こんにちは、水道職人の矢野です。
夜は随分と涼しくなり、秋が感じられる季節になりました。
この季節におすすめしたいのが、水まわりの掃除です。
秋はキッチンの油汚れの掃除や、浴室のカビ取り、洗面台まわりの水垢掃除などに適した季節です。
また、併せて排水管や排水マスを掃除しておくことで、配管トラブルの対策につながります。
今回は、秋におすすめの水まわり掃除についてご紹介します。
秋に水まわりを掃除しておきたい理由
水まわりの日常的な掃除はこまめにしていても、大掃除のような本格的な掃除は、年末にされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、年末は水が冷たく気温も低いため、水まわりの掃除は苦痛に感じてしまいます。
秋という心地良い気温の中での掃除は、ストレスや負担を感じずにできるのです。
また、秋は冬と比べて気温が高い季節のため、油汚れも冬に比べて落としやすいというメリットもあります。
気温の高さだけでいえば夏の方が油汚れの掃除に適していますが、キッチンは冷房の風が入ってこない設計の家庭も多く、掃除して汗だくになるのが不快だと感じている方も多いと思います。
冷房も暖房も不要な秋の気温は掃除に適しているのです。
秋に掃除がおすすめの場所
秋の掃除は、トイレやキッチン、浴室、洗面所、排水管といった、水まわり全般がおすすめです。
トイレ
日常的なトイレ掃除では、こすり洗いをしていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
吹き付けるだけや振りかけるだけで汚れが落ちるトイレ掃除用の洗剤がありますが、それだけではピンクカビが発生します。
トイレ掃除用のブラシと、こすり洗いに使えるトイレ掃除用の洗剤を準備し、便器のフチ裏などの目に見えにくい場所を中心に、しっかり洗いましょう。
トイレの便器内だけではなく、トイレの床、壁、ドアを使い捨てのトイレクリーナーで磨いたり、トイレットペーパーで拭き取れる洗剤を吹き付けて磨いてください。
キッチン
コンロの五徳や換気扇、コンロまわりの壁は、調理中の油が飛び散って油汚れの宝庫です。
重曹や専用のクリーナーを使い、油汚れを除去しましょう。
クリーナーや重曹は、シンクの中で洗い流すことになると思います。
このとき、重曹やクリーナーと一緒に油汚れも排水管の中に流れていくので、パイプクリーナーを使い、排水管の中も掃除することがおすすめです。
浴室
パッキン部分や浴室の隅には、黒カビが発生している場合があります。
また、ピンクカビは排水口まわりや床、浴槽の中など、あらゆる場所に発生するでしょう。
ピンクカビは浴室用洗剤とスポンジで簡単に除去できますが、黒カビはカビ取りクリーナーが必要です。
壁やドアなど、カビ取りクリーナーを吹き付けてもたれてしまってカビの除去ができないという場合は、キッチンペーパーとラップを使って、カビ取りクリーナーでパックすれば、液だれせずカビが除去できます。
洗面所
洗面台には石けんカスや水垢汚れが付着しています。
洗面台掃除専用の洗剤はありませんが、水垢掃除用のクリーナーやクエン酸、浴室掃除用の洗剤、トイレ掃除用の洗剤を使えるのです。
蛇口のハンドルや鏡に付着している水垢汚れには、水垢掃除用の洗剤やクエン酸が有効です。
洗面台の排水管は、髪の毛や石けんカスでつまりやすい環境になっている場合が多いでしょう。
キッチンの排水管と同様に、パイプクリーナーで排水管を掃除してください。
洗濯機
洗濯機の洗濯槽は、専用の洗剤で掃除してください。
洗濯モードではなく洗濯槽掃除コースを使うときは、洗濯機によって時間がさまざまなため、洗濯機を使う予定がないときにした方が良いでしょう。
洗濯機の排水管まわりは防水パンがあり、自分で掃除するのは難しいかもしれません。
この場合は業者に依頼しましょう。
排水管・排水マスは高圧洗浄で掃除
毎年掃除する必要はありませんが、排水管や排水マスの高圧洗浄を、3年に一度は行うことがおすすめです。
排水管の側面にこびり付いた油汚れや石けんカス、髪の毛といったものは、パイプクリーナーだけでは除去しきれず、蓄積していきつまる原因を作ります。
また、排水マスは日常的な掃除ができていない方がほとんどではないでしょうか。
そのため、油が蓄積し、排水マスが流れないというケースは多く、高圧洗浄で蓄積した汚れを除去する必要があります。
さらに、排水マスは屋外に設置されていることにより、落ち葉や木の根が入り込んでつまることもあります。
排水マスがつまると排水が正常に行われず、屋内の排水管の流れが悪くなるということや、流れなくなってしまって排水管から水があふれ出すこともあるのです。
高圧洗浄で定期的に排水管や排水マスの本格的な掃除をすることで、排水トラブルの予防につながります。
まとめ
秋は気候が心地良く過ごしやすい季節ですが、掃除にも適した季節でもあります。
冬が来る前に水まわりの本格的な掃除をしておくことで、年末の大掃除のときに、水まわりの掃除を簡単に済ませられるでしょう。
また、掃除と同時に水道管の保護材が剥がれていないかの確認や、凍結対策を施すことで、冬の水道管トラブルの予防につながります。
高圧洗浄や水道管の保護、その他の水まわりトラブルは、みんなの町の水道職人にご相談くださいませ!