
トイレがつまったときの対処法の一つとして、お湯を流す方法が挙げられます。
これは特別な道具を使用せずに実践できる手軽な方法ですが、「お湯を流すだけで本当につまりが解消されるの?」と、効果に疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、トイレのつまりにお湯を流す方法が有効かどうかを、実践する際の手順や注意点とともにお伝えします。
目次
トイレのつまりはお湯で解消できる?
お湯を流しても、トイレのつまりが必ず解消されるとは限りません。
つまりの原因によって、“お湯で解消できるケース”と“お湯で解消できないケース”があります。
以下でそれぞれの違いを見ていきましょう。
お湯で解消できるケース
トイレのつまりをお湯で解消できるのは、トイレットペーパーや排泄物などの水に溶けやすいものがつまっている場合です。
こうした状況であれば、トイレにお湯を注ぐことでつまりの原因となっているものがふやけ、水に流れやすくなります。
お湯で解消できないケース
一方で、おむつや生理用ナプキンなどの水に溶けない異物や、長年蓄積された頑固な汚れが原因でトイレがつまっている場合は、お湯を流しても効果が得られないかもしれません。
上記の原因に心当たりがある方は、本記事の後半でお伝えする別の対処法をお試しください。
トイレのつまりをお湯で解消する手順
続いて、お湯を流す方法でトイレのつまりを解消する際の手順をご紹介します。
トイレのつまりをお湯で解消する際の手順
- 手順①止水栓を閉める
- 手順②電源プラグを抜く
- 手順③床を保護する
- 手順④トイレ内の水を抜く
- 手順⑤トイレ内にお湯をゆっくりと流し込む
- 手順⑥つまりが解消されたかどうかを確認する
手順①止水栓を閉める
まずは、マイナスドライバーを使用して、トイレの床や給水管の接続口付近に設置されている止水栓を閉めます。
止水栓とは、水道管からトイレタンクへの水の供給を止める器具のことです。
これを閉めればトイレに水が流れなくなるので、以降の作業中に誤って洗浄レバーを引いてしまっても、水が溢れる心配がありません。
手順②電源プラグを抜く
トイレにウォシュレットが設置されているのであれば、電源プラグを抜いておきましょう。
作業中に電源プラグに水がかかると、感電や火事といった事故につながるおそれがあります。
抜いた電源プラグは、万が一にも濡れないように、ビニール袋や気泡緩衝材(プチプチ)などでしっかりと包んでおくと安心です。
手順③床を保護する
次に、トイレの床や壁を養生します。
なぜなら、次の工程でトイレ内の水を汲み出す際に、汚水が飛散して床や壁が汚れてしまう可能性があるからです。
具体的な方法としては、トイレの床や壁に新聞紙を敷きつめ、その上からビニールシートを被せるとよいでしょう。
手順④トイレ内の水を抜く
続いて、トイレ内に溜まっている水を汲み出して中を空にします。
水が残っている状態でお湯を流した場合、トイレ内の水位が上がって汚水が溢れ出るかもしれません。
また、溜まっている水の影響でお湯の温度が下がると、つまりの原因をふやかす効果が薄れてしまいます。
このように、無用なトラブルを未然に回避しつつ、お湯を流す効果を最大限に発揮するには、コップや灯油ポンプなどを使用してトイレ内の水を抜いておく必要があるのです。
手順⑤トイレにお湯をゆっくりと流し込む
ここまでの工程を終えたら、トイレにお湯を流す作業に移ります。
飛び散ったり溢れたりしないように注意しながら、40~50℃程度のお湯を、トイレの排水口に向けて少しずつ流し込みましょう。
お湯をトイレ内に流し込んだあとは、そのまま1時間ほど放置します。
そうすることで、つまりの原因となっているものにお湯が浸透してふやけ、水に流れやすくなります。
手順⑥つまりが解消されたかどうかを確認する
最後に、つまりが取れているかどうかを確認するために、洗面器やバケツなどを使用してトイレ内に水を流し込みます。
つまりが解消されていれば、水が問題なく流れるはずです。
反対に、水を流し込んで水位が上がってくるようであれば、つまりは解消されていません。
この場合は汚水が溢れ出すおそれがあるため、すぐに作業を中止してください。
水位は上がらないものの流れが弱い程度であれば、④以降の手順を2~3回を目安に繰り返して様子を見ましょう。
