
「トイレのつまりを解消したいのに、ラバーカップがない」とお困りではありませんか?
実はラバーカップを使用しなくても、トイレのつまりを解消できる方法があります。
身近にある物でトイレのつまりを解消できるので、本記事で具体的な方法と手順を確認していきましょう。
目次
ラバーカップがない場合につまりを解消する方法
本項では、トイレットペーパーや排泄物など、水に溶ける物がトイレにつまった際に有効な解消法を紹介します。
なお、水に溶けない物がつまった場合に実践すると状態を悪化させるおそれがあります。
つまりの原因が水に溶けない物の場合は、水道修理業者への依頼を検討しましょう。
ではここから、以下に挙げるラバーカップを使用せずにつまりを解消する方法を解説します。
ラバーカップを使用せずにつまりを解消する方法
- 方法①お湯を流す
- 方法②重曹とお酢を使用する
- 方法③ペットボトルを使用する
- 方法④針金ハンガーを使用する
- 方法⑤ラップを使用する
- 方法⑥ビニール袋を使用する
方法①お湯を流す
トイレにお湯を流し入れてから1時間ほど放置すると、排水管にこびりついた汚れが浮き上がり、つまりを解消できます。
また、ある程度の勢いでお湯を注ぐことにより、つまりの原因を押し流す効果もあります。
以下の手順を参考に、お湯を流し入れてみてください。
トイレにお湯を流す手順
- 止水栓を閉めて便器内の水を汲み取る
- 45℃程度のお湯を便器の50cmほど上から流し入れる
- 数回お湯を流し入れてから1時間ほど放置する
- 再度お湯を流してつまりが解消されているかを確認する
お湯は、45℃程度まで冷ましてから使用することが大切です。
これは、熱すぎるお湯を流し入れると便器を破損させる可能性があるためです。
また、つまりが解消されているかどうかを確認する際は、洗浄レバーを回すのではなく、ご自身でお湯を流し入れるようにしましょう。
洗浄レバーを回すと水の量を調節できず、万が一つまりが解消されていなかった場合に、便器から水が溢れ出るおそれがあります。
方法②重曹とお酢を使用する
重曹とお酢を排水口に注ぎ入れると、化学反応によって炭酸ガスが発生し、つまりの原因である排泄物や尿石を溶かしてくれます。
以下の手順で、重曹とお酢を投入しましょう。
- 重曹とお酢を使用してつまりを解消する手順
- 止水栓を閉めて便器内の水を汲み取る
- 便器内の排水口に重曹(150g)を投入する
- 重曹と同様にお酢(100mL)を注ぎ入れる
- シュワシュワと音を立てて泡が発生していることを確認する
- 45℃程度のお湯を便器の50cmほど上から少しずつ流し入れる
- 30分~1時間ほど放置する
- 再度お湯を流してつまりが解消されているかを確認する
炭酸ガスの持続時間を長くするためには、重曹のあとにお酢を入れることが重要です。
くわえて、泡が十分に発生しているのを確認してからお湯を流すと、洗浄効果を高められます。
重曹とお酢がない場合は、食器用洗剤や漂白剤を流し入れるのも効果的です。
ただし、つまりを早く解消させたいとはいえ、お酢と塩素系洗剤を同時に使用するのは避けてください。
お酢と塩素系洗剤が混ざると有毒なガスが発生するため、非常に危険です。
方法③ペットボトルを使用する
ペットボトルを使用すれば、ラバーカップに近い要領でトイレのつまりを解消できます。
ゴム手袋とハサミを用意し、以下の手順で試してみてください。
ペットボトルでつまりを解消する手順
- ペットボトルの底から3cmあたりをハサミで切り取る
- ゴム手袋を着用してペットボトルを便器内の排水口に当てる
- ペットボトルの口部分を塞いで20~30回ほど押し引きする
便器内を傷つけないよう、ペットボトルの切り口をなるべくきれいに整えて、押し引きする力加減にも気をつけましょう。
また、ペットボトルを勢いよく動かすと汚水が飛び散る可能性があるため、汚れてもよい服装で行うことをおすすめします。
方法④針金ハンガーを使用する
針金ハンガーをワイヤーブラシのように使用して、つまりを解消する方法もあります。
まず針金ハンガーを伸ばし、先端をリング状に曲げて、排水口から奥に差し込みましょう。
つまりの位置を確認できたら、ハンガーを上下左右に動かして、排泄物や尿石を削り取ります。
この際、ハンガーの先端で便器や排水管を傷つけないよう、丁寧に動かすのがポイントです。
方法⑤ラップを使用する
ラップを使用して便器内に真空状態を作り、水圧を上げる方法もつまりの解消に効果的です。
具体的な手順は以下の通りです。
ラップを使用してつまりを解消する手順
- トイレの便座を上げる
- 便器の上をラップで何重にも覆って密閉する
- 洗浄レバーの“小”で水を流す
- 膨らんだラップの中央を手で押したり離したりする
軽度なつまりであれば、この方法で解消できるでしょう。
数回試して改善しなければ、ほかの解消法を試すか、水道修理業者に依頼することをおすすめします。
方法⑥ビニール袋を使用する
ビニール袋で手を覆い、ラバーカップのように使用する手段もあります。
ゴム手袋を着用した手にビニール袋を2~3枚被せて、手首の部分を輪ゴムで止めます。
そして、こぶしを握って排水口に押し込み、出し入れしましょう。
何度か出し入れすると、つまりが解消されるはずです。
排水口のサイズが大きい場合は、こぶしにタオルを巻き付けてすき間を埋めるとよいでしょう。
トイレがつまった際はラバーカップを購入するほうがよい?
