
友達や彼氏、配偶者など、大切な方へ想いを込めて作るバレンタインのチョコレートやお菓子作りは、非常に楽しいイベントです。
しかし、お菓子作りを終えた後のキッチンで、排水口の流れが悪くなったり異臭がしたりといったトラブルが起きることがあります。
実は、お菓子作りに欠かせない材料の中には、排水設備にとって大きな負担となる物質が多く含まれているのです。
今回は、なぜバレンタインの時期にキッチンのつまりが起きやすいのかという理由と、トラブルを未然に防ぐための具体的な対策をご紹介します。
バレンタインの楽しい思い出を台無しにしないために、正しい後片付けの方法を身につけましょう。
目次
手作りバレンタインで排水管がつまる3つの理由と特徴

お菓子作りの後片付けで、ボウルやヘラに付着した汚れをそのまま洗い流していませんか。
実は、その習慣が排水管の内部でつまりトラブルを引き起こしている可能性があります。
理由①チョコレートなどに含まれる油脂分が固まるため
チョコレートやバター、生クリームには多くの油脂分が含まれています。
これらは温かい状態では液体ですが、排水管の中で冷えると一気に固まります。
固まった油脂分は排水管の内側に付着し、徐々に水の通り道を狭くしてしまうのです。
さらに、そこへ砂糖や粉類のカスが絡み付くことで、頑固なつまりへと発展します。
関連記事:排水口の油汚れを防ごう┃「油・断・快適!」キャンペーンに学ぶ暮らしの習慣
理由②ボウルや道具をそのまま洗ってしまうため
ボウルやゴムベラに付着したチョコレートや生地などを、そのまま水やお湯で洗い流していませんか。
付着している量は少なく見えても、繰り返すことで排水管の内部に汚れが蓄積されます。
特に、シンク下の曲がった部分は汚れが溜まりやすく、つまりが起こりやすい構造です。
理由③排水トラップに汚れが留まりやすいため
キッチンの排水口には、下水の臭いが上がってくることを防ぐための排水トラップが設置されています。
この部分は構造上、どうしても汚れが溜まりやすく、チョコレートや油脂分が引っ掛かりやすいのです。
お菓子作りで一気に汚れが流れ込むと、短期間でつまりが発生することもあります。
材料別の排水管への影響と注意点の比較
お菓子作りに使用する主な材料が、排水管にどのような影響を与えるのかを、それぞれの特性に合わせてご紹介します。
| 材料の種類 | 排水管への影響度 | 主なトラブルの原因 |
| チョコレート | 極めて高い | 低温で固まりやすく、配管内に厚い層を作る |
| バター・マーガリン | 高い | 冷えると固形化し、他のゴミと混ざって塊になる |
| 生クリーム | 中程度 | 液状に見えても油脂分が多く、汚れの蓄積の原因となる |
| 小麦粉・ココアパウダー | 中程度 | 水分を吸うと粘り気が出て、油脂分と結合しやすい |
つまらせないために調理中にできる3つの対策

排水管のつまりは、調理中のちょっとした工夫で防ぐことができます。
排水管にチョコレートなどを流す前にひと手間を加え、つまりを予防しましょう。
対策①調理器具は洗う前に拭き取る
ボウルやヘラ、泡立て器といった調理器具は、水やお湯で洗う前にキッチンペーパーなどで汚れを拭き取ってください。
油脂分やチョコレート、生地を物理的に除去することで、排水管へ流れ込む量を大幅に減らせます。
結果、排水管がつまることを予防に繋がるのです。
食洗機を使用している場合も同様に、洗う前に拭き取ることでつまりを予防できます。
対策②お湯だけで流さない
油汚れはお湯で溶けやすいため、ついお湯で一気に流したくなりがちです。
しかし、お湯で流した油脂分は、冷たい排水管に冷やされ、排水管の奥で再び固まります。
拭き取りを行ったうえで、最後に十分な量のお湯や水を流すようにしましょう。
対策③排水口ネットを使用する
排水口ネットは、小さなカスをキャッチする重要な役割を持っています。
お菓子の調理中は、こまめにネットを交換し、常に汚れをキャッチできる状態を作りましょう。
ネットが汚れると網目がつまり、排水されにくくなります。
その状態でネットを交換すると、ネットに付着した汚れの重たさでネットを外した際に、汚れが排水管に流れてしまうことがあります。
そのため、ネットは網目がつまるほど汚れきる前に交換した方が、つまり予防に効果があるのです。
もしも排水管がつまってしまったら?

