ジメジメとした空気が続く梅雨の季節。
洗濯物が乾きにくかったり、家の中がなんとなくカビ臭く感じたりと、不快な悩みが増える季節でもあります。
そんな梅雨の季節でとくに気になるのが、「カビ」の問題。
浴室や洗面所、キッチンのシンク下など、湿気がたまりやすい水まわりでは、梅雨の湿度が引き金となり、知らない内にカビが繁殖してしまうことも珍しくはありません。
そこで今回は、梅雨時にカビを発生させないための具体的な予防策や、カビが生えにくい環境づくりのコツ、さらに見落としがちな水まわりの注意点までご紹介します。
目次
なぜ梅雨にカビが発生しやすいのか?
カビは、「湿度・温度・栄養源」の3つの条件が揃うことで活発に繁殖します。
- 湿度が60%を超える
- 気温が20〜30℃前後
- ほこりや皮脂、水垢、石けんカスなどがある
これらの条件が揃いやすいのが、梅雨の季節です。
とくにお風呂場や洗面所、キッチンなどの水まわりは、もともと湿度が高くなりやすい上に、石けんカスや水垢といったカビの栄養源も豊富です。
そこに梅雨のジメジメが加われば、あっという間にカビが増殖してしまいます。
カビを発生させないための基本ルール
カビが発生すると、対処が大変です。
そのため、カビを発生させないことがとても重要です。
ルール①換気を徹底する
カビ対策でもっとも大切なのが、「換気」といっても過言ではありません。
湿気をためないことが最大の予防になります。
- お風呂は入浴後、最低でも30分は換気扇を回す
- 洗面所やトイレもこまめに窓を開ける、または換気扇を活用する
- 雨の日でも短時間窓を開けて換気を
梅雨時でも空気の入れ替えを行うことで、湿度の滞留を防げます。
ルール②水気をしっかり拭き取る
お風呂場の壁や床、洗面台のまわりなど、使用後に残った水分をそのままにしていませんか。
入浴後はスクイジーやタオルで水分を除去し、洗面台・キッチンの水はねを都度拭き取りましょう。
とくにシリコン目地やゴムパッキンの水分には注意してください。
これだけでもカビの発生をグンと抑えられます。
ルール③こまめなお掃除で栄養源を絶つ
カビの栄養源となる石けんカスや皮脂汚れ、水垢などは、こまめに除去しましょう。
お風呂掃除は最低でも週1回行い、洗面台の排水口や蛇口まわりも週1回の拭き掃除を習慣にしましょう、
また、キッチンのシンクや排水口のヌメリも見逃さず、定期的にお掃除してください。
お掃除には、ご自宅に常備している中性洗剤や重曹・クエン酸を使用すれば、特別に何か道具を揃える必要はなく、お財布にも優しいでしょう。
梅雨の水まわりでとくに注意したい場所と対策
カビを予防するために、水まわりをすみずみまでチェックすることは負担が大きく、難しいと感じる方もいらっしゃると思います。
水まわりのチェックポイントを押さえて、効率よくカビを予防しましょう。
お風呂場
【チェックポイント】
- 天井・壁・床・ゴムパッキン・排水口
お風呂場はもっともカビが生えやすい場所です。
とくに見落としがちなのが天井。
換気扇と逆の位置にあり、湿気がこもりやすくなっています。
【対策】
- 週に一度は天井も含めて全体をアルコールで拭く
- 入浴後に壁や床の水分を取り除く
- 防カビくん煙剤などを月1回使用するのも効果的
洗面所
【チェックポイント】
- 鏡裏収納・歯ブラシ立て・排水口
洗面台まわりは、歯磨き粉や洗顔料の残りが飛び散り、湿度も高いため、気がつけばカビの温床に。
【対策】
- 歯ブラシ立ては定期的に洗浄・乾燥させる
- 鏡裏収納に消臭・乾燥剤を入れる
- 排水口は重曹+クエン酸で月に1回洗浄
シンク下
【チェックポイント】
- シンクの裏側・排水管のまわり・収納庫の奥
梅雨時のキッチンは非常にカビが生えやすい環境に変貌します。
とくにシンク下は湿気がこもりやすく、キャビネットの中は空気の通りが悪いこともあり、衛生管理が大切です。
【対策】
- キャビネットに除湿剤や新聞紙を敷く
- 月に1回はキャビネットの中身を全て出し、風通しをよくする
- パッキンや蛇口のまわりにカビが出てきたら早めに対処
梅雨のおすすめグッズ&裏技対策
- 除湿剤(シリカゲル・炭):湿気の多い場所に設置するだけで効果大
- 防カビスプレー:お掃除後に仕上げとして吹きかけておくと安心
- 重曹+クエン酸:自然派クリーナーとして、排水口や目地掃除に◎
- アルコールスプレー:カビの殺菌にも有効のため、拭き掃除と併用を
さらに、エアコン内部に潜むカビ対策として、送風運転で内部を乾燥させることも忘れずに。
カビが生えてしまったら?早めの対応がカギ!
いくら注意していても、気づいたときにはすでにカビが生えているというケースもあります。
そんなときは、広がる前にすぐ対処することが大切です。
【カビを広げないための対策】
- 表面に生えたカビ:中性洗剤+ブラシやメラミンスポンジで落とす
- しつこいカビ:塩素系漂白剤(カビ取り剤)をピンポイントで使用
- ゴムパッキン内部のカビ:綿棒+漂白剤で湿布のように当ててしばらく置く
カビの胞子は空気中にも舞いやすいため、マスク・手袋・換気を忘れずに行いましょう。
また、塩素系漂白剤を使用する場合にも、マスク・手袋・換気は必要です。
梅雨のカビは湿気と汚れのダブル対策で防ごう!
カビは一度生えてしまうと除去に手間がかかるだけでなく、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こすこともあります。
健康を損ねないためにも、梅雨の季節はカビの予防を徹底することが最善の対策です。
- 湿気をためない(換気・除湿)
- 栄養源をためない(こまめなお掃除)
- 発生したらすぐに対処する
この3つの行動を徹底するようにしましょう。
なお、水まわりのカビや湿気トラブルは、放置すると配管内部の腐食や漏水の原因にもなりかねません。
万が一、梅雨の季節に「異臭がする」「床が濡れている」「カビがひどくて手に負えない」といった水まわりトラブルが発生した場合には、お気軽にみんなの町の水道職人までご相談ください。
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