こんにちは、水道職人の矢野です。
シンクのカルキ汚れに悩まされている人は多いのではないでしょうか。
カルキ汚れは水垢とも言われ、その正体は水道水の残留物です。
水道水にはマグネシウムや炭酸カルシウムといったミネラル成分が含まれるため、蒸発するときにカルキ汚れという形で残ってしまうのです。
カルキ汚れは落としにくく、水洗いや酸性以外の洗剤以外ではきれいに落とすことができません。
今回は、シンクのカルキ汚れの掃除方法やカルキ汚れの予防方法について、ご紹介しますので参考にしてみてください。
目次
シンクのカルキ汚れ掃除の方法
カルキ汚れはアルカリ性の性質をもっているため、中性洗剤や水洗いでは落ちません。
アルカリ性の汚れを落とすためにはクレンザーや、酸性の性質をもったクエン酸などを使う必要があります。
クレンザーを使う
シンクの掃除で使えるクレンザーには、粉末タイプとクリームタイプの2種類があります。
粉末タイプはしっかり掃除をしたいときに、クリームタイプは優しく磨きたいときに使うと良いでしょう。
クレンザーが使えない材質の物には使わないように注意してください。
また使う前には、パッケージの注意書きを必ず確認しましょう。
粉末タイプのクレンザー
研磨剤が80%以上配合されており、頑固な汚れを落とすことができます。
そのため、磨きすぎると磨いた個所を傷つけてしまうというデメリットを持っているのです。
シンクにこびりついた汚れは、粉末タイプのクレンザーを使うことで落とせるでしょう。
ただし、傷がつかないように磨く時間や、磨くときの力加減には注意してください。
シンクに傷がつくと、汚れが残りやすくなってしまいます。
粉末タイプのクレンザーは、傷がつきにくい素材や、傷がついても問題がない場所への使用がおすすめです。
粉末タイプのクレンザーは、東京都荒川区東尾久に本社をもつ、カネヨ石鹸株式会社の泡立ちクレンザーが有名です。
カネヨ石鹸では、自社の通販サイトも持っています。
クリームタイプのクレンザー
研磨剤の配合が50%未満の、粉末タイプよりも研磨剤の配合量が抑えられたクレンザーです。
粒子も細かいため、優しく磨き上げることができます。
クリームタイプのクレンザーは、カルキ汚れや傷がつきやすい場所への掃除に適しているでしょう。
シンクは傷がつきやすい素材のため、クレンザーを使うときはクリームタイプを選ぶことをおすすめします。
有名なクリームクレンザーは、東京都目黒区上目黒に本社がある、ユニリーバジャパン株式会社が発売しているジフです。
重曹
クレンザーがない場合、重曹で代用することが可能です。
重曹は肌に優しい成分のため、クレンザーが使えない人でも安心して使うことができるでしょう。
重曹をクレンザーの代用品にする場合は、重曹と水を混ぜてペーストを作ってから使ってください。
配分は、重曹が2・水が1の割合ですが、厳密に図る必要はないため、重曹に水を少量ずつ加えていき、重曹がペースト状になれば完成です。
クレンザーを使った掃除方法
ここでは、クリームタイプのクレンザーを使った掃除方法について、ご紹介していきます。
用意する物
クリープタイプのクレンザーを使ってシンクのカルキ汚れを掃除するためには、以下のものを用意してください。
- クリームタイプのクレンザー
- ブラシやスポンジ
- ラップ
- 布巾などの布類
ラップはブラシやスポンジなどを包んで使いますが、ラップそのものをブラシのように使うこともできます。
ブラシやスポンジは柔らかい材質のものを選び、たわしなどの硬い材質のものは避けましょう。
たわしなどは、シンクを傷つけてしまう恐れがあります。
掃除方法
シンクのカルキ汚れの掃除は、以下の手順で行います。
- ラップでスポンジなどを包み、クレンザーをスポンジにかける
- シンク内を丁寧に磨く
- 水でクレンザーをきれいに流す
- 布巾などでシンク内の乾拭きや、シンクの外に飛んだ水などを拭く
排水トラップやゴミ受けなどの、凹凸がある部分は毛先が小さく柔らかいブラシで掃除するときれいになるでしょう。
ブラシは古い歯ブラシでも代用することができます。
クエン酸など酸性のものを使う
クエン酸を使う掃除には、クエン酸水を作って使う方法と、クエン酸をペースト状にして使う方法があります。
クエン酸には食用や掃除用以外に、薬用のものもあるでしょう。
掃除に使用するときは、食用か掃除用のどちらかを選ぶようにしてください。
