スッポン(ラバーカップ)でトイレのつまりを直す方法を解説|みんなの町の水道職人

スッポン(ラバーカップ)でトイレのつまりを直す方法を解説

スッポンはトイレのつまりに役立つ道具で、別名“ラバーカップ”ともよばれています。
スッポンにはいくつかの種類があり、トイレのタイプに合わせたものを選ばなければ、つまりを完全には解消できません。

本記事では、スッポンの特徴と作業時の正しい手順を解説します。
スッポンでつまりをスムーズに解消するために、ぜひお役立てください。

タイプ別トイレのスッポン(ラバーカップ)の特徴

スッポンを使用してつまりを解消する場合は、トイレのタイプに適したものを選ぶ必要があります。
そのためにも、スッポンの種類ごとの特徴は押さえておきたいところです。

タイプ別スッポンの特徴

  • 和式トイレ用
  • 洋式トイレ用
  • 節水トイレ用

和式トイレ用

棒の先端に半月型のカップが付着しているものは、和式トイレのつまりに適しています。

価格は400~1,000円程度と比較的安く、ホームセンターやドラッグストア、100円ショップなどで購入できます。
また、この形のスッポンは洗面台や浴室の排水口にも使用できるので、自宅に1つ備えておいても損はないでしょう。

洋式トイレ用

洋式トイレ用のスッポンの特徴は、カップの底部分が突出している点です。
洋式トイレの排水口はサイズが小さいため、そこに密着するように突起が付着しているのです。

また、洋式トイレ用のスッポンには突起部分を収納できるものもあります。
この種類は和式トイレにも使用することが可能で、その柔軟性が魅力の一つといえるでしょう。

価格は700~1,500円程度に設定されているものが多く、主にホームセンターやネット通販で購入できます。

節水トイレ用

カップの先端にツバが付着しているスッポンは、節水トイレ用となっています。
ほかのタイプと異なり形が特殊ですが、和式トイレや洋式トイレにも使用することが可能です。

節水トイレ用のスッポンは、カップが排水口にぴったりと合わなくても、ツバの部分が密着をサポートしてくれる設計となっています。
しかし、スッポンのサイズが過度に小さい場合は、排水口とカップのあいだにすき間ができるため、つまりを完全には解消できない可能性があります。
したがって、購入する前に自宅の節水トイレに合うものはどれなのかを、きちんとチェックすることが大切です。

価格は1,200~2,500円程度で、ほかの種類のスッポンよりも比較的高めに設定されています。
洋式トイレ用のスッポンと同じく、ホームセンターやネット通販で手に入れられます。

スッポン(ラバーカップ)の正しい使用方法

スッポンを使用する際は、以下の手順に沿うとつまりをスムーズに解消できます。
この手順は、スッポンの種類に限らず共通しているため、きちんとチェックしておきましょう。

スッポンの正しい使用手順

  • ①排水口にカップを密着させる
  • ②カップをゆっくりと押し込む
  • ③勢いをつけて引っ張る
  • ④同じ動作を数回繰り返す

①排水口にカップを密着させる

まずは、排水口を覆うようにスッポンを押し当てましょう。
その際、排水口とカップのあいだにすき間ができていると、真空状態をつくることができず、つまりが解消されないため、すき間をつくらないようにすることが大切です。

スッポンを密着させる際は、排水口に対して斜めに押し込むのではなく、水平に押し込むように意識すると、すき間なく押し当てられます。

②カップをゆっくりと押し込む

排水口にすき間なくスッポンを押し当てられたら、次はカップをゆっくりと押し込みます。
ゆっくり押し込むことでカップ内の空気が押し出されるため、排水口とのあいだに真空状態をつくれます。
反対にすぐ押し込んでしまうと、つまっている異物が排水口の奥へと流れる可能性があるため、押し込むときの速さを意識することが重要です。

スッポンがうまく密着しない場合は、角度を変えながら何度か試してみましょう。

③勢いをつけて引っ張る

カップを限界まで押し込んだら、スッポンを勢いよく引き抜きます。
スッポンは真空状態から引き上げた際に水圧をかけ、その水流でつまった異物を引っ張り上げるという仕組みです。
ゆっくり引き上げても異物は除去されないので、その点は念頭においておきましょう。

