トイレの水圧はどのくらい必要?弱い強いの目安とトラブル対策【水道職人:公式】|みんなの町の水道職人

トイレの水圧はどのくらい必要?弱い強いの目安とトラブル対策【水道職人:公式】

トイレを使用したとき、「水の勢いが弱い気がする」「以前より流れ方が変わった」と感じたことはありませんか。

トイレの水圧は、普段あまり意識されない方が多いと思いますが、流れの良し悪しはつまりトラブルと深く関係しているのです。

水圧が弱過ぎれば汚物を流し切れず、強過ぎれば部品の劣化や水漏れの原因になることもあります。

今回は、トイレの水圧はどのくらいが適正なのかという基本知識から、水圧が弱くなる原因や、ご家庭でできる調整方法をご紹介します。

目次

トイレの水圧の目安

トイレの水圧は体感しづらいため、数値で把握することが重要です。

一般的なご家庭のトイレで、正常とされる水圧の目安は次の通りです。

トイレに必要とされる水圧の基準

日本の一般的な住宅では、給水圧として0.15MPa(メガパスカル)から0.75MPa程度が適正範囲とされています。

トイレの場合、最低でも0.15MPa前後の水圧が確保されていれば、正常に洗浄できる設計になっていることが多い傾向があります。

ただし、これはあくまで目安であり、トイレの種類や給水方式、住宅の環境によって必要な水圧は異なるでしょう。

また、製品によっては0.05MPa〜0.07MPaで動作するトイレもあるため、必要な水圧は取扱説明書などで確認しましょう。

参考:久喜市直結増圧給水装置設置規程・解説書┃久喜市上下水道部水道施設課

タンク式トイレとタンクレストイレの違い

トイレの構造によって、必要な水圧は大きく変わります。

タンク式トイレは、一度タンクに水を溜め、重力で水を流す仕組みです。

そのため、水道の水圧が多少低くても、タンクに水が溜まる時間を待てば問題なく使用できることがほとんどです。

一方、タンクレストイレは、水道の水圧を直接使用して洗浄する仕組みです。

そのため、一定以上の水圧が確保されていないと、洗浄力が弱くなったり、使用できなくなったりすることがあります。

これは、一部の高洗浄タイプの製品でも同様で、一定以上の水圧がない場合、汚物が流れ切らないなどのトラブルが起きてしまうことがあるのです。

トイレの水圧が弱くなる4つの原因

トイレの水圧が弱くなる主な原因は4つあります。

これらの原因による水圧の低下は、体感では気づきにくいため、トイレが詰まるなどのトラブルが起こってから発覚することも少なくはありません。

弱くなる原因①止水栓が十分に開いていない

トイレの止水栓は、給水量を調整する大切な役割を持っています。

引越し後やトイレの修理後に、止水栓が完全に開いていない状態のままになってしまうと、知らず知らずの内に水圧が弱くなっていることがあるのです。

弱くなる原因②給水フィルターの目詰まり

止水栓や給水管の内部には、砂・サビを防ぐためのフィルターが設置されていることがあります。

このフィルターが長期間掃除されていないと、網目の部分に汚れが溜まり、水の通り道を狭くしてしまうのです。

弱くなる原因③配管の劣化やサビの蓄積

築年数が経過している住宅では、配管内部にサビや水垢が蓄積していることがあります。

これにより、水の流れが阻害され、水圧の低下として現れる場合があるのです。

また、サビは配管が劣化しているときに発生していることが多いため、配管からの水漏れといったトラブルに発展するケースもあります。

弱くなる原因④地域や時間帯による水圧の変動

集合住宅や高い場所(高層階)にある住宅では、時間帯によって水圧が変動することがあります。

特に、朝夕の使用量が多い時間帯は、水圧が一時的に低下することが少なくはありません

この場合、夜間などの使用量が少ない時間帯は水圧が平常ということがほとんどです。

関連記事:トイレの水圧が弱い!誰でもできる対処法と弱くなる理由を解説

