
トイレの配管のなかでも、排水管は特につまりが起こりやすい箇所です。
つまりを放置するとトイレの使用に支障をきたすため、速やかに解決したいところです。
しかし、無理に対処すれば、かえって状況を悪化させてしまうかもしれません。
このような事態を避けるには、つまりの原因を把握したうえで、適切に対処することが大切です。
そこで本記事では、排水管がつまる原因とご自身でできる対処法について解説いたします。
目次
トイレの排水管がつまる原因
トイレの排水管がつまってしまう原因には、以下の6つが考えられます。
トイレの排水管がつまる原因
- 原因①大量のトイレットペーパーを流した
- 原因②水に流せる製品を大量に流した
- 原因③異物を流した
- 原因④汚水マスがつまった
- 原因⑤水量が足りていない
- 原因⑥排水管が劣化している
原因①大量のトイレットペーパーを流した
一度に大量のトイレットペーパーを流すと、排水管がつまることがあります。
トイレットペーパーは水に触れると溶ける素材なので、つまりの原因にとなるとは考えにくいかもしれません。
しかし、大量のトイレットペーパーを一度に流すと、水分が十分に行き届かず、排水管の中でつまってしまうケースがあるのです。
これを防ぐためには、トイレットペーパーの使用量を減らしたり、小まめに流したりすることが大切です。
原因②水に流せる製品を大量に流した
排水管がつまる原因には、「水に流せる」と表示された製品を大量に流すことも挙げられます。
近年は水に流せるタイプの製品として、お掃除シートやティッシュペーパー、猫砂などが販売されています。
これらは仕様上、水に流すことが可能ですが、一度に大量に流すと排水管をつまらせる原因になるのです。
トイレットペーパーと同様、使用時は少量に分けて流すのがよいでしょう。
原因③異物を流した
おむつや生理用品、アクセサリーやおもちゃといった水に溶けない異物を流すことは、排水管のつまりに直結します。
とりわけ、おむつや生理用品などの吸水性が高いものは、排水管内で膨らみ、水の流れを妨げるため、流してしまわないように気を付けましょう。
また、お子さまがいらっしゃる場合、おもちゃをつまらせてしまうケースも多くあります。
異物がつまると、ご自身で対処するのが困難となるため、誤って流さないよう注意してください。
原因④汚水マスがつまった
“汚水マス”のつまりも、排水管がつまる原因の一つです。
汚水マスとは、トイレやキッチン、お風呂などの水回りから排水された汚水を溜め、ごみと分離して下水管へ流す設備のことです。
トイレで大量のトイレットペーパーや異物を流すと、汚水マスに蓄積して、つまりの原因になることがあります。
また、キッチンの油や食べカス、お風呂の髪の毛も、蓄積して汚水マスをつまらせます。
汚水マスがつまると、すべての排水管で水が流れにくくなるため、トイレ以外の排水にも注意しなければなりません。
万が一つまった場合は、汚水マスを開けてつまりを直接除去することも可能ですが、多くの手間がかかるので、異物を流さないように心がけるのが賢明です。
原因⑤水量が足りていない
排水管がつまる原因には、排水時の水量が足りていないことも考えられます。
トイレのレバーハンドルには“小”と“大”と記載されており、排泄物に応じた適切な水量を流せるように設計されています。
しかしなかには、節水対策として小のみを使用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一見すると、問題なく流れているように見えるかもしれませんが、排水量が足りないと、トイレットペーパーや排泄物が排水管内に蓄積してつまるおそれがあります。
これを防ぐためには、排泄物に応じて適切な水量を使い分けることが大切です。
原因⑥排水管が劣化している
上記したいずれの原因にも該当しない場合は、排水管が劣化しているのかもしれません。
排水管の耐用年数は20~30年程度といわれており、これを超えると腐食や変形が発生して、水の流れを妨げることがあります。
このような場合は排水管自体を交換する必要があるため、ご自身で対処するのは非常に困難です。
トイレの排水管がつまったときの対処法
排水管に水溶性のものがつまっている場合は、以下の7つの方法で解消できます。
トイレの排水管がつまったときの対処法
- 対処法①ぬるま湯を流す
