流すことができます。
アルコールなどの消毒剤を使用することで手指衛生も向上します。
服に付着した細菌やウイルスを体から遠ざけ、他の家具や家族に広がるのを防ぐためにも、作業中に着ていた服もすぐに洗濯しましょう。
強い薬剤を流す
トイレのつまりを強い薬剤で直す方法はおすすめしません。
強い薬剤は人間にとっても危険です。
誤って薬剤を吸い込むと、重篤な呼吸器の問題を引き起こす可能性があります。
取り扱う際には、皮膚や目、呼吸器などに触れないように十分な注意が必要です。
また、間違った薬剤を使用するミスにも注意しましょう。
例えば、アルカリ性の薬剤はキッチンなどのヘドロに効果的ですが、トイレのつまりに効くものではありません。
トイレに使用されることの多い塩化ビニール製の排水トラップは、アルカリ性の薬剤を使用することで変形してしまうことがあります。
薬剤を投入してから一晩経過し、トイレのつまりが解消していたら、それは薬剤の効果ではなく、放置したことで時間が経過し、つまった部分がふやけることで通りがよくなったためです。
薬剤の効果に即効性はなく、効果はあまり期待できないどころか、人体に危険を伴う可能性があるためおすすめできません。
お酢や重曹を流す
一部ではお酢や重曹を使った掃除方法が知られていますが、これは汚れを落とす作用があるためであり、物理的なつまりを解消する効果は期待できません。
酢と重曹を混ぜると炭酸ガスが発生します。
そのガスでトイレの汚れを落とすことは可能ですが、つまったトイレに酢や重曹を入れると、炭酸ガスで水があふれ出してしまうことがあります。
便器を外す
便器を外すと、配管や便器自体を破損させてしまう可能性があるばかりでなく、水や排泄物が周囲に飛び散り、衛生的な問題を引き起こす恐れがあるでしょう。
便器の外し方を間違えると、水漏れを引き起こしたり、排水システムに悪影響を及ぼしたりすることがあります。
さらに便器を取り付け直す作業も難しいので、間違えて取り付ければ、また水漏れのリスクが発生してしまうでしょう。
トイレつまりを直す方法
トイレがつまってしまった時、自分で直そうとする方も多いでしょう。
故障の程度や場所によっては自分で直せる場合もあります。
ここでは、トイレのつまりを自分で解消するメリットとデメリット、トイレのつまり解消のための準備、トイレのつまりの直し方について解説します。
トイレつまりを自分で解消するメリットとデメリット
トイレのつまりを自分で直す前に、まずそのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット
トイレつまりを自分で直すメリットは、以下の3つです。
- プロの配管業者を呼ぶよりもコストが抑えられる
- すぐに対処できる
- 恥ずかしくない
トイレのつまりの問題を自分で解決することで、配管業者にかかる費用を節約することができます。
短時間で問題を解消できるため、時間を最小限に抑えることができ配管業者を待つ必要がなく、自分のスケジュールに合わせて作業を進められるでしょう。
また、つまったトイレを業者に見せるのは恥ずかしいという方は大勢いらっしゃいます。
トイレ修理業者はトラブルに対応しているだけですので、本来、恥ずかしいと思う必要はありません。
しかし、トイレがつまった状態を見られるのがどうしても恥ずかしいという方は、自分で解消することで、恥ずかしい思いをせずに済むということも、トイレつまりを自分で直すことのメリットの一つと言えるでしょう。
デメリット
トイレを自分で直すデメリットは、以下の4つです。
- 別のトラブルになる恐れがある
- 症状がさらに悪化することがある
- 根本的な原因解決にならない
- 衛生的によくない
専門的な知識や経験がないため、間違った方法で行うとトイレ自体を損傷する恐れがあります。
また、手順を誤るとつまりがさらに悪化し、大掛かりな修理を必要とすることや、専用の道具がなければ、解消の作業の進行が難しく、途中で断念してしまうこともあるでしょう。
つまりの原因となっている物をさらに奥に押し込んでしまうと、トイレの水が完全に流れなくなる恐れもあります。
さらに、衛生的な問題もあります。
不適切な手順で作業をすると、トイレ内の菌が周囲に飛散し、感染症の原因になることも考えられます。
