ユニットバスのつまりをすっきり解消!原因から対処法まで徹底解説|みんなの町の水道職人

ユニットバスのつまりをすっきり解消!原因から対処法まで徹底解説

ユニットバスの排水が流れにくい、浴槽の水を抜くと洗い場から逆流してくる…そんな経験はありませんか。実はユニットバスは浴槽と洗い場の排水が途中で合流する構造のため、どこか一箇所でもつまると全体に影響が出やすいのです。

この記事ではつまりの原因から自分でできる解消法、プロに依頼すべきタイミングまで詳しく解説します。

ユニットバスがまる主な原因とは?

ユニットバスの排水つまりは日々の汚れが少しずつ蓄積することで起こります。特に家族が多い家庭では汚れが溜まるスピードも速くなるため、原因を知って適切な対策を取ることが大切です。

ユニットバスの排水構造を理解しよう

ユニットバスは、浴槽・床・壁・天井などが工場で一体成型された浴室のことです。在来工法の浴室と違い、浴槽の排水口と洗い場の排水口が排水管の途中で合流して、共通の排水口へと流れる構造になっています。

この構造のため、どちらか一方でつまりが起きると、もう一方の水も流れにくくなったり、逆流したりする現象が起こりやすいのです。排水口の中には「排水トラップ」という水を溜めておくスペースがあり、この水(封水)によって下水からの臭いや害虫の侵入を防いでいます。

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髪の毛が最大の原因!150100本の抜け毛が蓄積

ユニットバスのつまりで最も多いのが髪の毛の蓄積です。人は1日に50~100本程度の髪が自然に抜け、そのうち約6割がシャンプー時に抜け落ちるといわれています。

1人暮らしでも毎日30~60本、4人家族なら120~240本もの髪の毛が排水口に流れていく計算です。

ヘアキャッチャーで受け止めきれなかった髪の毛は、排水トラップや排水管の中で絡まり合い、そこに石鹸カスや皮脂が付着してヘドロ状の塊になってしまうのです。

特に髪の長い人は短い人に比べてつまりやすく、1本の髪が他の髪の毛を絡め取る核となることがあります。季節の変わり目は抜け毛が増える傾向にあり、秋から冬にかけては通常の1.5倍程度の抜け毛があるといわれています。

また、ヘアキャッチャーを面倒だからと外して使用する人もいますが、これは絶対に避けてください。直接排水管に流れ込んだ髪の毛は、手の届かない奥でつまりを起こし、結果的により大掛かりな清掃が必要になってしまいます。

石鹸カスや皮脂汚れがヘドロ状に変化

石鹸やシャンプー、ボディソープの成分もつまりの大きな原因です。これらの油脂成分と体の汚れが混ざると「酸性石鹸」と呼ばれる粘り気のある黒っぽい物質に変化します。

また、水道水に含まれるミネラル分と石鹸成分が反応してできる「金属石鹸」は、白い石灰状の汚れとなって配管内側にこびりつくのです。

これらの汚れは髪の毛に絡みつきやすく、時間が経つほど除去が困難になります。

特に固形石鹸を使用している場合は、溶け残りが排水口に流れやすく、液体タイプよりもつまりの原因になりやすいのが大きな特徴です。また、最近人気のオイル系シャンプーやトリートメントも、油分が多いため排水管に付着しやすく、他の汚れと結合して頑固なつまりを形成します。

皮脂汚れについても同様です。人の体温で液体だった皮脂が、冷たい排水管内で固まりやすく、特に冬場はつまりが発生しやすい季節といえます。1人が1回の入浴で流す皮脂の量は約1~2グラムといわれ、これが毎日蓄積していくと考えると、定期的な掃除の重要性がわかるでしょう。

ヘアピンや詰め替え袋の切れ端など異物の流入

ヘアキャッチャーを外したまま使用していると、思わぬ物が排水口に流れ込むことがあります。よくある例として、ヘアピン、ヘアゴム、シャンプーの詰め替え袋の切れ端、カミソリの刃、絆創膏などが挙げられます。