軽度のつまりであればラバーカップで簡単に解消できるため、購入するのも一つの手です。
ラバーカップは便器の排水口に密着する形状となっており、ペットボトルやラップを使用するよりも水圧を確実に上げることができます。
ただし、ラバーカップを使用してもつまりが解消されないケースもあります。
たとえば、重度のつまりや水に溶けない固形物のつまりに対しては、ラバーカップを使用しても効果を得られません。
特に水に溶けない固形物の場合は、つまりを悪化させるだけでなく、配管を傷つけるおそれがあります。
このようにラバーカップでつまりを除去できないケースでは、ご自身で無理に対処せず、水道修理業者に依頼しましょう。
トイレのつまりを解消する際の注意点
トイレのつまりの解消法を実践する際、被害の拡大を防ぐために気をつけたいポイントがあります。
ここでは、以下の具体的な注意点を見ていきましょう。
トイレのつまりを解消する際の注意点
- 注意点①洗浄レバーを回して水を流さない
- 注意点②お湯を流す際は温度に気をつける
- 注意点③水に溶けない物がつまった場合はご自身で作業しない
注意点①洗浄レバーを回して水を流さない
つまりが解消されたかどうかを確認する際は、洗浄レバーを回して水を流さないようにしましょう。
洗浄レバーを回すと水の量を調節できず、つまりが解消されていなかった場合に便器から水が溢れ出す可能性があります。
そのようなトラブルを防ぐためには、水やお湯をバケツに入れて、量と勢いを調節しながらご自身で注ぐことが必要です。
注意点②お湯を流す際は温度に気をつける
便器内にお湯を注ぐ場合は、温度を45℃程度に調節することも重要です。
これは、熱すぎるお湯を使用すると、急な温度変化によって便器にひび割れが生じるおそれがあるためです。
便器にひびが入ると水漏れにつながり、新品への交換が必要となるため、熱いお湯は十分に冷ましてから流しましょう。
注意点③水に溶けない物がつまった場合はご自身で作業しない
水に溶けない物を誤ってトイレに流した場合、ご自身でつまりを解消しようとすると、被害を深刻化させるおそれがあります。
先述した6つの解消法は、排水管の内部のつまりを除去し、水に溶かして流すことを目的としています。
そのため、固形物のつまりに対して行うと、異物を排水管のさらに奥へ押し込むこととなり、状態を悪化させてしまうのです。
結果として、便器や排水管の取り外しを伴う修理が必要となるケースもあります。
「水に溶けない物をつまらせた」「つまりの原因がはっきりとわからない」という方は、自力で対処せず、水道修理業者に相談したほうがよいでしょう。
トイレのつまりを解消する際に必要な準備
トイレのつまりの解消法を試す前に必要な準備をしておくと、より安全に作業できます。
具体的に必要な準備は、以下の通りです。
トイレのつまりを解消する際に必要な準備
- 止水栓を閉める
- 温水洗浄便座(ウォシュレット)の電源コードを抜く
- 床にビニールシートや新聞紙を敷いておく
止水栓を閉める
トイレのつまりを除去する際は、止水栓を先に閉めておくと、洗浄レバーを誤って回した際に水が流れるのを防げます。
止水栓とは、トイレに流れる水の量を調節する開閉装置のことで、タンク付近の壁や床に設置されているのが一般的です。
ハンドルがある場合は手で、ドライバー式の場合はマイナスドライバーで時計回りに回し、止水栓を閉めましょう。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の電源コードを抜く
トイレのつまりを発見したら、温水洗浄便座の電源コードを抜くことも大切です。
つまりを除去している際に水が飛んでコードにかかると、感電や漏電の危険があります。
こうしたリスクを避けるためにも、コードを事前に抜いておくことで、安全を確保する必要があります。
電源コードを抜いたあとは、プラグ部分にビニール袋を被せておくと、作業時に濡れる心配がありません。
床にビニールシートや新聞紙を敷いておく
ペットボトルやビニール袋を使用してつまりを解消する際は、床にビニールシートや新聞紙をあらかじめ敷いておくとよいでしょう。
これにより、作業中に汚水が飛び散っても床を汚さずに済みます。
また、便器内の水位が高い場合は、水を事前に汲み取っておくと作業中に飛び散りにくくなります。
トイレがつまる原因
トイレが再度つまることのないよう、つまりの原因を知ることも重要です。
ここからは、以下のつまりの原因を確認していきましょう。