トイレつまり解消のための準備
実際にトイレのつまりを自分で解消するための準備について解説します。
用意するもの
汚れ対策のために手袋と古いタオル、バケツ、新聞紙、ラバーカップ・マイナスドライバー・灯油ポンプを用意します。
刺激臭対策としてマスクも準備しておくと良いでしょう。
電源プラグを抜く
トイレのつまりを自分で解消する準備として、最初に行うべきは関連する電源のプラグを抜くことです。
誤動作でトイレに水が流れたり、ウォシュレットから水が出たりしてしまうと、作業がうまく進みません。
また、電子機器が水に浸かると、感電したりショートしたりするリスクがあります。
作業中は電源プラグには触らず、濡らさないようにしましょう。
止水栓を閉める
止水栓を閉めることで、タンク内に水が供給されなくなります。
作業中に誤って水を流してしまうと、便器内に水が溢れてしまうため、あらかじめ止水栓を止めて水の供給を止めておきましょう。
止水栓は通常、便器の背面側や床部にある金属製のノブのような形をしており、マイナスドライバーで閉めることができます。
古くなった止水栓は回しにくく無理に回すと破損することがあるため、開閉の際は十分に注意しましょう。
その他の準備
床にビニールシートや新聞紙を敷くことで、便器の周りに汚水が飛散しないようにしましょう。
水位が高い場合は、作業前に灯油ポンプなどを用いて水を抜いておきます。
電源プラグに触れる際に感電の危険があるので、ゴム手袋の装着は必須です。
換気のために、ドアや窓は開けておくだけでなく、換気扇も回しましょう。
トイレつまりの直し方
実際に自分で行えるトイレつまりの直し方は、以下の9つです。
- バケツで水を流す
- お湯を流す
- ラバーカップ(スッポン)を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 家庭用ワイヤーブラシを使う
- 針金製ハンガーを使う
- ビニール袋を使う
- ペットボトルを使う
- 洗剤・薬剤を使う
それぞれについて、詳しく解説します。
バケツで水を流す
バケツにくんだ水を一気にトイレに流し込むことで、トイレのつまりを解消する方法です。つまりが軽度の場合、大量の水を一気に入れることで排水管の圧力が上がり、つまりを解消できる可能性があります。
①トイレ内の水を汲み取り、水位を下げる ②排水口に向けて、バケツから水を流す ③水位が正常な位置になるまで繰り返し、正常に流れているか確認する |
お湯を流す
水に溶ける素材のものを流してつまった場合、お湯を使うことで溶かすのに役立ちます。
①バケツに汲んだお湯(50℃程度)を一気にトイレに流し入れる ②1時間ほど放置する ③再度バケツで水を流し、流れているか確認する |
ラバーカップ(スッポン)を使う
まず、ラバーカップの口がトイレの排水口全体を覆うようにしっかりと押し当て、ラバーカップの柄を上下に力強く数回動かしましょう。
吸引力を利用することで、つまりの原因となっている物体が動き、排水がスムーズになる可能性があります。
①ラバーカップを便器に入れた時に、カップ部分が浸るくらいまで水を調整する ②ラバーカップを排水口にしっかりと密着させ、勢いよく引っ張る ③水が流れ出したら、バケツでゆっくり水を流し、排水されているか確認する |
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、先端が細長い棒状になっており、そして持ち手部分にはポンプ機能があります。
真空式パイプクリーナーの先端をトイレの排水口に挿入します。
その後、手動でポンプを上下に動かし、水を吸い上げたり押し出したりすることで、つまりが解消されるでしょう。
家庭用ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシの先端をトイレの穴にゆっくり差し込み、強く押したり引いたりしながら、つまり部分に対して力を加えます。
ここで大切なのは急に力を加えすぎないことです。
ゆっくりと作業を進めましょう。
つまりが取れたら、ワイヤーブラシをゆっくり引き抜きます。
そしてトイレを何度か流して、水がスムーズに流れるか確認しましょう。