東京都中央区京橋に本社をもつレック株式会社は、お掃除用スポンジなどの激落ちくんで有名ですが、激落ちくんシリーズではクエン酸配合の製品も販売されているのです。
用意する物
クエン酸を使ってシンクのカルキ汚れを掃除するときは、以下のものを用意しましょう。
- クエン酸(クエン酸水・クエン酸ペースト)
- スポンジなど
- ゴム手袋
- 布巾などの布類
- キッチンペーパー
- ラップ
クエン酸を使って掃除をする場合、ゴム手袋の装着をするようにしてください。
クエン酸は酸性のため、手荒れを起こす可能性があります。
特に肌の弱い人は、手荒れに注意してください。
クエン酸水を使った掃除方法
クエン酸水の使い方は、カルキ汚れの程度によって異なります。
【軽度のカルキ汚れ】
- クエン酸水をかける
- スポンジなどで磨く
- 水できれいに流す
【程度がひどいカルキ汚れ】
- クエン酸水をたっぷりかける
- キッチンペーパーを貼る(クエン酸水が足りないときは上から足す)
- その上にラップを貼る
- 30分以上放置
- ラップとキッチンペーパーを外す
- 水でしっかりと洗い流す
掃除をした後は、布巾などで乾拭きをしたり、シンク周辺に飛び散った水を拭き取るようにしましょう。
また、水で流せない場所を掃除した場合、水気を含ませた布類でしっかりと拭き取るようにしてください。
クエン酸水パックの放置時間は汚れによって異なります。
1度でカルキ汚れが落ちないときは、パックを2度、3度と繰り返しましょう。
クエン酸水を作るときのポイント
クエン酸水の分量の目安は、水200ml・クエン酸小さじ1/2ですが、薄いと感じる場合は、クエン酸の分量を増やすこともできます。
クエン酸水はスプレーボトルで作ることで、便利に使うことができるでしょう。
またクエン酸は、酢で代用することもでき、自分でクエン酸水を作らずに市販のクエン酸水を購入することも可能です。
クエン酸ペーストを使った掃除方法
クエン酸ペーストは、クエン酸大さじ3・水5mlの割合で作ります。
- クエン酸ペーストを塗布する
- 30分ほど放置する
- スポンジなどで磨く
- きれいに洗い流す
- シンク内やシンクの周りを拭き取る
クエン酸ペーストを塗布して放置時間を設けることで、カルキ汚れは落としやすくなります。
クエン酸を使って掃除するときの注意点
クエン酸は塩素系漂白剤などと混ぜると、有毒ガスを発生するおそれがあります。
排水管の中などで混ざるのを防ぐために、同時に使うことや、クエン酸を使う直前・直後に使うことは避けましょう。
同時に重曹を使うときも念のため換気扇を回すなどで、しっかりと換気を行ってください。
クエン酸は酸性の性質をもつため、金属製品など酸性に弱い材質に使った場合、サビや変色を起こします。
クエン酸を使う前に、クエン酸が使える材質か確認をしましょう。
クエン酸水など自分で作ったものは、水が腐る可能性や雑菌が繁殖する可能性があるため、2週間程度で使い切りましょう。
また、密封性の高い陽気で保存することがおすすめです。
長時間放置することでサビや変色を招く恐れがあります。
一晩といった長時間の放置はしないようにしましょう。
酢などをクエン酸の代用品として使う場合、ニオイ残りが発生することがあります。
シンクのカルキ汚れを予防する方法
日々シンクのメンテナンスを行うことで、カルキ汚れの予防につながります。
シンクを使った後はしっかりと水気を拭き取り、時には撥水材などのコーティング剤を使って、水捌けを良くすることも、予防には効果的です。
シンクの汚れが溜まりやすい部分は、汚れが溜まる前にクレンザーや重曹などで、表面の汚れを落とすようにすると、カルキ汚れの掃除にかかる負担が減ります。
また掃除のあとは、しっかりと水で流すようにしてください。
クレンザーや重曹は、そのままにしておくとシンクが傷む原因となるのです。
まとめ
シンクは日々使う場所のため、カルキ汚れは気になってしまうものです。
しかし、カルキ汚れを取り除くには時間がかかってしまうため、気が重くなってしまいます。
カルキ汚れに効果があるクレンザーやクエン酸などを使うことで、カルキ汚れの掃除の負担が軽減し、効果的にカルキ汚れを取り除くことができるでしょう。
また、カルキ汚れを予防するために日々のメンテナンスを行うことで、掃除の負担が減ります。
シンクのカルキ汚れを掃除したときに、水栓などの損傷に気がつくケースがあります。
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