それでも解消しない場合は、別の対処法に切り替えるか、水道修理業者への相談をご検討ください。
トイレのつまりをお湯で解消する際の注意点
前述の方法を実践するにあたっては、押さえておきたい4つの注意点があります。
つまりを悪化させたり、怪我を負ったりすることがないよう、一つずつ確認していきましょう。
お湯を流す方法を実践する際の注意点
- 原因をきちんと確認する
- 保護具を身に付ける
- 熱湯の使用を避ける
- 一度に大量のお湯を流し込まないようにする
原因をきちんと確認する
お湯でトイレのつまりを解消する際には、事前につまりの原因を見極めることが不可欠です。
冒頭でもお伝えした通り、つまりの原因によってはお湯を流しても効果がありません。
「トイレにおむつを捨てた」「誤ってトイレにスマートフォンを落とした」といった場合は、別の方法を試す必要があります。
「数時間かけて作業したのに、効果がなかった……」と後悔しないためにも、つまりの原因に心当たりがないかどうかを作業前に確認しておくことが重要です。
保護具を身に付ける
トイレにお湯を流し込む際は、ゴム手袋や厚手の長袖、保護メガネなどの保護具を着用することをおすすめします。
トイレのつまりを解消するのに有効なのは、40~50℃程度のお湯です。
人は45℃前後のものでも長時間触れると低温火傷になるといわれているので、作業中にお湯が飛び散ると大変危険です。
保護具を着用して、火傷のリスクを減らしましょう。
熱湯の使用を避ける
お湯でつまりを解消する際は、熱湯を使用してはなりません。
トイレは陶器でできており、熱湯をかけると膨張して破損するおそれがあるためです。
トイレの破損や破片による怪我を防ぐために、流し込むお湯の温度は40~50℃程度にとどめておくことが大切です。
一度に大量のお湯を流し込まないようにする
トイレの容量を無視して一度に大量のお湯を流し込むと、トイレ内から汚水が溢れて床や壁が汚れてしまいます。
勢いよく大量のお湯を流したからといって、つまりを解消しやすくなるわけではないので、もともとトイレに溜まっていた水の量を目安に少しずつ注ぐとよいでしょう。
トイレのつまりをお湯以外で解消する方法
次に、お湯を流す以外でトイレのつまりを解消する4つの方法をご紹介します。
後述の方法は、お湯を流す方法と併用することでより高い効果を得られる場合があるため、ぜひ参考にしてください。
お湯を流す以外でトイレのつまりを解消する方法
- ラバーカップを使用する
- 真空式パイプクリーナーを使用する
- 重曹とクエン酸を使用する
- 洗剤を使用する
ラバーカップを使用する
ラバーカップを使用する方法の手順
- 手順①止水栓を閉める
- 手順②電源プラグを抜く
- 手順③床を保護する
- 手順④トイレ内の水量をラバーカップのゴム部分全体が水に浸かる程度に調整する
- 手順⑤ラバーカップを排水口に密着させ、真空状態をつくる
- 手順⑥ラバーカップを勢いよく引く
- 手順⑦つまりが解消されるまで手順⑤、⑥を繰り返す
- 手順⑧つまりが解消されたかどうかを確認する
トイレットペーパーや排泄物などが原因でトイレがつまっている場合は、ラバーカップを使用するのが効果的です。
お湯を流すだけでは解消しなかったつまりも、空気を押し込んで圧力をかけることで除去できる可能性があります。
ただし、水に溶けない固形物がつまっている場合は、ラバーカップの使用を控えてください。
圧力によって異物が押し込まれ、つまりが悪化してしまいます。
真空式パイプクリーナーを使用する
真空式パイプクリーナーを使用する方法の手順
- 手順①止水栓を閉める
- 手順②電源プラグを抜く
- 手順③床を保護する
- 手順④トイレ内の水量を真空式パイプクリーナーのカップ部分が浸かる程度に調整する
- 手順⑤カップの部分を排水口に密着させ、真空状態をつくる
- 手順⑥ハンドルを強く引く
- 手順⑦つまりが解消されるまで手順⑤、⑥を繰り返す
- 手順⑧つまりが解消されたかどうかを確認する
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップと同じ原理でトイレのつまりを解消する道具です。
吸引力が強いうえに、使用時に水が飛び散りにくいという特徴があります。
しかし、水に溶けないつまりの解消に不向きな点はラバーカップと共通しているので、使用の適否はきちんと見極めましょう。