それでも水が滞るようであれば再度ワイヤーブラシで作業を行って下さい。
針金製ハンガーを使う
まずはどの部分がつまっているかを見分けることから始めましょう。
多くの場合、トイレのフラッシュ穴がつまっています。
次に、ハンガーをストレートに伸ばし、片方の先はフック形状にしておきましょう。
このフックがつまりを引っ掛ける役割を果たすからです。
ストレートにしたハンガーのフック部分を穴に挿入し、ゆっくり往復させましょう。
何度か往復させることでつまりが取れる可能性があります。
ただし、強い力を加えるとトイレを傷つける恐れがあるので、注意が必要です。
ビニール袋を使う
ラバーカップがない場合に、自分の手をラバーカップと同じように動かすことで、つまりを解消できることがあります。
大きめのビニール袋とゴム手袋、タオルを用意し、大きいビニール袋を複数枚重ねて片手を入れ、入れた手で拳を作り、排水口に押して密着させ、そこから引いたり押したりを繰り返しましょう。
つまりの原因がおもちゃなど特定できている場合は、大きめのビニール袋に入れた手をトイレに入れ、掴むことができればゆっくりと引き出してください。
なお、排水口の奥に手が入ると抜けなくなる危険があるので、奥まで手を入れないようにしてください。
ペットボトルを使う
ペットボトルを半分程度まで水または温水で満たします。
次に、ボトルの口をトイレの排水口にフィットさせるようにセットします。
ペットボトルの底を力強く押す動作を数回繰り返すことで、ボトル内の水が高速で排水口に流れ込み、つまっている原因物を強制的に押し流します。
十分な効果が見られない場合は、再度ボトルに水を満たし、動作を繰り返しましょう。
洗剤・薬剤を使う
つまりが改善しない場合は、市販の排水管用洗浄剤や薬剤を使用することもあります。
使用方法は商品により異なりますので、必ず説明書を読んでから使用してください。
薬剤を用いる場合は、素手で触れないように手袋を着用すると同時に、揮発性がある場合は換気をしっかり行うなど安全対策を怠らないようにしましょう。
それでもつまりが直らないときは、専門業者に依頼しましょう
上記の方法を繰り返してもつまりが解消しない場合、トイレつまりの原因が他にあるのかもしれません。
無理に直そうとすると、トイレ本体や排水路、排水管を傷つけてしまったり、異物がさらに奥につまってしまったりするなど、より複雑なトラブルになる可能性があります。
自分で対処しても直らないようであれば、トイレ修理の専門業者への依頼が必要です。
専門業者に依頼する時の判断基準
専門業者に依頼する時の判断基準として、以下の4つがあります。
- つまりの原因が不明
- 水に流れないものを流してしまった
- 普段から水の流れが悪い
- 水位が変わらない
それぞれ、詳しく解説します。
つまりの原因が不明
トイレがつまった原因が分からない場合は、自分で解決するのは難しいでしょう。
紙以外のものや大きなものを流してしまった場合、自力で無理やり取り除こうとすると、余計奥に行ってしまったり、トイレ自体を破損してしまったりする可能性があるので注意しましょう。
つまりの原因が不明の場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
油脂、食べ残し、紙類(ティッシュやワイプ)、おもちゃや塗料などの物質を排水管に流すと、水に溶けずに排水管内で固まったり、堆積してつまりを引き起こしたりします。
水に溶けないものを流してしまった
水に溶けないものをトイレに流すことは絶対にやめましょう。
水に溶けないものを流してしまっても、水が流れるから大丈夫と思い放置してしまうと、完全に配管や排水管をつまらせてしまうこともあります。
水に溶けないものを流してしまった場合は、早い段階で取り除くことがトラブル回避に繋がります。
普段から水の流れが悪い
水道水の流れが普段から悪い、つまり、給水量が不足しているという場合、主に考えられる原因は排水管の狭小化です。
これらは長年の利用によって管内に水垢や錆、汚れ等が溜まり、内径が狭くなってしまうことで発生します。
また、古い建物で普段から水の流れが悪い場合は、配管が経年劣化で古くなり、素材自体の劣化によって中が狭くなっているのが原因です。