これらの異物は水に溶けないため、排水管の曲がった部分で引っかかりやすく、そこに髪の毛や汚れが絡まって大きな塊となり、最終的に排水路を完全に塞いでしまうのです。

小さな子どもがいる家庭では、おもちゃが誤って流れてしまうケースもあるため注意が必要です。

放置すると大変!つまりが引き起こすトラブル

排水の流れが少し悪い程度なら我慢できると思うかもしれません。しかし、つまりを放置すると思わぬトラブルに発展する可能性があります。早めの対処が被害を最小限に抑える鍵です。

浴槽の水が洗い場に逆流してあふれる

ユニットバスは浴槽と洗い場の排水が一本に繋がっているため、どちらか一方でつまりが起これば逆流が発生しやすい環境ができあがります。

その結果、浴槽の栓を抜いたときに洗い場の排水口から汚水があふれ出したり、シャワーを使っているときに浴槽側から水が逆流してきたりします。

最悪の場合、浴室の床一面が水浸しになり、脱衣所まで水が流れ出してしまうこともあるのです。

逆流が起きた際の汚水には、長期間蓄積した髪の毛やヘドロ状の汚れが混ざっており、非常に不衛生な状態です。この汚水が脱衣所のマットや床材に染み込むと、カビの原因になったり、床材の腐食を招いたりして掃除の負担も増えます。

また、2階以上の階にユニットバスがある場合、逆流による水漏れは階下への重大な被害につながりかねません。天井からの水漏れは、電気設備への影響や家財の損害など、予想以上に大きな被害をもたらす可能性があるため、逆流の兆候が見られたら早急な対処が必要です。

下水のような悪臭が浴室に充満

排水口に髪の毛や汚れがつまって水の流れが悪くなると、排水管内が常に湿った状態になり雑菌が繁殖しやすいです。

通常、排水トラップには「封水」と呼ばれる水の層があり、下水からの臭いを防いでいますが、つまりによって封水が正常に機能しなくなると、排水管からの悪臭が浴室内に立ち込めるようになります。

浴室に入った瞬間から下水のような臭いがする場合は、かなり深刻なつまりが起きている証拠です。

チョウバエなど害虫が大量発生

排水口に溜まったヘドロ状の汚れは、チョウバエ(小さな羽虫)の格好の繁殖場所です。体長4~5ミリ程度の小さな虫ですが、繁殖力が非常に強く、汚れに卵を産み付けます。

最初は数匹程度でも、放置すると爆発的に増え、壁に何十匹も張り付いているような状態になると手に負えません。

殺虫剤で一時的に駆除しても、排水口内部の汚れを除去しない限り再発を繰り返す厄介な害虫なのです。

排水管から異音が聞こえる

排水時に「ゴボゴボ」「ボコボコ」という普段聞き慣れない音が聞こえる場合は要注意です。これは配管内に空気が溜まって圧力変動が起きているサインで、つまりかけているときによく発生します。

正常な排水では空気はスムーズに逃げますが、途中がつまっていると水の流れが悪くなり、押し出される空気が逆流音となって聞こえるのです。

異音と同時に排水の流れも悪くなっている場合は、かなり深部でのつまりが疑われます。

関連記事:排水溝から異音?!排水口のボコボコ音が引き起こすトラブル

床下への水漏れで階下にも被害が

排水管のつまりによって行き場を失った水が圧力を生み、配管の継ぎ目から水漏れを起こすケースもあります。

汚水が逆流する強い圧力で排水パイプが接合部から外れてしまうこともあり、その結果、床下に大量の水が漏れ出したり、マンションやアパートでは階下への漏水事故につながったりする恐れがあります。