なお、スッポンを強く引っ張り過ぎると、便器内の水が床や壁などに飛び散るおそれがあります。
そうなると細菌が拡散されて、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、作業の前にビニールシートまたは新聞紙で養生することが大切です。

④同じ動作を数回繰り返す

前述した方法を試しても、スッポンを1回使用しただけでは、つまりは解消されないことがほとんどです。
そのため、つまりの原因となった異物が取れて便器内の水位が下がるまで、①から③の動作を繰り返しましょう。

便器内の水位が下がったのを確認したら、次は水を流します。
そのときレバーを捻って水を一気に流すと、便器内から水が溢れる可能性があります。
こうしたトラブルを避けるために、バケツに汲んだ水を少しずつ便器内に流し込み、水位が上がってこないかどうかを確認しましょう。
何度か試して、いずれも水がスムーズに流れるようであれば、つまりが解消されたといえます。

トイレのスッポン(ラバーカップ)を使用する際の注意点

トイレのつまりを解消するのに効果的なスッポンですが、使用するうえで次の注意点も押さえておきましょう。
ここからは、使用中のトラブルを避けるために、あらかじめ把握しておきたい注意点を解説します。

スッポンを使用する際の注意点

  • 注意点①止水栓を閉めてから作業する
  • 注意点②便器の周りを養生する
  • 注意点③温水洗浄便座の場合は電源プラグを抜く
  • 注意点④便器内の水を十分に確保する

注意点①止水栓を閉めてから作業する

止水栓とは、トイレ周辺の床や壁に設置されている栓のことで、水の流れを止めたり、量を調整したりする役割を果たします。
止水栓を閉めて作業を行わないと、誤ってレバーに触れて水を流してしまった際に、便器内から汚水が溢れるおそれがあるため、注意が必要です。

止水栓の種類は、主に“ハンドル型・ドライバー型(外ネジ型)・内ネジ型”の3つです。
蛇口のようなハンドル型は、片手で閉めることができますが、ドライバー型と内ネジ型はマイナスドライバーが必要なので、手元にない方は事前に準備しておきましょう。
いずれの型も、時計回りに回すと簡単に閉められます。

つまり以外のトラブルを引き起こさないために、止水栓はあらかじめ閉めておくことが大切です。

注意点②便器の周りを養生する

スッポンを使用した作業では、汚水が便器や床、壁に飛び散るおそれがあるため、作業する前に養生するのも大事なポイントです。

床や壁には、ビニールシートまたは新聞紙をすき間なく貼りつけましょう。
便器を養生するときは、まず大きめのごみ袋で覆い、排水口の辺りに穴を開けます。
そして穴を開けたところからスッポンを通し、作業を行うと、汚水が床や壁に飛び散るのを未然に防げます。

こうすることで、作業中に汚水が飛び散っても新聞紙やごみ袋を捨てるだけで済むので、作業後の片づけに時間がかかりません。

注意点③温水洗浄便座の場合は電源プラグを抜く

トイレに温水洗浄便座が搭載されている場合は、スッポンでつまりを解消する前に、電源プラグを抜くことが重要です。

作業中に飛び散った汚水が電源プラグにかかると、感電や漏電のおそれがあります。
抜いたあとの電源プラグはビニール袋に入れ、汚水がかからない場所に置いておくと安心です。

注意点④便器内の水を十分に確保する

便器内の水位がカップよりも低い場合は、カップ全体を覆う程度の水を足しましょう。
なぜなら、水位が低いと真空状態をうまくつくれず、スッポンを引き上げるときの水流が弱くなってしまうためです。
つまりをスムーズに解消するためにも、水位が足りない場合は適宜水を足すことが重要です。

なお、便器内の水位が高い場合は、作業中に大量の汚水が溢れる可能性があります。
このようなケースではバケツを使用し、あらかじめ水を汲んでおくことも重要なポイントです。