特に鉛配管などは時間と共に内部が劣化しやすく、その結果として水の流れが悪くなります。
普段から水の流れが悪い場合は、プロの業者に依頼して配管をクリーニングしたり、必要であれば配管を新しく交換したりしましょう。
水位が変わらない
水位が変わらない場合は、排水管のつまりが原因かもしれません。
トイレの排水管が完全につまると、水が流れなくなるので水位が変わりません。
このような状態を自分で直すことは非常に難しいので専門業者に依頼するのがおすすめです。
排水管がつまる前兆としては、排水時の音が普段と異なる、水がゆっくりとしか流れないなどの症状があります。
これらの症状が見られる場合、排水管のつまりが原因である可能性が高いため、トイレの使用を停止して状態がさらに悪化する前に専門業者に見てもらいましょう。
専門業者に依頼するメリットとデメリット
専門業者に依頼する場合、事前にどういったメリット・デメリットがあるのか把握しておくことが大切です。
メリット
専門業者に依頼する4つのメリットについて解説します。
素早く原因を突き止めて適切な対処ができる
プロの業者は豊富な経験と知識を持っており、さまざまな故障事例に対する解決策を持っています。
複雑な機械構造や配管の状態を把握し、それぞれの故障原因を素早く特定することができます。
手間がかからない
トイレ修理で部品が必要になった場合、必要に応じた部品を選ぶことは難しいものです。
適切な部品を選ぶには、トイレのメーカーや型番、故障の原因などを正確に把握する必要がありますが、専門業者に依頼すれば、必要な工具や材料の調達から設置までを一手に引き受けてくれるでしょう。
業務用の洗剤や機材を使うため、奥の方のつまりも解消できる
専門業者は、一般的な家庭用品では手に入らない薬剤や便利な機材を使うため、自分では対処できないパイプの奥のつまりもしっかりと洗浄し、解消することが可能です。
再発防止のアドバイスがもらえる
専門業者はトイレの構造に精通しているため、問題の原因を的確に特定し、それに対する解決策を明確に提示します。
設備の状態を正確に診断し、適切な修理方法を提案してくれることもあります。
また、修理後も保証期間が設けられている場合が多く、再発した場合でも安心して依頼できます。
デメリット
専門業者に依頼するデメリットを2つ説明します。
修理の費用がかかる
専門業者に依頼すると、修理の内容・必要な材料・業者の料金体系などにより変動しますが、一般的に自分で直すのに比べて費用がかさんでしまうでしょう。
特に、24時間体制で対応している業者に夜間依頼をすると、特別料金が発生して割り増しになる可能性があります。
専門業者を選ぶのが面倒
専門業者を選ぶ時には、信用性、技術力、費用、アフターケアなどを比較検討する必要があります。
しかし、専門業者の数が非常に多いので、情報収集するには時間と労力がかかる上に、優劣を判断することも困難です。
トイレ修理専門業者の選び方とは
トイレ修理の専門業者は多く、どこに連絡をすれば良いか迷う方も多いでしょう。
ここでは、専門業者に依頼する前の準備と、専門業者の選び方について解説します。
専門業者に依頼する前の準備
トイレ修理専門業者に依頼する前に、以下の5つを準備しましょう。
- 溜まった水や浮遊物を取る
- 作業がすぐできるように片付ける
- トイレにつまっているものを確認する
- ラバーカップなどできる方法を試してみる
- タンクに原因があるのか確認する
それぞれについて、詳しく解説します。
溜まった水や浮遊物を取る
作業にすぐに取り掛かれるよう、トイレに水が溜まった場合、できるだけ抜いておくと修理がしやすくなります。
バケツやスポンジ、灯油ポンプなどを使い、溜まった水や浮遊物を取り除くと良いでしょう。
電気製品が水浸しになると火災を起こす可能性もありますので、電源を切って安全を確保してから作業を始めてください。
作業がすぐできるように片付ける
業者が到着してすぐに作業に取り掛かれるよう、トイレの片付けと掃除を行いましょう。
まず、修理箇所となるトイレ周辺の掃除を行います。
溢れた水やトイレットペーパーなどのゴミがあれば、これらを徹底的に掃除し、直接修理に関わらないものでも、トイレマットや掃除用具など、トイレに置いてある物は全て他の場所に移動しましょう。