特に集合住宅では深刻な被害となり、損害賠償問題に発展する可能性もあるため、早急な対処が必要です。

自分でできる!ユニットバスつまりの解消法

軽度なつまりであれば、いくつかの方法を試すことで自分でも解消できる場合があります。状況に応じて複数の方法を組み合わせると、より高い効果が期待できるでしょう。

排水口の分解掃除で髪の毛を除去

まず試したいのが、排水口の分解掃除です。ゴム手袋を着用し、排水口のフタやヘアキャッチャーを外して、絡まった髪の毛や固形物を手で取り除きましょう。

次に排水トラップ(封水筒など)を反時計回りに回して取り外し、内部に付着した汚れを歯ブラシやスポンジで擦り落とします。

ヘドロ状の汚れは割り箸ですくい取ると効果的です。掃除後は部品を正しく元通りに戻してください。

メーカーによって構造が異なるため、分解前に写真を撮っておくと組み立て時に便利です。週1回を目安に定期的に行うことで、つまり予防にもなります。

お湯とタオルを使った圧力洗浄法

軽いつまりには、お湯を使った簡単な方法も効果的です。排水口に使い古したタオルをつめて密閉し、50~60℃程度のお湯を浴室の床に溜めます。

十分溜めたら、一気にタオルを引き抜きます。すると排水口に一時的な吸引圧がかかり、つまりの原因を押し流したり吸い出したりする効果が期待できるのです。

ただし、熱湯は塩ビ管を傷める恐れがあるため使用厳禁です。必ず50℃前後の安全な温度のお湯を使用してください。

この方法は道具を使わずに済むため、緊急時にも試しやすい対処法です。タオルはフェイスタオル程度の大きさが扱いやすく、しっかりと排水口を塞げて使いやすいでしょう。お湯の温度は給湯器の設定温度を確認するか、温度計で測ることをおすすめします。作業時は火傷に注意し、必要に応じてゴム手袋を着用しましょう。

市販のパイプクリーナーで汚れを溶かす

ドラッグストアで手軽に購入できる液体パイプクリーナーは、多くの人が最初に思いつく方法でしょう。排水口に適量を注いで30分~1時間程度放置し、その後大量の水で洗い流すだけです。

粘度の高いタイプなら排水管の壁に付着した皮脂や石鹸カスを効果的に溶解し、悪臭も除去してくれます。

使用時は必ず換気を良くし、製品の説明書に従って放置時間を守ることが大切です。

パイプクリーナーには発泡タイプとジェルタイプがあり、発泡タイプは泡の力で汚れを浮かせ、ジェルタイプは粘度が高く配管に密着して汚れを溶かします。つまりの程度に応じて使い分けてください。ただし、固形物がつまっている場合や長期間放置された頑固な汚れには効果が限定的です。

重曹とクエン酸で環境にやさしく掃除

重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸を使ったエコな掃除法も人気です。重曹は弱アルカリ性で皮脂汚れを分解し、クエン酸は酸性で金属石鹸を落とす効果があります。

排水口に重曹を1カップほど振りかけ、その上からクエン酸を溶かしたぬるま湯を2カップほどゆっくり注いでください。

シュワシュワと泡立つので、30分~1時間程度放置してから熱めのシャワーで十分に洗い流します。

この方法は小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使える点が魅力です。重曹もクエン酸も100円ショップで手軽に購入でき、排水口以外にも浴室の鏡や床の掃除にも使えるため、常備しておくと便利です。ただし、発泡による洗浄力は市販のパイプクリーナーに比べると穏やかなため、軽度のつまりや定期的なメンテナンスに適しています。

ラバーカップでつまりを吸い出す

トイレつまりでおなじみのラバーカップも、ユニットバスの排水つまりに有効です。排水口に5cm程度の水が溜まった状態を作り、カップ部分を排水口にしっかり密着させた後、柄をゆっくり押し込んでから勢いよく引き抜く動作を何度か繰り返してください。圧力変化によって配管内のつまりが改善することがあります。

ポイントはカップ部分がしっかり水に浸っていることです。空気が入ると十分な圧力がかからないため注意しましょう。

ラバーカップにはトイレ用と排水口用があり、排水口用は先端が平らになっているタイプを選んでください。真空式パイプクリーナーという、ハンドルを押し引きして強力な吸引力を生み出す道具は2,000~3,000円程度で購入でき、ラバーカップより効果的につまりを解消できることがあります。使用後は必ず洗浄して乾燥させ、清潔に保管しましょう。