どれだけ注意していても、排水管がつまってしまうことがあるかもしれません。
このような場合、初期段階であれば、ご自身での対処が可能なケースがあります。
つまりが軽度な場合の対処法
つまりが軽度の場合、次の手順で対処してみてください。
- 排水管に熱湯ではなく、40度から50度程度のぬるま湯をゆっくり流す
- その後、常温の水をしばらく流し続ける
- 排水され、異音がしていないか確認する
急激な温度変化は排水管に負担をかけ、亀裂や破損の原因となるため、熱湯は使用しないでください。
また、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを併用する方法もありますが、排水管の状態によっては負荷をかけて亀裂や破損に繋がる恐れがあります。
築年数が経過している排水管では使用を控えた方がよいでしょう。
お湯でつまりの改善が見込めないときは、水道修理業者に相談することがおすすめです。
関連記事:排水口のつまりの原因は?ご自身でできる解消方法を紹介
改善しない場合は無理をしない
排水の流れが悪い状態が続く場合、パイプユニッシュなどの市販の液体パイプクリーナーで無理に対処しようとすると、つまりを悪化させることがあります。
液体パイプクリーナーの多くはアルカリ性のため、チョコレートや油脂分が原因によるつまりは改善しにくいケースがあります。
また、異臭や逆流が起こっている場合は、早めに水道修理業者へ相談することが重要です。
そのまま放置してしまうと、つまりが原因による水漏れに発展し、床の腐食や階下漏水といった被害に拡大する可能性があります。
手作りバレンタインと排水口の疑問Q&A

最後に、手作りバレンタインの時によくある疑問にお答えします。
Q1.チョコレートを溶かしたお湯は流しても大丈夫ですか?
チョコレートが溶け出している場合、そのお湯も油脂分を含んでいます。
そのまま流すのは避け、冷ましてからキッチンペーパーなどで油分を吸わせて処分した方がよいでしょう。
Q2.生クリームを少量流してしまいましたが問題ありますか?
少量でも繰り返すと、排水管内部に蓄積される可能性があります。
気付いた時点で容器などの拭き取りを徹底し、流してしまった分は、早めに流水で洗い流しましょう。
Q3.お菓子作りの後に掃除しておくべき場所はどこですか?
排水口のゴミ受けや排水トラップ部分は、必ず掃除しましょう。
この部分にはチョコレートや油脂分などが付着している可能性があります。
汚れを残さないことで、つまりを防ぎやすくなるでしょう。
Q4.ディスポーザーがあればチョコレートもそのまま流してよいですか?
ディスポーザーは生ゴミを粉砕する機械で、油脂分を分解するものではありません。
そのため使用すると、粉砕された細かいカスと油脂分が混ざり合い、通常よりも複雑なつまりを引き起こす可能性があります。
油脂分を含むものはディスポーザーに投入せず、拭き取りを行いましょう。
また、トラブルを予防するために、投入できる物や投入できない物を取扱説明書などで確認しておくことがおすすめです。
手作りする前に!「つまらせない」ポイントの整理

手作りバレンタインを満足度高く楽しむためには、美味しいお菓子を作る技術だけではなく、排水設備を大切にする意識が欠かせません。
チョコレートやバターといった油脂分を「排水管に流さない」という徹底した姿勢が、将来的な高額修理や深刻なつまりトラブルを防ぐ手段です。
ひと手間かけた後片付けを実践し、清潔な排水環境を維持してください。
そして、対策していても排水の流れが悪くなってしまった場合や、排水口から異音がするような場合は、いつでもみんなの町の水道職人にご相談ください。
私たちは水まわりの専門家として、キッチンの排水環境を守り続けます。