これにより、作業の邪魔になるものを排除できるだけでなく、不意のアクシデントを防ぐことができます。
トイレにつまっているものを確認する
トイレにつまっているものを事前に確認することで、トイレ修理業者が対処法を適切に判断し、より迅速に問題を解決できます。
例えば、トイレットペーパーの過剰使用、衛生用品、子供のおもちゃなどが原因であれば、比較的簡単に解消することができるでしょう。
しかし、老朽化などがつまりの原因である場合は、より根本的な対策が必要です。
トイレにつまっているものを事前に確認しておくことで、修理業者に対し適切な情報を提供することができ、修理のコストや期間を正確に把握することも可能です。
これは、予想外の費用や時間のロスを防ぐためにも大切なことです。
ラバーカップなどできる方法を試してみる
専門の業者に依頼する前に試す方法がいくつかあります。
まずはラバーカップや吸盤でトラブル解消を図りましょう。
ラバーカップで吸引し、異物を排出できれば、わざわざ専門業者に依頼する必要はなくなります。
タンクに原因があるのか確認する
タンク内の流出、つまり、異常な音、異常な臭いなどがあるか確認しましょう。
続いて、タンクからの管や接続部分をみて、漏れがあるかどうか、または破損しているかどうかを確認します。
これらの部位で問題が見つかる場合、それがつまりの原因である可能性があるでしょう。
専門業者の選び方
専門業者を選ぶ際、注意すべきことは以下の6つです。
- 賃貸であれば、管理会社に連絡をする
- 水道局指定工事店から選ぶ
- 相場と離れた金額ではないか確認する
- HPに会社情報が記載されているか確認する
- 業者口コミを確認する
- 注意すべき修理業者とは
それぞれについて、詳しく解説します。
賃貸であれば、管理会社に連絡をする
建物の構造上の問題や設備の劣化などが原因の場合があるため、賃貸住宅を利用している場合は、まずは管理会社か大家に連絡をすることをおすすめします。
水道局指定工事店から選ぶ
水道局指定の工事店は、厳しい基準をクリアしているのでおすすめです。
水道局の指定を受けるには、水道工事の技術能力、経営安定性、社会保障に関する法令順守などが審査されています。
さらに、万が一のトラブルが起きたときも責任を持って対応します。
また、保証期間やアフターサービスもしっかりしているので、安心して任せることができるでしょう。
費用面も明瞭で、不明な請求が来る心配もありません。
相場と離れた金額ではないか確認する
業者によっては料金が大きく異なることもあります。
駆け込み寺のように即日対応を前面に押し出す業者は、安心感を売りに高額な対応費用を請求することも少なくありません。
トイレのつまりの修理にかかる費用は、作業内容や時間帯によって異なりますが、深夜や早朝、休日などの緊急対応の場合は、割増料金が発生する場合があります。
また、業者によっては初回診断費用や出張料を別途請求するところもあります。
出張料は距離や曜日、時間帯によって変動します。
そのため、事前に見積もりを取りましょう。
HPに会社情報が記載されているか確認する
HP上で提供される情報量は、事業者の信頼度を高める要素の一つです。
特に、トイレ修理業者を選ぶ際には、具体的な情報が豊富なHPを持つ業者を選ぶことで、サービスの透明性や安心感を得られます。
具体的な情報とは、業者の基本情報(住所、連絡先、営業時間、定休日)、スタッフの人数や資格、利用可能な修理部品の種類やメーカー、サービス内容や提供可能なエリア、料金体系、施工実績や顧客の声などです。
これらの情報は、トイレ修理業者のプロフェッショナルさや信頼性を示すもので、問題発生時の対応が想像できたり、必要な部品があるかどうかを事前に確認できたりします。
直接連絡を取ることができるため、問題が発生した際に迅速に対応ができます。
また、料金体系が明確に掲載されている場合、見積もりを取りやすく、後から追加料金が発生するような状況を避けられます。
そのため、事前に必要な修理費用を把握でき、安心して任せることができるでしょう。
業者によっては、日々の施工の様子をブログで記事にしていたり、従業員の人となりを紹介していたりするところもあります。