針金ハンガーで奥のつまりを掻き出す

家庭にある針金ハンガーを使った方法も効果的です。ハンガーを切ってまっすぐ伸ばし、先端を小さなフック状に曲げてください。

この即席フックを排水口から奥へ差し込み、引っかかる異物や髪の毛を探り当てて掻き出します。

ただし、無理に押し込みすぎると針金が折れて配管内につまったり、配管を傷つけたりする恐れがあるため、慎重に作業することが大切です。

市販の排水口用ワイヤーブラシは、ホームセンターで1,000円程度で購入できます。専用品は先端にらせん状のブラシが付いており、より効果的に汚れを除去できるのが特長です。いずれの場合も、取り出した汚れはビニール袋に入れて処分し、作業後は排水口周りを清潔に保ちましょう。

こんな症状は要注意!プロに依頼すべきサイン

自分で対処しても症状が改善しない場合は、無理をせず専門業者への相談を検討しましょう。以下のような症状が見られたら、プロの力を借りる時期かもしれません。

水が全く流れず床に溜まったまま

排水口から水がまったく引かず、浴室の床や浴槽に水が溜まりっぱなしになる状態は、排水管のかなり奥で完全に閉塞が起きている可能性が高いです。

特に、排水口から空気音すらせず水面がピクリとも動かない場合は、家庭用の道具では対処が困難です。

プロ用の電動ワイヤーや高圧洗浄機など、専門的な機器で奥のつまりを取り除く必要があるでしょう。

このような状態になると、入浴はもちろん、洗面器一杯の水を流すことすらできなくなります。完全につまってしまうと、市販のパイプクリーナーも排水管の奥まで届かず、効果を発揮できません。

また、水が溜まったままの状態を長時間放置すると、防水処理されていない部分から水が浸透し、浴室の構造材にダメージを与える可能性もあります。特に築年数の経過した建物では、このような水の滞留が建物の劣化を早める原因となるため、速やかな対処が必要です。

何度掃除してもすぐにまる

一時的に直っても数日で元に戻るような場合、排水管のさらに奥に原因が残っているか、配管そのものに勾配不良や劣化による狭窄が起きている可能性が高いです。

奥深くにヘアピンや固化した石鹸カスの塊が残っていて、それにまた髪の毛が絡んでしまうと再び流れが悪くなります。

何度掃除しても改善しない場合は、素人の手が届かない箇所で問題が生じていると判断し、プロに修理を依頼してください。

複数の排水口で同時につまりが発生

ユニットバス以外の排水、例えば洗面台や洗濯機の排水口まで同時に流れが悪くなっている場合、建物全体の排水管や屋外の下水枡でのつまりが考えられます。

複数の箇所で同時につまり症状が出ているなら、個人で対処できる範囲を超えたトラブルです。

特にアパートやマンションで他室と共用の排水管がつまっている場合は、管理会社や専門業者へ至急連絡しましょう。

排水管の勾配不良や経年劣化による管径の狭窄、建物の構造的な問題が原因の場合もあり、これらは専門的な診断と対処が必要になります。

ユニットバスのつまりは「みんなの町の水道職人へ」

上記のような症状が見られたら、無理に自分で対処しようとせず、専門の水道業者に依頼することが賢明です。プロの業者は専門的な機材と豊富な経験により、家庭では対処できないつまりも確実に解消してくれます。

私たち「みんなの町の水道職人」は、東は神奈川県から西は福岡県、南は沖縄県までの29府県で地域に密着した水道修理サービスを提供していている専門業者です。ユニットバスのつまり解消では、まず専門スタッフが現場の状況を詳しく調査し、つまりの原因と箇所を特定します。軽度のつまりであればワイヤーツールによる除去、頑固なつまりには高圧洗浄機を使用して徹底的に清掃します。

24時間365日受付対応で、年末年始やお盆でも変わらずサービスを提供し、最短30分から1時間ほどで現地へ訪問可能です。水道局指定工事店として認定されているため、技術面でも安心です。作業前には詳細な見積もりを提供し、お客様が納得した上で修理を開始します。

ユニットバスのつまりは放置すると被害が拡大するため、症状が軽いうちにプロに相談してください。

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