スッポン(ラバーカップ)の使用を避けたほうがよいケース

スッポンは、つまりの原因が大量のトイレットペーパーや排泄物など、水に溶ける異物の場合に効果を発揮します。
次のように、水に溶けない固形物に使用すると、つまりの悪化を引き起こすおそれがあります。
また、最悪の場合はトイレが破損する可能性もあるので、スッポンの使用はお控えください。

ラバーカップでの対処は避けたほうがよいものの例

  • おむつ
  • 生理用品
  • スマートフォン
  • 子どものおもちゃ
  • アクセサリー

スッポンを使用して上記のものを除去しようとすると、便器内に傷がつくと考えられます。
また、おむつや生理用品など、水分を吸収する性質のある異物が排水管内へ押し込まれると、水分で膨張し、排水管の破損も想定されます。

そのため、これらのものを便器内に落とした場合は、スッポンで無理に対処しようとせず、水道修理業者に依頼しましょう。

スッポン(ラバーカップ)でつまりが解消しないときに確認すること

正しい手順でスッポンを使用しても、つまりが解消できない場合には、トイレの形状や使用方法を確認しましょう。

スッポン(ラバーカップ)はトイレの形状に適しているか

スッポンは、自宅のトイレのタイプに合わせないとつまりを解消できません。
主に和式トイレ用と洋式トイレ用、節水トイレ用の3種類があるので、本記事で紹介したそれぞれのスッポンの特徴を確認したうえで、購入しましょう。

また、スッポンの種類のほかに、サイズにも注目したいところです。
スッポンのサイズは多岐にわたるため、購入する際は事前に、排水口のサイズを測っておくことをおすすめします。

スッポン(ラバーカップ)の使用方法は合っているか

スッポンの使用方法が誤っている場合も、つまりがスムーズに解消できない原因の一つです。

カップを排水口に押し込む際は勢いをつけずゆっくり押し込み、引き上げる際は反対に勢いをつけることが大切です。
これを意識して行うと、排水口につまった異物を除去できる可能性が高まります。

トイレのつまりが解消できない場合は水道修理業者に依頼する

つまりが解消できなかった場合は、ご自身で無理に対処しようとせず、水道修理業者に修理を依頼しましょう。

スッポンを使用しても異物が除去できなかったときは、つまりが重症化しているケースが考えられます。
無理に対処しようとすると、最悪の場合、排水管が破損するかもしれません。
そうなるとつまりの修理よりも、高額な費用を支払うことになります。

水道修理業者に依頼することで、原因を解明してくれるだけではなく、安全かつ迅速につまりを解消してくれます。

水道修理業者に依頼する場合の費用

トイレのつまりを水道修理業者に依頼した場合の費用は、作業内容に応じて異なります。
依頼する際は、次の表を参考にしてみてください。

水道修理業者に依頼した場合の費用相場
作業内容 費用相場
薬品による洗浄 5,500円程度~
専用の機器を使用したつまりの解消 25,000円程度~
トイレの脱着によるつまりの解消 55,000円程度~

このように、つまりが重症化するにつれて専用の機器やトイレの脱着が必要となるため、おのずと費用も高額になってしまいます。
費用をなるべく抑えるためにも、ご自身でつまりを解消できないと判断したら、早急に水道修理業者に依頼しましょう。

なお、かかる費用は水道修理業者によってさまざまです。
詳細な費用を知りたい方は、水道修理業者に直接お問い合わせください。

みんなの町の水道職人の利用料金は、以下となります。
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トイレのつまりを解消したいならみんなの町の水道職人へ

スッポンには、和式トイレ用と洋式トイレ用、節水トイレ用の3種類があり、自宅のトイレに合ったものを選ぶことで、よりスムーズにつまりを解消できます。

作業する際は、本記事で解説した手順に沿って行うことが大切です。
また、カップをゆっくり押し込み、引き上げる際は勢いをつけて引き上げると、つまりを解消できる可能性が高まります。

スッポンを使用してもつまりが解消できなかった場合は、みんなの町の水道職人にお気軽にお問い合わせください。
経験豊富なスタッフが、迅速かつ丁寧な作業でトイレのつまりを解消します。

監修者

福田マネージャー

福田マネージャー

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
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