重曹とクエン酸を使用する
重曹とクエン酸を使用する方法の手順
- 手順①止水栓を閉める
- 手順②電源プラグを抜く
- 手順③床を保護する
- 手順④排水口を水で濡らしたあとに重曹を振りかける
- 手順⑤重曹の上からクエン酸を入れる
- 手順⑥さらに少量のお湯をかけて泡立ったのを確認してから、1時間ほど放置する
- 手順⑦つまりが解消されたかどうかを確認する
長年蓄積された汚れが原因のつまりを解消したい場合は、重曹とクエン酸を使用するのも一つの方法です。
重曹とクエン酸をお湯と反応させることで生じる炭酸の泡が、こびりついた汚れを浮かせて除去し、水の流れを改善します。
ただし、重曹とクエン酸が発泡反応を起こすと、二酸化炭素が発生するため、手順⑦の前に必ず換気を行ってください。
洗剤を使用する
洗剤を使用する方法の手順
- 手順①止水栓を閉める
- 手順②電源プラグを抜く
- 手順③床を保護する
- 手順④トイレ内の水を抜く
- 手順⑤50〜100ml程度の洗剤を排水口の付近に注ぐ
- 手順⑥お湯を少しずつ流し込んで洗剤を泡立たせ、15〜30分ほど放置する
- 手順⑦つまりが解消されたかどうかを確認する
この方法では、洗剤の種類ごとの特徴をあらかじめ押さえておくことが重要です。
たとえばアルカリ洗剤は、トイレットペーパーや排泄物などの有機物の分解に適しています。
一方で、酸性洗剤は尿石や水垢といった無機物によるつまりを解消するのに有効です。
また中性洗剤なら、軽度なつまりを除去するほかに、排水口の汚れを落とす効果も期待できます。
これらの特徴を理解し、適切な種類の洗剤を使用すれば、トイレのつまりを効率的に解消できるでしょう。
トイレのつまりを予防するポイント
ここまででトイレのつまりを解消する方法をご紹介してきましたが、前提として、つまらせないに越したことはありません。
そこで本項では、トイレのつまりを予防するために、日頃から意識したい5つのポイントをお伝えします。
トイレのつまりを予防するためのポイント
- 水量を調節する
- 一度に大量のトイレットペーパーを流さないよう心がける
- 水に流せる製品は使用方法を順守する
- ペットボトルによる節水対策を行わないようにする
- 日常的な掃除を心がける
水量を調節する
トイレを流す際は、洗浄レバーの大・小で水量を調節することが大切です。
トイレ内に大量のトイレットペーパーや排泄物がある状態で“小”を使用すると、水の勢いと量が足りず、つまりを引き起こす可能性があります。
流すものの量が多い場合は“大”を、節水したい場合は“小”をといった具合に、状況に応じて水量を調節しましょう。
一度に大量のトイレットペーパーを流さないよう心がける
一度に流すトイレットペーパーの量を減らすことも、トイレをつまらせないための対策の一つです。
大量のトイレットペーパーを一気に流すと、排水口の奥で引っかかり、水の流れを妨げることがあります。
目安としては、一度に流す量を5m以下に抑えるとよいでしょう。
どうしてもトイレットペーパーの使用量を抑えられない場合は、数回に分けて流すのが効果的です。
水に流せる製品は使用方法を順守する
ティッシュやトイレ掃除用のシートには、パッケージに「水に流せる」と記載されているものがあります。
こうした製品は水に溶けるように作られていますが、トイレットペーパーと比べると溶けにくいため、つまりの原因となることも少なくありません。
トイレのつまりを予防するには、水に流せる製品でも極力可燃ごみとして捨てるのがポイントです。
もしトイレに流す場合は、パッケージに記載の“一度に流す適正量”を順守してください。
ペットボトルによる節水対策を行わないようにする
つまりを予防する方法としては、水の入ったペットボトルを使用した節水対策を行わないことも挙げられます。
トイレタンクにペットボトルを入れると、タンク内に溜まっている水がかさ増しされます。
トイレタンクは、一定の高さ以上は水が流れ込まない仕組みとなっているので、入れたペットボトルの容積分だけ節水できるというわけです。
ただし、この節水対策を行うと、洗浄レバーを引いたときに流れる水の勢いや量も減ってしまいます。
その結果、トイレットペーパーや排泄物が流れにくくなり、つまりを引き起こすおそれがあります。
節水対策を行う際は、ペットボトルを使用した方法ではなく、洗浄レバーによる水量の調節やお風呂の残り湯の活用などを検討しましょう。
