9月22日の国際ビーチクリーンアップデーから考えるご自宅の水環境【水道職人:公式】|みんなの町の水道職人

9月22日の国際ビーチクリーンアップデーから考えるご自宅の水環境【水道職人:公式】

9月22日は「国際ビーチクリーンアップデー」とされ、海洋ごみ問題の解決に向けて、各地で海岸の清掃やごみの内容を調査する取り組みが行われています。

こうした海岸での清掃活動だけでなく、ご自宅から流す排水に配慮することも、水環境への負担を減らすことにつながります。

なぜなら、ご自宅から出た排水は、下水処理場や浄化槽などで処理された後、河川や海などの公共用水域へ放流されるためです。

本記事では、ご自宅の排水と自然環境との関わりや、今日から実践できる水環境への負担を減らす方法について詳しく解説します。

ご自宅でできる水環境を守るための取り組み

海を守るためにできることは、ビーチでの清掃活動だけではありません。

ご自宅の水まわりでも、油や食べ残しを排水口へ流さない、洗剤を適量使用するなど、水環境への負担を減らす取り組みを実践できます。

  • 食器やフライパンに付着した油汚れは、洗う前にキッチンペーパーなどで拭き取る
  • キッチンや浴室の排水口にはゴミ取りネットを設置し、食材くずや髪の毛などを排水と一緒に流さない
  • 洗濯ネットを活用し、洗濯機の糸くずフィルターをこまめに清掃する
  • 洗剤やシャンプーなどは、製品に記載された適量を守って使用する
  • 食べ残しや食材のくずは排水口へ流さず、自治体のルールに従って処分する

これらを習慣化することが、川や海の美しさを守ることにつながるのです。

ご自宅の排水が海や自然環境に与える影響

排水口の奥へ消えた水がその後どうなるのか、普段の生活ではなかなか意識する機会がありません。

ここでは毎日使用する水が、どのように水環境への負荷につながるのかを解説します。

生活排水に含まれる油や洗剤が水環境に与える影響

家庭から出る生活排水に含まれるのは、調理時の油や食べ残し、洗剤など、さまざまな汚れです。

こうした汚れを必要以上に排水口へ流すと、生活排水による水環境への負荷が高まります。

特に、有機物や窒素・りんなどが水域へ多く流れ込むことは、水質悪化や閉鎖性水域(へいさせいすいいき)における富栄養化(ふえいようか)の一因です。

また、食用油を排水口へ流すと、排水管や下水道管の中で冷えて固まり、つまりや悪臭を引き起こすことがあります。

使用済みの油は排水口へ流さず適切に処分し、食器やフライパンに付いた油汚れは紙などで拭き取ってから洗いましょう。

くわえて、洗剤も必要以上に使用せず、製品に記載された適量を守ることが大切です。

洗濯などから発生するマイクロプラスチック問題

ポリエステルやアクリルなどの合成繊維の衣類を洗濯すると、微細な繊維くずが発生し、その一部はマイクロプラスチックとして排水に含まれます。

下水処理場ではマイクロプラスチックの大部分が除去されるとされていますが、すべてを取り除けるわけではなく、一部が環境中へ流出する恐れがあります。

海へ流出したマイクロプラスチックは海洋生物に取り込まれることがあり、生態系への影響が懸念されています。

参照:微細藻類-細菌バイオフィルムによる下水の微小マイクロプラスチック除去(令和 7年度)┃国立研究開発法人 国立環境研究所

生活排水の種類と自然環境へ与える負荷

ご自宅のどの場所からどのような排水が出ているのかを知ることで、それぞれに合った対策を取りやすくなります。

水まわりの場所ごとに発生する排水の特徴を、以下の表で確認してみましょう。

排水の発生場所汚れの原因水環境への負荷
キッチンのシンク食用油や食べ残しなどの有機物水質への負荷を高めるほか、油は配管のつまりや悪臭の原因にもなる
お風呂や洗面台シャンプーやボディソープなど使用量が多すぎると生活排水の汚濁負荷を高める
洗濯機の排水合成繊維から出る微細な繊維くず一部がマイクロプラスチックとして川や海へ流出する恐れがある

場所ごとの特徴を意識して対策を行うことで、ご自宅から出る汚れの負荷を減らすことにつながります。

関連記事:排水口の油汚れを防ごう┃「油・断・快適!」キャンペーンに学ぶ暮らしの習慣

水環境とご自宅の排水に関するよくある質問

ご自宅でできる水環境への配慮について、よくある疑問にお答えします。

Q1.浄化槽や下水処理場があるのに海が汚れるのはなぜですか?

下水処理場や浄化槽では生活排水に含まれる多くの汚れを取り除きますが、すべての物質を完全に除去できるわけではありません。

また、合流式下水道が採用されている地域では、強い雨が降った際に処理能力を超えると、汚水が混ざった雨水が河川や海へ放流されることがあります。

そのため、ご自宅でも油や食べ残しを流さない、洗剤を適量使用するなど、排水の汚れを減らす工夫が求められるのです。

参照:水質保全対策┃大阪市

Q2.環境に優しい洗剤を使用すればいくら流しても問題ありませんか?

環境に配慮した製品であっても、必要以上の量を使用してよいわけではありません。

洗剤の使用量が多いと水環境や排水処理への負荷につながるため、製品のパッケージに記載されている適量を守って使用しましょう。

Q3.排水口に設置するゴミ取りネットはどのようなものがおすすめですか?

排水口の形状に合い、髪の毛や食材くずなどをしっかり捕集(ほしゅう)できるものを選びましょう。

目の細かいネットは小さなゴミも取りやすい一方、汚れがたまると水の流れが悪くなるため、こまめな交換や清掃が必要です。

ご自宅の水まわりから始める水環境への配慮

国際ビーチクリーンアップデーには、海洋ごみ問題の解決に向けて、各地で海岸の清掃やごみの内容を調査する取り組みが行われています。

海の環境を守るためにできることは、こうした海岸での活動だけではありません。

ご自宅でも、油汚れを拭き取ってから食器を洗う、食べ残しを排水口へ流さない、洗剤を適量使用するなど、水環境への負担を減らすためにできることがあります。

一つひとつは小さな行動でも、日々の暮らしの中で継続していくことが大切です。

水環境を守るために、ご自宅の水まわりから、できることを取り入れていきましょう。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

監修者

髙城 俊介

マネージャー

髙城 俊介

《略歴》

水回りのトラブル対応を年間700件ほど行っている水回りトラブル解決のエキスパート。
水回りの緊急メンテナンス業界で7年業務に従事し様々なトラブル対応を行っており、お客様からの信頼も厚く会社随一のリピート率を誇る。
お風呂・排水管の水回りトラブルでお困りでしたら「みんなの町の水道職人」にお任せください。

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