- 対処法②酸性のトイレ用洗剤を使用する
- 対処法③重曹と酢もしくはクエン酸を使用する
- 対処法④ラバーカップを使用する
- 対処法⑤ワイヤーブラシを使用する
- 対処法⑥真空式パイプクリーナーを使用する
- 対処法⑦高圧洗浄機で除去してもらう
対処法①ぬるま湯を流す
軽度のつまりは、40~50℃程度のぬるま湯を流すことでトイレットペーパーや排泄物がやわらかくなり、水で流しやすくなります。
まずはぬるま湯を用意し、便器の排水口にゆっくりと注ぎましょう。
その後、30分~1時間程度放置して水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認します。
対処法②酸性のトイレ用洗剤を使用する
酸性の洗剤は、つまりの原因の一つである尿石の除去に打って付けです。
代表的なものとしては、“サンポール”が挙げられます。
なお、アルカリ性の洗剤と混ざると有害な塩素ガスを発生させるので、絶対に併用しないでください。
対処法③重曹と酢もしくはクエン酸を使用する
酸性洗剤がご自宅にない場合は、重曹と酢もしくはクエン酸を水で反応させることで発生する炭酸ガスを利用し、トイレのつまりを解決できるケースがあります。
まず、重曹を計量カップの1/4(約50mL)、酢(クエン酸)を計量カップ1/2(約100mL)と40~50℃程度のぬるま湯を適量用意します。
重曹、酢(クエン酸)、ぬるま湯の順番で排水口にゆっくりと注いで泡が発生したら、1時間程度放置しましょう。
上記の作業後、問題なく水が流れるのを確認できたら、つまりが解消したと判断できます
対処法④ラバーカップを使用する
トイレのつまりに対処する際は、ラバーカップの使用もおすすめです。
通称“すっぽん”ともよばれるラバーカップは、真空による圧力を利用し、排水管のつまりを吸い上げて除去する掃除用具です。
使用時はゴムでできたラバーカップの先端を排水口に密着させ、強い力で引っ張り、上下に動かしましょう。
この動作を繰り返すと、トイレのつまりを吸い上げられます。
対処法⑤ワイヤーブラシを使用する
トイレットペーパーや排泄物のほか、水に流せる製品がつまってしまった場合の対処には、“ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)”が有効です。
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先端にブラシが取り付けられている掃除用具のことです。
排水管の奥まで入り込み、つまりの原因を直接除去できます。
使い方は非常にシンプルで、ワイヤーブラシを排水管にゆっくりと差し込み、引っ掛かる箇所で前後に動かすだけです。
しかし、むやみに作業を進めるとワイヤーブラシが折れたり、便器が傷ついたりするおそれがあるため、力を入れ過ぎないよう注意してください。
数回繰り返したら、水を流してつまりが解消できているかを確認しましょう。
対処法⑥真空式パイプクリーナーを使用する
“真空式パイプクリーナー”も、つまりの解消に効果的な掃除用具です。
ラバーカップと同じ原理でありながら、より強い力で吸引できるので、頑固なつまりも解消できる可能性があります。
使用時は、まず便器内の水位を真空式パイプクリーナーの先端が浸る程度まで調整します。
その後、真空式パイプクリーナーの先端を排水口にぴったりと付けて、ハンドルを上下に動かしましょう。
これを数回繰り返し、水を流してつまりがなくなったのを確認できたら、作業は完了です。
対処法⑦高圧洗浄機で除去してもらう
トイレットペーパーなどの水溶性のものが原因のつまりを、上記のいずれの方法でも解決できない場合は、水道修理業者に高圧洗浄を依頼しましょう 。
ここまでご紹介した対処法ではなかなか除去できなかった頑固なつまりも、強力な水圧で 迅速に除去してもらえます。
なお、家庭用高圧洗浄機を用いてご自身でつまりを解消するのはおすすめできません。
作業には多くの手間がかかるうえ、水圧の微調整が難しく、使用方法によっては便器や排水管を破損させる恐れがあるためです。
また、つまりの原因を奥に押し込んで状況の悪化を招くことも考えられます。
誤った対処による二次被害 を避けるためにも、ご自身で対処できないつまりが発生した際は、水道修理業者へ相談するのが得策です。
