保冷剤の正しい捨て方|排水口に流してはいけない理由と注意点【水道職人:公式】|みんなの町の水道職人

保冷剤の正しい捨て方|排水口に流してはいけない理由と注意点【水道職人:公式】


ケーキなどの生菓子や要冷蔵の食品を購入した際に付いてくる保冷剤の処分方法に、迷った経験はないでしょうか。
冷凍庫にたまっていても、いざ捨てるとなると分別方法が分からず、そのまま保管している方もいるかもしれません。

保冷剤は自治体の分別ルールに従って処分する必要があります。
また、ジェル状の中身を排水口やトイレへ流すと、排水管のつまりにつながる恐れがあるため注意が必要です。

本記事では、保冷剤の正しい捨て方と、排水トラブルを防ぐための注意点について解説します。

保冷剤の適切な捨て方と自治体ごとの分別

破損していない保冷剤は、中身を取り出さず、外装ごと自治体が指定する方法で処分するのが基本です。
ただし、分別区分は全国共通ではありません

ここでは、保冷剤を処分するときに確認しておきたいポイントを解説します。

自治体によって可燃・不燃の扱いが異なる

保冷剤の分別方法は自治体によって異なることをご存じでしょうか。
たとえば、札幌市では「燃やせるごみ」、岡山市と千葉市では「可燃ごみ」、東久留米市では「燃やせないごみ」として案内されています。

自治体によって名称や出し方が異なるため、捨てる前に自治体の公式ホームページやごみ分別表を確認してください。

また、袋入りの一般的な保冷剤と、硬い容器に入った保冷剤や瞬間冷却パックでは、分別方法が異なる場合があります。
神戸市でも、通常の保冷剤と瞬間冷却パックでは異なる案内がされています。

中身を出さずに処分する

保冷剤を処分するために、外装を切って中身だけを取り出す必要はありません。
破損していない場合は、外装ごと自治体の分別ルールに従って処分しましょう。

また、保冷剤は製品によって成分が異なります。
一般的なジェル(ゲル)タイプには、水と吸水性ポリマーなどを組み合わせたものがありますが、すべての保冷剤が同じ成分でできているわけではありません。

外装を開けると、中身が周囲に付着したり、お子様やペットが誤って口にしたりする可能性もあります。
日本中毒情報センターも、使用前に外装の破損を確認し、破損した保冷剤は廃棄するよう注意を呼びかけています。

参照:保冷剤の誤飲事故に注意しましょう!┃ 公益財団法人 日本中毒情報センター

保冷剤の中身を排水口に流してはいけない理由

保冷剤を処分するときは、中身を洗面台やキッチンのシンク、トイレなどへ流さないでください。

一般的なジェルタイプの保冷剤に使用されることがある高吸水性ポリマーには、水を吸収して保持する性質があります。
そのため、排水口へ流すと排水管のつまりにつながる恐れがあります。

高吸水性ポリマーがつまりの原因になる

高吸水性ポリマーは、水を吸収すると膨潤(ぼうじゅん)してゲル状になる性質を持つ素材です。

保冷剤の中身を排水口やトイレへ流すと、ジェルが排水経路に残り、水の流れを妨げる可能性があります。
そのため、中身が液体や柔らかいジェル状になっていても、排水口へ流さず、ごみとして処分することが大切です。

排水口に流してしまった場合の対処法

誤って保冷剤の中身を排水口へ流してしまった場合は、大量の水を流して無理に押し流そうとするのは控えましょう。

排水口の入り口付近にジェルが残っている場合は、キッチンペーパーなどで拭き取り、ごみとして処分してください。
なお、対処するときは、次の点に注意しましょう。

  • 排水口付近に見えているジェルは、キッチンペーパーなどで拭き取る
  • 大量の水で無理に押し流そうとしない
  • 熱湯を排水口へ流さない
  • 市販のパイプクリーナーなどを自己判断で追加しない
  • まとまった量を流した場合や、排水の流れが悪くなった場合は水道修理業者へ相談する