トイレがつまる原因
- 原因①大量のトイレットペーパーを一度に流す
- 原因②水に溶けない固形物を流した
- 原因③流す水の量と勢いが十分でない
- 原因④排水管に汚れが蓄積している
原因①大量のトイレットペーパーを一度に流す
大量のトイレットペーパーを一度に流すと、水に溶けきらずにつまりが生じます。
トイレットペーパーの量が多くなる場合は、複数回に分けて流しましょう。
また、掃除用クリーナーやおしりふきなど、“水で流せる”と記載されている商品でも、大きさや厚みによっては溶けにくい場合があります。
トイレのつまりを防ぐためには、細かくちぎって流す、または燃えるごみとして処分するといった工夫が必要です。
原因②水に溶けない固形物を流した
水に溶けない固形物を便器内に落とし、誤って流してしまったことでトイレがつまる場合もあります。
なかでもトイレで体勢を変える際に、ポケットに入れていた小銭やスマートフォン、鍵などが滑り落ちるケースが多くみられます。
そのような事態を防ぐには、トイレ内に必要のない物を持ち込まないことが大切です。
また、生理用ナプキンや紙おむつは水を吸って膨張するため、トイレに流すと重度のつまりを引き起こします。
誤って流した場合は、被害を最小限に抑えられるよう、水道修理業者に早めに相談しましょう。
原因③流す水の量と勢いが十分でない
トイレを流す水の量と勢いが不足していると、トイレットペーパーや排泄物が十分に溶けず、押し流す力も弱まって、つまりの原因となります。
水を流す際は、トイレットペーパーや排泄物の量に合わせて、洗浄レバーの“小”と“大”を使い分ける必要があります。
なお、タンクの中にペットボトルを入れる節水方法がありますが、これはトイレを流す水の量が減る原因となるため、推奨されていません。
トイレを適切な水の量と勢いで流し、つまりを防ぎましょう。
原因④排水管に汚れが蓄積している
トイレの定期的な掃除を怠ると、排水管の内部に尿石が溜まり、水の流れが悪くなります。
尿石とは、尿に含まれる成分が細菌によって変質して固まった物です。
便器や排水管の内部に付着した尿石は、放置すると固くなり、除去しにくくなります。
この尿石が蓄積し、排水管の内部が狭くなると、トイレットペーパーや排泄物がつまりやすくなるのです。
トイレのつまりを防ぐためには、こまめな掃除を心がけて、尿石の蓄積を防ぐことも重要です。
つまりが解消されなければ水道修理業者に依頼しよう
「つまりの解消法を実践しても効果がない」「水に溶けない物がつまってしまった」という場合は、水道修理業者にご相談ください。
重度のつまりや水に溶けない物のつまりを自力で対処しようとすると、便器から水が溢れたり、配管を傷めたりするおそれがあります。
一方、水道修理のプロに依頼すれば、原因を素早く特定し、適切に対処してもらえます。
トイレのつまりの解消にかかる費用の相場
水道修理業者に依頼する場合、つまりの解消にかかる費用は、10,000~20,000円ほどが相場です。
ただし排水ができない状態で、便器やタンクを取り外す作業が必要となると、30,000~50,000円ほどかかるケースもあります。
業者ごとに料金設定は異なるため、見積もりを取って費用を確認しましょう。
たとえば、みんなの町の水道職人に依頼する場合、施工料金と出張費(3,300円/1回)の合計が修理費用となります。
トイレのつまりの解消にかかる施工料金の目安は、以下の通りです。
みんなの町の水道職人の施工料金の目安(令和7年9月時点)
|
つまりの程度 |
施工内容 |
施工料金 |
|
低度 |
薬品洗浄など |
5,500円~ |
|
中度 |
高圧ポンプなど |
26,400円~ |
|
重度 |
トイレ脱着など |
55,000円~ |
以下の公式ホームページで具体的な施工内容と費用を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
トイレのつまり・水漏れ修理なら24時間365日受付対応の「みんなの町の水道職人へ」
水道修理業者を選ぶ際のポイント
水道修理業者に依頼する際は、安心して修理を任せられる業者を選ぶことが大切です。
以下のポイントを押さえて、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
水道修理業者を選ぶ際のポイント
- ポイント①水道局指定工事店を選ぶ
- ポイント②複数の業者に見積もりを依頼する
