シャワーを使用する際に、多くの方が温度調節を行ったうえで使用しているかと思います。シャワーの種類の中には温度調節が面倒なものもあり、寒い日になかなかお湯が出なくて辛い思いをした方もいるのではないでしょうか。
シャワーの温度調節はスムーズに行えることが理想ですよね。ではどのように対処すれば温度調節をスムーズに行えるのでしょうか。そこで今回は、シャワーの温度調節が上手くできない原因やその対処法についてお話ししていきます。
目次
シャワーの温度調節が上手くいかない原因は?
シャワーの温度調節が上手くできないのにはいったいどのような原因があるのでしょうか。よく見られる原因を3つご紹介します。
水圧の問題
シャワーの温度調節が上手くいかない原因として多いのが、水圧の変化です。お風呂場以外の水回りで同時刻に水を流すと、シャワーの水圧が変化することがあります。お風呂に入っている時にキッチンで洗い物をしていてシャワーの出が悪くなった、というような経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
水圧が変化すると水の温度も不安定になりぬるくなることがあります。そのため、ジャワーをしていた際に別の場所で水を流していなかったか一度確認してみましょう。
給湯器の故障
水圧の変化が原因ではない場合、給湯器の故障を疑いましょう。まず確認して頂きたいのは、設定温度です。
サーモスタット混合水栓の場合水とお湯を自動で混ぜて温度調節するため、設定温度より若干温度が低くなることがあります。そのため、温度を50℃程に設定してみて温度がしっかり上がっているか確認しましょう。
温度設定を変えてもお湯が出ない場合は、お湯のハンドルだけを回して温度を確認してみてください。温度計を使ってしっかり確認しそれでも温度が上がっていない場合は、給湯器の故障が考えられます。
温度調節ハンドルの不良
シャワーには給湯器の温度設定とは別に、温度調節ハンドルがついています。給湯器の温度は家庭によって変わるため、細かい温度調節を温度調節ハンドルで行います。
温度調節ハンドルにロック機能がついており、40℃前後の温度になると危険なためロックがかかります。しかし、実際には40℃前後に温度が達していない可能性もあるため、安全ボタンを押しながらハンドルを上に回してみましょう。回してみて温度が変われば問題ありません。
回しても温度が変わらない場合は温度調節ハンドルの不良が考えられます。
シャワーの温度調節をしやすくする方法
ツーハンドル混合水栓を使用している方の中には、一度水を止めると一から温度調節をしなくてはならず面倒、といった悩みを抱えている方が多いです。たしかに、お風呂に入っている間ずっとシャワーを出し続けているわけにもいきませんし、かといって毎回温度調節するのは面倒ですよね。
では、どうすれば温度調節しやすくなるのか解決方法をご提案します。
サーモスタット混合水栓に替える
ツーハンドル混合水栓は、水を出すハンドルとお湯を出すハンドルがそれぞれついており、自分で微調整しながら適温に調節しなくてはなりません。ですが、サーモスタット混合水栓の場合は、自動で水とお湯を混ぜ合わせ温度調節してくれるので、細かい調節が必要ありません。
そのため、可能であるならばサーモスタット混合水栓に変えてみてはいかがでしょうか。
サーモスタット混合水栓のメリットは他にもあり、シャワーの温度が一定に保たれるため常に適温で使用することができます。また、急に熱いお湯が出ることもないので、小さいお子様がいるご家庭には特におすすめです。
しかしデメリットとして、自動で水とお湯を混ぜ合わせるため設定温度より若干ぬるめのお湯がでてくることがあります。その場合は、設定温度を少し高めに設定して使用してみましょう。
シャワーヘッドの交換
水栓の交換となると費用的に厳しいという方には、シャワーヘッドの交換がおすすめです。
シャワーヘッドの中に、ボタンを押すだけで水を一時的に止めることができるものがあります。この場合、何度も温度調節をする必要がなくなるため大変便利です。また、こまめに水を止めることができるため水道代の節約にも繋がるでしょう。
しかし、水を一時的に止めることができるシャワーヘッドを取り付けられるのは、逆止弁付きの蛇口のみです。逆止弁とは、水が逆流してくるのを防ぐ働きを持つ蛇口のことです。
自宅で使用している蛇口が逆止弁付きのものなのか把握している人は少ないでしょう。そのため、確認したい場合はメーカーや水道業者に問い合わせてみてください。
逆止弁付きの蛇口ではなくてそれでもシャワーヘッドをボタン付きのものにしたい場合は、逆止弁付アダプターも一緒に設置する必要があります。これは専門的な作業になるため、水道業者に依頼しましょう。
シャワーの温度が上がらない時の対処法
実際に温度が上がらなくなってしまった場合どのように対処すればいいのか、症状別にご紹介します。
別の場所で同時刻に水を使わないようにする
まずは、同時刻に家庭内の別で水を使わないようにしてみましょう。機能性の高い家庭だとあまり影響はありませんが、多くの過程では同時刻に別の場所で水を使うと水圧に変化が起きます。
そのため、シャワーを使用する際には洗い物をしないでほしい、など共同生活を行う人に伝えておくと良いでしょう。
給湯器の修理依頼をする
冬場になると、外気温が低いことが要因でお湯の温度が上手く上がらないことがあります。しかし、基本的に給湯器が正常に稼働していれば一定時間経てばお湯が出てくるはずです。いくら待ってもお湯が出てこない場合は給湯器の故障が考えられるため、水道業者に修理を依頼しましょう。
また、給湯器が蛇口から離れた場所に設置してある場合、お湯が出てくるまでかなり時間を要することがあります。これは、排水管が通常より長く水が溜まりやすいため、お湯を出そうと思っても溜まっている水を出し切ってからお湯を出す必要があるからです。
そういったご家庭の場合は、給湯器を修理すると同時に設置場所を近くに移動してもらえるか相談してみましょう。近くに移動することで、水道代の節約にも繋がります。
温度調節ハンドルの交換
温度調節ハンドルの不良がみられた場合は、温度調節ハンドルを分解して部品を交換するか、ハンドルの本体ごと交換する必要があります。
まず、温度調節ハンドルの不良か判断するためにもハンドルを分解する必要があります。しかし、精密ハンドルを使用して作業するので素人にはむずかしいでしょう。水圧や給湯器に問題がない場合は、水道業者に依頼して温度調節ハンドルの状態を確認してもらいましょう。
そして、万が一不良が発覚した場合は、そのまま温度調節ハンドルを交換して解消しましょう。
まとめ
シャワーの温度調節が上手くいかない原因やその対処法についてご理解頂けたでしょうか。シャワーは毎日使うものなので、温度調節が上手くいかないというストレスは、なるべく早く解決したいものです。
一時的なトラブルの場合は問題ありませんが、給湯器の故障や温度調節ハンドルの不良の場合修理や交換が必要になります。そうなると、実際に直るまで多少時間を要するため、日ごろから些細な違和感は気にしておくと良いでしょう。
すでに長い期間メンテナンスを行っていないという方は、トラブルがおこる前にぜひ業者に点検してもらうことをおすすめします。早めに対処することで費用が抑えられる可能性もあるので、検討してみてください。