トイレの排水管がつまったときのNG行動
トイレのつまりは一刻も早く対処したいトラブルです。
しかし、以下のような対処をしてしまうと、より深刻なトラブルにつながりかねません。
トイレの排水管がつまったときのNG行動
- NG行動①熱湯を流す
- NG行動②便器を取り外す
- NG行動③何度も水を流す
NG行動①熱湯を流す
排水管がつまった際は、決して便器に熱湯を流さないでください。
万が一、熱湯を流すと、急激な温度変化で便器や排水管が破損し、深刻な水漏れに発展するおそれがあります。
ぬるま湯を流してつまりを解消する方法もありますが、40~50℃程度の適温を超えてしまわないよう注意してください。
NG行動②便器を取り外す
ご自身で便器を取り外すことは、さらなるトラブルを引き起こす原因となりえます。
つまりを解消しようと無理に取り外せば、便器内の汚れや悪臭が広がるほか、元に戻せなくなるおそれがあります。
適切に作業するには、専門知識と専用の工具が必要なため、便器を取り外さなければならないほどのつまりが発生している場合は、水道修理業者に依頼するのが安心です。
NG行動③何度も水を流す
排水管のつまりを解消しようと、むやみな排水を繰り返してはなりません。
深刻なつまりが発生している状況では、排水が妨げられて、便器から水があふれてしまいます。
トイレのつまりを未然に防ぐ方法
トイレのつまりは、ここまでご紹介してきた方法で解決できる可能性があるものの、未然に防げるに越したことはありません。
トイレを使用する際に以下の3つを心がけると、つまりの防止につながります。
トイレのつまりを未然に防ぐ方法
- 異物を流さない
- 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
- 定期的にトイレを掃除する
異物を流さない
つまりをあらかじめ防止するには、第一にトイレで異物を流さないことが重要です。
不要なものは可能な限り、トイレに持ち込まないように心がけましょう。
このほか、おむつや生理用品といった水溶性でない異物を流すと、排水管内で膨らみ、つまりの原因になることがあります。
また、お子さまがいらっしゃる場合、おもちゃを誤って流し、つまらせてしまうことが多いので注意が必要です。
一度に大量のトイレットペーパーを流さない
一度に大量のトイレットペーパーを流さないことも、トイレがつまるのを防ぐ大切な心がけです。
トイレットペーパーは水溶性ではあるものの、一度に大量に流すと排水管の中でうまくほぐれず、つまりの原因となるおそれがあります。
そのため、日頃から使用するトイレットペーパーの量を減らすように意識したり、数回に分けて流したりすることで、つまりを予防できます。
定期的にトイレを掃除する
排水管をつまらせないためには、トイレを定期的に掃除することが不可欠です。
掃除を怠ると、排水管に汚れや尿石が蓄積していき、つまりを引き起こす原因となります。
時間がたつほど対処が難しくなるので、週1回以上を目安に掃除することを心がけましょう。
水道修理業者に依頼したほうがよいケース
ここまで、トイレがつまったときの対処法について解説してきました。
しかし、以下のような症状が見られる場合は、水道修理業者に依頼することをおすすめします。
水道修理業者に依頼したほうがよいケース
- 異物がつまっている
- 水が逆流する
- 排水時に異音が鳴る
- 常に異臭が漂っている
- 床や壁から水が漏れている
- つまりが頻発する
- つまりの原因がわからない
こうした状況で無理に対処すると、つまりが解消できないだけでなく、より深刻なトラブルに発展するかもしれません。
また、誤った方法で対処し、便器や排水管が破損してしまうと修理費用が高額になってしまいます。
ご自身での対処が難しい場合は、速やかに水道修理業者へ相談するのがおすすめです。
次項からは、トイレの修理を水道修理業者に依頼する場合の費用相場と、依頼する前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
トイレの排水管のつまり除去を依頼する際の費用相場
トイレの排水管で発生したつまりの除去を水道修理業者に依頼した場合、作業費の目安は8,000円程度からといわれています。
