
夏が近づくにつれて気温が上がると、水まわりの不快なニオイに悩まされる方は少なくありません。
とくにキッチンや浴室の排水口から漂う悪臭は、快適なご自宅の空間を台無しにしてしまいます。
このコラムでは、夏特有の排水口のニオイの原因や、すぐに実践できる具体的な解決策を詳しく解説します。
水まわりのプロの視点から正しいお手入れ方法をお伝えしますので、清潔な環境づくりの参考にしてみてください。
目次
夏に排水口のニオイが強くなる主な原因

排水口のニオイは季節を問わず発生しますが、夏にニオイを強く感じるのには理由が存在します。
ここでは悪臭を引き起こす要因を見ていきましょう。
高温多湿な環境による雑菌の繁殖
夏場は気温と湿度が上昇し、雑菌やカビにとって繁殖しやすい環境が整っています。
キッチンであれば食べカスや油汚れが、浴室であれば皮脂や石鹸カスが栄養源となり、短期間でぬめりや悪臭の原因であるヘドロ状の汚れを形成することがあります。
これらの汚れを放置すると、排水管の内部で腐敗が進み、より強いニオイを放つようになってしまうのです。
封水切れと下水臭の逆流
排水口の奥には、下水からのニオイや害虫の侵入を防ぐために水を溜めておく排水トラップという構造があります。
ここに溜まっている水を封水と呼びますが、気温が上昇するとこの封水は蒸発しやすくなります。
とくに、旅行や帰省などで数日間ご自宅の水を使用しない状態が続くと、封水が切れてしまい、下水管の強いニオイがダイレクトに室内へ逆流してしまうこともあるのです。
排水口の悪臭を断ち切る具体的な掃除手順

夏の排水口から漂う悪臭は、適切な掃除を行うことで解消することがあります。
ここでは、ご家庭で実践しやすい掃除手順と、洗剤の種類や特徴をご紹介します。
【家にあるものでできる!】重曹とクエン酸を使用した掃除方法
重曹とクエン酸を用いたナチュラルクリーニングは、小さなお子様やペットがいるご家庭でも実践しやすい掃除方法です。
また、常備されている方も多いため、ご自宅にあるものだけでできる手軽さもあります。
重曹とクエン酸は、化学反応によって発生する泡の力で、軽いぬめりや表面に付着している汚れを浮かせる効果が期待できるでしょう。
【掃除手順】
- 排水口のフタやゴミ受けなどの部品をすべて取り外す
- 露出した排水口の周辺および内部に重曹をたっぷりと振りかける
- 重曹の半量程度のクエン酸をその上から粉のまま振りかける
- コップ一杯程度の水を少しずつ流し入れる
- 炭酸ガスの泡が発生したら、そのまま15~30分程度放置する
- 最後にたっぷりの水でしっかりと洗い流す
なお、粉以外のクエン酸をご使用の場合、炭酸ガスの泡を発生させるための水が不要なことがあります。
掃除を開始する前に、クエン酸の取扱説明書をご確認ください。
洗剤の種類と特徴の比較
排水口の悪臭を取るための掃除では、汚れの程度に合わせて適切な洗剤を選択する必要があります。
前述の重曹とクエン酸を用いた掃除方法は実践しやすい方法ではありますが、排水口の汚れの程度次第では効果を発揮しないことがあります。
状況に応じて洗剤を使い分けてください。
洗剤を使用する際の注意点
洗剤の中には「混ぜるな厳禁」と表示されているものがあります。
この表示がある製品は、クエン酸・酢・酸性洗剤など、混ぜることが禁止されている成分と一緒に使用しないようにしましょう。
たっぷりの水で流せば同日の掃除でも問題がないと思うかもしれませんが、排水管の奥で混ざって有毒ガスを発生してしまうことがあるため注意が必要です。
重曹とクエン酸
- 特徴:日常的な軽いぬめりや初期のニオイ対策に効果的
- 注意点:頑固なつまりには効果が薄いため過信は禁物
塩素系漂白剤
- 特徴:黒カビや悪臭の原因への対策
- 注意点:酸性の洗剤と同時に使用しない
液体パイプクリーナー
- 特徴:髪の毛や油汚れを溶解し、排水管の奥まで洗浄
- 注意点:規定の放置時間を厳守する必要がある
関連記事:排水口のつまりの原因は?ご自身でできる解消方法を紹介
悪臭を発生させないための予防と注意点

一度きれいに掃除しても、日々のケアを怠れば再び夏場の悪臭は戻ってきてしまいます。
清潔な状態を維持するための予防策も取り入れましょう。
ただし、予防として取り入れた方法が排水管の破損を招いてしまうこともあるため、注意が必要です。
アルミホイルを使用したぬめり防止
キッチンのゴミ受けに丸めたアルミホイルを二つか三つ入れておくだけで、雑菌の繁殖やぬめりを抑える効果が期待できます。
ただし、すでに発生しているぬめりや悪臭を取り除く方法ではないため、ゴミ受けや排水口の定期的な掃除とあわせて取り入れましょう。
熱湯の直接使用は避ける
油汚れを溶かすために熱湯を排水口に流し込む方がいらっしゃいますが、一般的な塩化ビニル製の排水管は熱に弱く、変形や破損を引き起こして深刻な水漏れに繋がる危険性があります。
お湯を使用する場合は、必ず45℃程度のぬるま湯にとどめてください。
水道修理業者への依頼を検討する
繰り返す悪臭や、掃除しても改善しない悪臭は、排水管の奥で発生している頑固なつまりや、部品の破損による水漏れなどが原因になっているケースも珍しくありません。
そのようなときは、「みんなの町の水道職人」などの水道修理業者に相談することもご検討ください。
水道修理業者では、プロの技術と専用機材を使用して原因箇所を確認し、状況に応じた作業を行います。
関連記事:お風呂の排水口が臭い!原因と解決方法を水道のプロが徹底解説
夏の排水口のニオイに関するよくある質問

水まわりのトラブルに関して、多くのお客様から寄せられる疑問にお答えします。
日々のメンテナンスの参考にしてみてください。
Q1.市販のパイプクリーナーは毎日使用しても大丈夫ですか?
毎日使用する必要はありません。
月に一回から二回程度の定期的な使用で効果を発揮します。
排水管の状態次第では、過度な使用が排水管の負担になることもあるため、適切な頻度を守ることをおすすめします。
Q2.お酢はクエン酸の代わりになりますか?
はい、お酢でも代用は可能です。
ただし、穀物酢などの砂糖が含まれていないものを使用してください。
砂糖が含まれているお酢を使用すると、それが雑菌の栄養分となり逆効果になる恐れがあります。
Q3.掃除してもすぐにニオイが戻ってしまうのはなぜですか?
排水口から続く排水管の奥深くに、固着した油やヘドロが蓄積している可能性が考えられます。
市販の洗剤では届かない場所の汚れが原因の場合は、水道修理業者に相談し、高圧洗浄機などによる掃除がおすすめです。
清潔な排水口を悪臭から守り快適な夏を過ごすために

夏は気温と湿度の条件が揃うことで、排水口のニオイが発生しやすい環境が整います。
しかし、ニオイの原因を知り、正しい手順で掃除と予防を行うことで、その不快感を軽減することができます。
大切なご家庭をより快適な空間にするためにも、日々のちょっとした心がけと定期的なお手入れを実践してみてください。
それでも解決できないトラブルがあれば、いつでも「みんなの町の水道職人」にお任せください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。