とくに熱湯は、配管を傷める原因になることがあります。
また、まとまった量の保冷剤を流してしまった場合や、すでに水の流れが悪くなっている場合は、無理にご自身での対処を続けず、水道修理業者に相談してください。

保冷剤を安全に捨てるための手順

保冷剤を捨てるときは、まず外装が破損していないか確認します。
破損している場合は、中身が外へ漏れないようにしてから処分しましょう。

液漏れを防ぐための処分手順

長く使用した保冷剤は、外装に傷や破れが生じている場合があります。
処分するときは、次の手順で確認してください。

  • 保冷剤の外装に破れや液漏れがないか確認する
  • 中身が漏れている場合は、キッチンペーパーや不要な紙などで拭き取る
  • 漏れた保冷剤はポリ袋などに入れ、中身がこぼれないよう口を閉じる
  • 自治体が指定する分別区分と収集日に従って出す

中身が皮膚に付いた場合は、そのままにせず流水で洗い流してください。

洗い流した後に痛みや赤みなどの症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。

また、破損した保冷剤は、お子様やペットの手が届かない状態で処分まで保管するようにしてください。

関連記事:尿素入り手作り保冷剤の捨て方は?排水口に流す前に知りたい安全な処分方法

保冷剤の処分に関するよくある質問

保冷剤の取り扱いや処分についての疑問にお答えします。

Q1.保冷剤の中身を誤って食べてしまった場合はどうすればいですか?

保冷剤は製品によって成分が異なります。

誤飲した場合は、口の中に残っているものがあれば取り除き、口をすすいでください。

意識がない、けいれんを起こしているなど重い症状がある場合は、直ちに救急車を呼んでください。

受診の必要性や応急手当が分からない場合は、商品名やパッケージなどを確認できる状態にして、日本中毒情報センターの中毒110番へ相談しましょう。

参照:保冷剤の誤飲事故に注意しましょう︕┃公益財団法⼈ ⽇本中毒情報センター

Q2.古い保冷剤はいつまで使用できますか?

保冷剤の使用期間や交換時期は、製品や使用頻度、保管環境によって異なります。

一律に「半永久的に使用できる」とは言えないため、製品の表示やメーカーの案内を確認しましょう。
保冷剤メーカーの取扱説明書でも、使用頻度や保管環境によって寿命が異なり、性能低下を感じた場合は交換するよう案内されている製品があります。

外装や容器に破れ、ひび割れ、変形、液漏れなどがある場合は使用をやめて処分してください。
以前より保冷性能が落ちたと感じる場合も、交換を検討しましょう。

Q3.大量にある保冷剤を一度に捨てても大丈夫ですか?

大量の保冷剤を処分するときも、まず自治体の分別ルールを確認してください。

一度に出せる量やごみ袋の重量などについて、独自のルールを設けている自治体があります。
神戸市では、保冷剤などを大量に出す場合は袋を分けるよう案内しています。

保冷剤が大量にある場合は、自己判断で一度にまとめて出したり、ごみ処理施設へ直接持ち込んだりせず、自治体の担当窓口や公式ホームページで処分方法を確認するようにしましょう。

正しい処分でご家庭の水まわりを守るために

保冷剤は、自治体の分別ルールを確認し、中身を排水口やトイレへ流さずに処分することが大切です。

とくにジェルタイプの保冷剤は、排水口へ流すとつまりや排水不良の原因になる恐れがあります。

誤って保冷剤の中身を流してしまった場合は、大量の水や熱湯で無理に押し流そうとせず、排水口付近に残っているものを拭き取ってください。
まとまった量を流した場合や、水の流れが悪くなった場合は、水道修理業者への相談を検討しましょう。

「みんなの町の水道職人」では、保冷剤などの異物による排水管のつまりや、水まわりのトラブルに対応しています。
排水の状態に不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

監修者

和田 大輝

主任

和田 大輝

《略歴》

水道メンテナンスの第一線で活躍する、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等について解説しています。
給湯器・排水口の水回りトラブルでお困りでしたら「みんなの町の水道職人」にお任せください。

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