トイレの水圧が強くなる5つの原因

トイレの水圧が強くなる原因には、ご家庭内の設定だけではなく、給水環境や設備の仕様が関係しているケースもあります。

強くなる原因①止水栓が開きすぎている

もっとも多い原因が、トイレの止水栓が必要以上に開いているケースです。

止水栓は、トイレに流れる水量や水圧を調整する役割を持っています。

引っ越し後や修理後に全開にしてしまうと、水圧が強い状態になります。

トイレの水圧だけの話ではありませんが、住宅環境や設備の種類によって適切な水圧は異なります。

全開が良いときと全開は強すぎるときがあるため、調整が必要になることもあるのです。

強くなる原因②給水管の口径の影響

建物全体の給水設計によっては、トイレに届く水圧自体が高めに設定されている場合があります。

特に、以下の住宅では影響を受けやすい傾向があるでしょう。

  • 戸建て住宅
  • 比較的新しい建物
  • 高低差のある土地

このような環境では、給水管の口径が大きく、水の勢いが強くなりやすい傾向があります。

強くなる原因③タンクレストイレを使用している

タンクを介さず、水道管から直接水を流す「タンクレストイレ(直結式トイレ)」は、構造上、水圧の影響を受けやすい設備です。

そのため、水道本管の圧力が高い地域では、洗浄時の勢いが強く感じられることがあるでしょう。

この特徴は、業務用トイレや一部の住宅用トイレで見られることがあります。

強くなる原因④減圧弁が設置されていないか機能していない

建物全体の水圧を調整するために、給水設備には減圧弁が設置されていることがあります。

減圧弁とは配管の中を流れる水やガス、空気などの圧力を一定に保ったり、圧力を下げたりする役割を持つ部品です。

水道用の減圧弁は、給水圧力を一定に保ち、階層差による水圧の変化を発生させない役割を担っています。

しかし、減圧弁が設置されていなかったり、経年劣化で正常に機能していない場合、水道本管の圧力がそのままトイレへ伝わり、水圧が強く感じられることがあるのです。

強くなる原因⑤夜間や早朝など時間帯による影響

水圧は、一日中常に一定とは限りません。

夜間や早朝は、周囲の水道の使用量が少なくなるため、一時的に水圧が高くなることがあります。

「時間帯によって勢いが違う」と感じる場合は、この影響が考えられるでしょう。

先述の「弱くなる原因④地域や時間帯による水圧の変動」の内容と矛盾してしまいますが、使用量が多い時間帯には平常の水圧になり、使用量が少ない時間帯には水圧が強くなることもあるのです。

トイレの水圧が弱いときに起こる3つのトラブル

トイレの水圧が基準よりも弱くなると、流れ切らないなどのトラブルが起こりやすくなります。

水圧が弱いときに起こるトラブル①汚物やトイレットペーパーが流れ切らない

水圧が不足すると、洗浄水の勢いが弱くなり、汚物やトイレットペーパーを押し流す力が足りなくなります。

その結果、便器内に汚れが残ったり、排水管内で引っ掛かったりして、詰まりの原因になることがあるのです。

詰まりは急には起こらず、最初は流れにくいかもしれないという、違和感を覚える程度の初期症状として現れます。

ひどい詰まりに発展する前に対処することが、詰まりトラブルを悪化させないためには大切です。

水圧が弱いときに起こるトラブル②何度もレバーを回してしまう

一度で流れ切らないため、洗浄レバーやボタンを何度も操作してしまうケースも少なくはありません。

この行為は、結果的に大量の水を使用することになり、便器から汚水が溢れ出すというトラブルに発展する可能性があります。

汚水が床や壁を汚すと、汚れた部分の衛生環境は損なわれるため、張り替えが必要になることもあるでしょう。

流れ切らないときは何度も洗浄を試みる前に、少しでも流れているのか、それとも全く流れていないのかを確認し、時間を置いてもう一度流してみるなどの対策を取ってください。