ただし、業者によってはこれに加えて「出張費」や「夜間・早朝料金」「部品代」「処分費」などが別途発生するケースがあるため、支払い総額には注意が必要です。
また、つまりの箇所が奥深くにある場合や、高圧洗浄機での清掃、便器の脱着が必要な重度のトラブルでは、総額で6万円程度の費用がかかることや、10万円を超えるケースも。
作業費用にこれほど大きな幅がある背景には、つまりの深刻度や原因によって、使用する機材や作業工程が大幅に異なるといった事情があります。
くわえて、これはあくまで一般的な相場であり、配管の引き直しや特殊な部品交換が必要な状況では、さらに費用がかかるケースもあります。
作業費用の詳細を知りたい方は、まず依頼を検討している水道修理業者に見積もりを依頼してみるのがよいでしょう。
みんなの町の水道職人でトイレのつまりを修理する場合の費用の目安は、サービスページでご確認ください。
トイレのつまり・水漏れ
水道修理業者を選ぶポイント
トイレの排水管で発生したつまりは、水道修理業者へ依頼することで解決できます。
とはいえ、水道修理業者の数はあまりに多いため、「どこへ依頼すればいいかわからない……」と迷う方もいらっしゃるはずです。
優良な水道修理業者を選びたい方は、以下の4つのポイントを参考にしてみてください。
水道修理業者を選ぶポイント
- ポイント①水道局指定工事店かどうかを確認する
- ポイント②明瞭な見積もりかどうかを確認する
- ポイント③複数の水道修理業者に見積もりを依頼する
- ポイント④アフターサポートの有無を確認する
ポイント①水道局指定工事店かどうかを確認する
トイレのつまりの修理を依頼する際は、検討している水道修理業者が“水道局指定工事店”であるかどうかを確認しましょう。
水道局指定工事店とは、“水道法に基づいて水道工事を適切に行える”と、各地方自治体の水道局から認定された水道修理業者のことです。
一定の技術や知識を持っていることが認定の条件であるため、安心して依頼できます。
また、水道局指定工事店ではない水道修理業者よりも作業可能な範囲が広いので、想定していなかった不具合が見つかった場合も臨機応変に対応してもらえます。
ポイント②明瞭な見積もりかどうかを確認する
見積もりの内容が明確かどうかを確認することも、優良な水道修理業者を選ぶうえでは欠かせません。
水道修理業者のなかには、作業前の見積もり金額に不明瞭な追加料金を上乗せして請求する悪徳業者も存在するといわれています。
見積もりの内訳が明示されないほか、見積もりを示さずに作業を開始しようとする場合は、これに該当する可能性が考えられます。
無用なトラブルを避け、迅速にトイレのつまりを解消するためには、明瞭な見積もりを提示する水道修理業者を選ぶことが大切です。
また、追加費用に関するトラブルを避けるため、作業前に内訳と費用の追加条件を確認しておきましょう。
ポイント③複数の水道修理業者に見積もりを依頼する
複数の水道修理業者に見積もりを依頼し、費用を比較することも業者を選ぶ際の重要なポイントです。
たとえ同じ不具合の修理でも、業者によって費用は異なります。
コストパフォーマンスに優れた水道修理業者へ依頼するためには、複数の業者へ見積もりを依頼し比較することが大切です。
ポイント④アフターサポートの有無を確認する
水道修理業者への依頼時は、アフターサポートの有無も確認しておくとよいでしょう。
アフターサポートが充実した水道修理業者に依頼すれば、万が一施工不良が判明した場合でも、追加費用なしで、再度作業をしてくれる可能性があります。
なお、アフターサポートの有無や保証範囲は水道修理業者によって異なるので、あらかじめ詳細を確認しておくと安心です。
トイレのトラブルはみんなの町の水道職人にお任せ
トイレの排水管は、配管のなかでも特につまりが発生しやすい箇所です。
原因としては、トイレットペーパーを一度に大量に流してしまったり、異物を流してしまったりしたことが考えられます。
水に溶けるものがつまった場合は、ラバーカップやワイヤーブラシ、高圧洗浄機を使用することで解消できます。
しかし、異物を流した場合や、原因がわからない場合には速やかに水道修理業者へ依頼するのがよいでしょう。
トイレのつまりでお困りの方は、水道局指定工事店に認定されている“みんなの町の水道職人”へご相談ください。
経験豊富なスタッフが、迅速かつ丁寧な作業でつまりを解消します。