日常的な掃除を心がける
トイレのつまりを予防するには、こまめな掃除も欠かせません。
掃除が行き届いていないと、洗浄レバーを引いたときに、トイレ内に蓄積された汚れが排水管に流れ込みます。
こうして流れ込んだ汚れは、排水管内にこびりつき、やがてつまりの原因となります。
便座の裏側や背もたれの下、排水口の付近など、汚れが溜まりがちな箇所を定期的に掃除すれば、つまりをある程度予防できるでしょう。
トイレのつまりがどうしても解消されない場合の対処法
もしここまでにご紹介した方法を試してもつまりが解消されない場合は、水道修理業者に相談してください。
つまりを放置したり、誤った対処法を実践したりすると、状況の悪化やトイレの故障につながる可能性があります。
水道修理業者へ依頼する際は、公式ホームページで水道局指定工事店かどうかを確認しましょう。
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局に「給水・排水装置工事を適切に行えるもの」として認められた業者のことです。
こうした業者に依頼するメリットは、次項で詳しくお伝えします。
水道修理業者へ依頼するメリット
水道局指定工事店の水道修理業者に修理を依頼することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、代表的な3つのメリットをご紹介します。
水道局指定工事店の水道修理業者へ依頼することで得られるメリット
- 適切に対処してもらえる
- 二次被害を防止できる
- 迅速に修理してもらえる
適切に対処してもらえる
水道局指定工事店の水道修理業者に修理を依頼する大きなメリットは、適切な対応が期待できることです。
前述の通り、水道局指定工事店は、各自治体の水道局から一定の技術力を認められた業者です。
トイレのつまりを解消する技術も高いので、トイレの種類やつまりの原因に合わせた適切な方法で修理してもらえます。
二次被害を防止できる
トイレのつまりは、適切に対処しなければ水漏れやトイレの故障といった二次被害を招きかねません。
その点、水道局指定工事店の水道修理業者に依頼すれば、豊富な知識と経験に基づいて適切な方法で修理を行ってくれます。
さらに、万が一修理中につまり以外の不具合が発覚しても迅速に対応してくれるので、二次被害の防止につながります。
迅速に修理してもらえる
トイレのつまりを迅速に解消してもらえる点も、水道局指定工事店の水道修理業者に依頼するメリットの一つです。
水道局指定工事店の水道修理業者のなかには、365日24時間相談を受け付けているところもあります。
トイレのつまりは一刻も早く解消したいトラブルなので、昼夜問わずいつでも修理の相談ができるのは非常に魅力的です。
水道修理業者にトイレのつまりの解消を依頼する際の作業費
水道修理業者に依頼するメリットを押さえられたところで、本項では作業費の目安をお伝えします。
トイレのつまりを修理してもらう際の作業費の目安は、次の通りです。
水道修理業者に修理を依頼する際の作業費の目安
- ラバーカップや専用の薬品を使用したつまりの解消:5,500円~
- 高圧ポンプや高圧洗浄機を使用したつまりの解消:26,000円~
- トイレの脱着が伴うつまりの解消:55,000円~
このように、つまりの解消にかかる作業費は作業内容によって異なります。
また、部品代や出張代が別途かかる場合もあるので、詳細な金額を知りたい方は水道修理業者から見積もりを取りましょう。
作業費の一例としては、以下にあるみんなの町の水道職人の料金表もぜひ参考にしてください。
トイレのつまり・水漏れ
トイレのつまりならみんなの町の水道職人へ
トイレにトイレットペーパーや排泄物などの水に溶けやすいものがつまっている場合は、お湯を流す方法で解消できる可能性があります。
しかし、水に溶けない異物や、長年蓄積された頑固な汚れによってトイレがつまっている場合は、お湯を流しても十分な効果が得られないかもしれません。
つまりの原因を見極めて、適切な方法で解消しましょう。
「つまりの原因がわからない」「どうしても自力でつまりを解消できない……」という方は、水道局指定工事店であるみんなの町の水道職人にご相談ください。
適正な料金で、迅速かつ丁寧にトイレのつまりを解消いたします。