- ポイント③費用の内訳や修理内容の説明を受ける
ポイント①水道局指定工事店を選ぶ
修理が必要となった際は、水道局指定工事店に認定されている水道修理業者への依頼をおすすめします。
水道局指定工事店とは、一定の基準をクリアし、“給水・排水工事が適切に行えるもの”として水道局に認められた業者のことです。
給水や排水に関する工事は、水道局指定工事店に認定された業者のみが行えます。
重度のつまりの場合、水道局指定工事店に認定されていない業者は修理できないケースがあるため、はじめから認定されている業者を選ぶのが効率的です。
水道局指定工事店は各自治体のホームページに掲載されているので、ご自身の地域の業者を事前にチェックしておくとよいでしょう。
ポイント②複数の業者に見積もりを依頼する
複数の水道修理業者に見積もりを依頼し、比較検討することもポイントの一つです。
この際、水道修理業者の公式ホームページに明記されている基本料金だけでなく、出張費や深夜料金などの追加費用も確認することが大切です。
なお、料金設定は業者ごとに異なるので、見積もりを取ったうえで比較検討しましょう。
そのうえで、ご自身の予算に合う業者を選ぶことが重要です。
ポイント③費用の内訳や修理内容の説明を受ける
見積もりを取ったら、費用の内訳や修理内容も確認してみてください。
信頼できる業者であれば、つまりの原因や修理内容を詳しく説明し、同意を得てから作業に取りかかってもらえます。
反対に、見積書に費用の詳細が記載されていなかったり、作業内容をあいまいに伝えてきたりする場合は、ほかの業者を検討したほうがよいでしょう。
修理費用だけでなく、対応の丁寧さやアフターフォローの充実度を踏まえ、安心して任せられる業者を選ぶことが重要です。
トイレがつまる際に見られるサイン
トイレがつまりかけている場合、便器内の様子や水を流す際の音に異常が表れることがあります。
トイレの使用時に以下のサインがないかどうかを確認して、異常を発見した際には早めに対処しましょう。
トイレがつまる際に見られるサイン
- サイン①水が流れにくくなる
- サイン②水を流すと便器の水位が上がる
- サイン③水を流した際に異音がする
サイン①水が流れにくくなる
洗浄レバーを回したときに、便器内の水が通常よりゆっくりと流れていく場合は、排水管の中がつまりかけています。
「勢いがなくても流れているから問題ないだろう」と考えてそのまま使用しつづけると、つまりが悪化するおそれがあります。
水の流れに異常がみられたら、つまりの解消法を試し、トラブルの深刻化を防ぎましょう。
サイン②水を流すと便器の水位が上がる
トイレの水を流したあとに、便器内の水位が普段より高くなる場合も注意が必要です。
このような異常がある場合、排水口の奥がつまりかけて、水が溜まっている可能性があります。
水位が上がったあと、時間をかけて通常の位置に戻ることもありますが、そのまま使用しつづけるのは避けましょう。
水を流すごとに便器内の水位が上がり、外に溢れ出すリスクがあるためです。
この場合は、便器内の水をある程度汲み取ってから、つまりの解消法を実践するのがおすすめです。
サイン③水を流した際に異音がする
排水管のつまりや破損によって、水を流したあとに「ゴボゴボ」という音がする場合があります。
つまりが生じて排水管の内部が狭くなっている箇所では、水が流れる際に圧力がかかり、このような異音がするのです。
水を流したときの音に違和感を覚えたら、つまりの解消法を試しましょう。
また、排水管が破損していれば、「ポタポタ」と水が滴っている音もします。
その場合、ご自身では修理できないので、水漏れの被害が広がる前に水道修理業者に相談してみてください。
トイレのつまりでお困りならみんなの町の水道職人にお任せ
ご自宅にラバーカップがない場合でも、トイレのつまりを解消できる方法があります。
45℃程度のお湯を排水口に流し入れる、または重曹とお酢を注ぐことで、排水管の内部に溜まった汚れを除去できます。
また、ペットボトルをラバーカップのように使用し、水圧を高めて流すのも効果的です。
ただしこれらは、トイレットペーパーや排泄物などの水に溶ける物がつまった際に有効な手段です。
水に溶けない物がつまった場合は、水道修理業者に依頼しましょう。
トイレのつまりにお困りであれば、みんなの町の水道職人にご相談ください。
実績の豊富なスタッフがプロの目線で状況を確認し、水まわりのトラブルを解決いたします。