HPに具体的な情報が多い業者ほど、信用できる会社といえるでしょう。
口コミを確認する
業者の技術力を確認するためと、対応の良さ、料金の適正さを判断するために、口コミを確認しておくのがおすすめです。
費用は業者により大きく異なることがありますので、高額な費用を請求されないか確認するためにも口コミをチェックしましょう。
ただ、実際に業者のHPに載っている口コミは、自社の利益につながる良い口コミだけを選んで掲載している可能性もあります。
信憑性のある口コミを確認したい場合は、口コミをまとめているサイトやブログを参照すると良いでしょう。
そうすることで、他のユーザーが修理業者に対して抱いた印象や評価を知ることができます。
しかし、口コミはあくまでも個人の感想であるため、参考程度に留めておきましょう。
複数の口コミサイトやSNSを比較して、総合的に判断することが大切です。
注意すべき修理業者とは
料金体系を明確に示していない業者や事前の見積作成しない業者には注意しましょう。
そのような業者は、「現場で見てみないと正確な費用が判断できない」「見積書を作成すると作業開始までに時間がかかる」などと説明し、高額な追加費用を請求してくる場合もあります。
業者に見積作成を依頼する際は、「見積書に書いてある修理費用を超える金額は絶対に発生しないかどうか」を必ず確認するといいでしょう。
現場の状況をチェックしないと見積書が作成できないと主張する業者の場合は、見積書を受け取ったらすぐに発注するのではなく、一度預かって他の業者にも見積もりしてもらいましょう。
業者選びで余計な報酬を取られる主な原因は、「曖昧な見積書」と「高額な出張費」の2つです。
したがって、よほど急ぎのケースでなければ、見積書の無料作成と出張費無料の両方をうたう業者をいくつか選び、それぞれの見積書を比較して決定するようにしましょう。
また、安心して任せられる業者はアフターサービスにも配慮していますので、修理後のフォローや保証制度があるかを確認しておくと良いでしょう。
専門業者に依頼した場合の費用の相場
トイレ修理の専門業者に依頼した場合、費用と時間がどれくらいかかるのでしょうか。
ここでは、トイレ修理業者に依頼した時の費用と時間の目安について解説します。
トイレ修理の費用の目安
トイレのつまりに対する修理費用はいくつかの要素により変わります。
例えば、業者選び(水道局指定か否か)、作業の難易度、必要な部品の種類や数、作業時間などです。
一般的に、日中平日の通常業務時間内で、特別な部品交換が不要な場合、大体1万円から3万円程度が相場です。
ただし、深夜や休日など緊急対応が必要な場合や、部品交換が必要な場合、それ以上の費用が発生することもあります。
トイレ修理の修理時間の目安
トイレのつまりに対する修理時間の目安は概ね1時間から2時間程度です。
しかし、これは単純なつまりの場合であり、状況によってはもっと長くかかることもあります。
例えば、つまりの原因が大きな異物や、トイレットペーパーの過剰な使用などであれば比較的解消が早いですが、排水管自体の老朽化や損傷が原因である場合は、修理にそれ以上の時間が必要となります。
また、業者のスケジュールや混雑具合によっても修理にかかる時間は変動します。
トイレつまりを事前に防ぐ方法
トイレがつまった際の対処方法をお伝えしてきましたが、トイレがつまることは事前に避けたい方も多いでしょう。
では実際にトイレつまりを事前に回避するためには、どうすれば良いのでしょうか。
最後に、トイレのつまりを事前に防ぐ方法を解説します。
トイレットペーパーのみを使用する
トイレを使用する際は、トイレットペーパー以外の水に溶けないものを使用しないことがポイントです。
ティッシュペーパーやウェットティッシュなど、水に溶けにくいものはつまりの原因になるので、トイレには流さず、通常のゴミとして廃棄しましょう。
洋服のポケットの中身に気を付ける
トイレを使用するときは、洋服についているポケットの中身に注意しましょう。
特にズボンのポケットにスマホや鍵などを入れていると、座った時に落ちてしまう可能性があります。
当然ながら、スマホや鍵は水に溶けず、また通常の水流では流れない可能性があります。
そのため排水管に堆積してしまい、便やトイレットペーパーをせき止め、つまりの原因となる恐れがあるのです。