この場合も、連続で流すことは控えましょう。

水圧が弱いときに起こるトラブル③異音や流れ方の変化に気づきにくい

水圧が弱い状態が続くと、流れが悪い状態に慣れてしまい、異常に気づきにくくなることもあります。

異音が発生しているときや、流れがどんどん悪くなってきているときなどは、詰まりトラブルが起こっているかもしれません。

そのまま放置せず、ラバーカップなどを使用して対処を試みたり、水道修理業者に相談してみたりしましょう。

トイレの水圧が強いときに起こる4つのトラブル

トイレの水圧が強いと、水漏れや部品の劣化が早まってしまうなどのトラブルが起こることがあります。

水圧が強いときに起こるトラブル①給水管や接続部からの水漏れ

トイレの給水管や止水栓、タンク内部の接続部は、想定される水圧の範囲内で安全に使用できるよう設計されています。

そのため、水圧が過剰に高い状態が続くと、パッキンやナット部分に常に強い負荷がかかり、次第に劣化や緩みが進行します。

その結果、ポタポタとした軽度の水漏れや、ある日突然の噴き出すような水漏れに発展することがあるのです。

水圧が強いときに起こるトラブル②トイレタンク内部部品の劣化が早まる

トイレタンク内には、ボールタップやフロートバルブなど、水量を調整する繊細な部品が複数使用されています。

水圧が強すぎると、これらの部品が勢いよく動作する状態になり、ゴム部品の摩耗や樹脂部品の破損が早まる可能性があります。

結果として、水が止まらない、チョロチョロ流れ続ける、異音がするといった症状が起こりやすくなってしまうのです。

水圧が強いときに起こるトラブル③水はねや便器周辺の汚れが増える

水圧が強いと、便器内へ流れ込む水の勢いも必要以上に強くなります。

その影響で、洗浄時に水がはねやすくなり、便器の縁や床、壁を汚してしまうことがあります。

汚れの付着による見た目の問題だけではなく、床材・壁材の劣化やニオイの原因、衛生環境の損失になるケースもあるため注意が必要です。

水圧が強いときに起こるトラブル④節水性能が十分に発揮されない

近年のトイレは、少ない水量でもしっかり流せるよう設計されている製品が増えています。

しかし水圧が強すぎると、想定以上の勢いで水が流れ、結果的に使用水量が増えてしまうことがあります。

これでは節水性能が発揮されません。

「節水型トイレなのに水道代が高い」と感じる場合、原因の一つとして水圧が影響している可能性も考えられるでしょう。

自分でできる?水圧の調整方法

水圧が気になるときは、自分で調整できることがあります。

調整したいと考えている方は、次の手順で調整してみてください。

なお、トイレの使用年数が経過している場合、止水栓が経年劣化していたり固着していたりする可能性があるため、このときは無理をしないようにしてください。

無理に回そうとすると破損してしまうことがあるため、水道修理業者に相談しましょう。

水圧が弱いときの調整方法

  • 止水栓の位置を確認する
  • マイナスドライバーなどで止水栓をゆっくり反時計回りに開く
  • 洗浄レバーやボタンを押し、タンクへの給水量と流れ方を確認する
  • 給水フィルターがある場合は、止水栓を閉めた後に取り外して清掃する
  • 改善しない場合は無理をせず使用を控える

止水栓を調整する際は、一気に全開にせず、少しずつ様子を見ながら行ってください。

関連記事:トイレの水圧が弱い!水の流れを強くする方法と対処法を徹底解説

水圧が強いときの調整方法

  • トイレ横や床付近にある止水栓の位置を確認する
  • マイナスドライバーなどで少しずつ時計回りに閉める
  • 一度流して、水の勢いや音を確認する

止水栓は一気に閉めるのではなく、少しずつ調整することが重要です。

一気に閉めると閉めすぎてしまい、止水栓の破損につながることがあるでしょう。

また、確認のために流すときは、詰まり予防のために水以外のものは流さないようにしてください。

トイレの水圧に関するよくある質問

最後に、トイレの水圧についてよく寄せられる質問にお答えします。

Q1.水圧が弱いとトイレは故障しますか?

すぐに故障するわけではありませんが、汚物やトイレットペーパーが流れ切らない状態が続くと、詰まりが起こりやすくなったり、タンク内部の部品への負担が増えたりする可能性があります。

詰まったり部品が負担に耐えきれずに破損したりすると、修理に大きな費用が発生することや、トイレ本体の交換となるケースもあり得るため、適切な水圧を保つようにしてください。

Q2.水圧を強くすれば流れる速度が速くなりますか?

必要以上に水圧を強くすると、部品の劣化や水漏れの原因になることがあります。

また、水圧が高いからといって必ずしも排水速度が速まるわけではありません。

適切な範囲で調整することが大切です。

Q3.タンクレストイレに交換したいのですが水圧が心配です……。

事前に水圧測定を行い、設置条件を満たしているか確認してください。

不安な場合は水道修理業者やメーカーなどへの相談がおすすめです。

安心してトイレを使用するためのポイント整理

トイレの水圧は、目に見えにくい部分だからこそ、違和感に早く気づくことが大切です。

流れが弱いと感じたときは、止水栓や給水状況を確認し、無理な使用を続けないようにしましょう。

逆に流れが強いと感じたときは、トイレのまわりに水が跳びはねていないかなどを確認してください。

これにより、詰まりトラブルや水漏れ、部品の破損などを予防できるでしょう。

もし、ご自分で調整を行っても改善しない場合や、水漏れ・異音が気になる場合は、早めに水道修理業者へ相談することが安心に繋がります。

私たち「みんなの町の水道職人」は、トイレをはじめとした水まわりの状態を丁寧に確認し、ご家庭に合った解決策をご提案いたします。

毎日使用するトイレだからこそ、快適で安心できる環境を整えていきましょう。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

監修者

福田マネージャー

福田マネージャー

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
トイレ・つまりの水回りトラブルでお困りでしたら「みんなの町の水道職人」にお任せください。

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