タンクの上にものを置かない
トイレタンク上はフラットで広いため、日常の小物や化粧品、さらには芳香剤やトイレットペーパーなどを置きやすい場所です。
しかし、それらが何かしらの衝撃でタンク内に落ちてしまうと、流れる水と一緒にトイレの排水管へと流れ込み、つまりの原因となることがあります。
また、タンクの上に大きな物を置くことで内部の圧力が変わり、部品が正常に動作しなくなることもあります。
これらの問題を防ぐためにも、必要以上に荷物を置かず、特に重いものは避けるようにしましょう。
ダブルのトイレットペーパーを使わない
徹底的につまりを予防するのであれば、ダブルではなくシングルのトイレットペーパーを使うことをおすすめします。
トイレットペーパーの使用量を減らし、一度に流す量を制限することで、つまりのリスクを減らすことが可能です。
ダブルのトイレットペーパーを使う場合は、一度にたくさん使わずに、必要な分だけを使い、一度に流す量を制限しましょう。
ウォシュレットを使用する
ウォシュレットは水だけで排泄物を洗い流すため、トイレットペーパーなどの物質をトイレに流すより、トイレつまりのリスクを軽減することが可能です。
ウォシュレットを活用して、流すトイレットペーパーの量を減らすことも、トイレつまりを事前に防ぐ方法の一つです。
トイレの使用後は毎回流す
トイレを使用したら、その都度水を流しましょう。
毎回トイレを使用した後に流すことで、排泄物や紙類がトイレの排水口や管内に溜まらなくなります。
つまりの原因となり得る物質が溜まるのを避けることで、水がスムーズに流れて、トイレのつまりを防ぐことができるでしょう。
節約や節水のためにトイレを数回分まとめて流すことは、「つまりの予防」という点からはおすすめできません。
排泄物は、時間が経つと固まる傾向があるため、排水管につまってしまいます。
水洗レバーを使い分ける
毎回流れが弱い方(小洗浄)で流してしまうと、水の流れが弱くなり、排水管でつまりの原因となる恐れがあります。
水の量が足りずにつまると余計な修理代が発生し、節約したことが裏目に出てしまいます。
無駄な出費を防ぐためにも、水洗レバーは適切に使い分けましょう。
一度に大量のトイレットペーパーを流さない
流すトイレットペーパーの量が多くなる場合は、こまめに流しましょう。
トイレットペーパーはある程度なら自然に水に溶ける性質を持っていますが、一度に大量に流すと水に溶けきれずに固まり、排水管を塞ぐ原因になります。
流れが弱くなる節水対策をしない
節水対策で水洗レバーを常に小にすることはおすすめしません。
特にトイレットペーパーを多く使う大便の場合、無理に小洗浄を使い続けると、水の流れが弱くなり、排水管に排泄物が溜まりやすくなります。
浮き玉を活用して節水する方法もあります。
浮き玉はトイレのタンク内に置くと、タンクに水がたまる量を減らし、一回の水流量を減らすことができます。
しかし、タンクの水を減らし過ぎると流れが悪くなり、結果としてつまりの原因になるのでおすすめできません。
さらに、ペットボトルをタンクに入れることで水位を下げるという節水方法は、水の流れを弱くします。
ペットボトルが移動し、トイレタンクの中のさまざまな部品にぶつかると不具合を引き起こしてしまいます。
トイレタンク内の部品は、ほんの少しズレただけで水が止まらなくなったり流れなくなったり、トイレタンクが故障してしまいます。
節水対策でペットボトルをタンクに入れることはリスクが大きいため、やめておくのが賢明でしょう。
まとめ
この記事では、トイレつまりの原因と対策、自分でできる直し方と専門業者選びのポイントについて解説いたしました。
トイレつまりは水に流せないものや、大量に流れた時に起こることが多いため、水に溶けないものを流さない、トイレに入る前に持ち物に注意する、便器やタンクの近くにものを置かないようにしましょう。
万が一トイレがつまってしまった場合、つまりの原因を確認し、自分で対処できるか、トイレ修理業者に依頼するか判断しましょう。
つまりが悪化しそうな場合は、トイレ修理業者に連絡しましょう。
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