バスタイムを特別な時間に変えてくれるアイテムとして人気の「バスボム」。
色鮮やかな発泡やアロマの香り、中から花びらやおもちゃが出てくるなど、子どもから大人まで楽しめる入浴グッズです。
しかしその一方で、バスボムを使ったことで浴槽の汚れがひどくなったり、排水口がつまったりといったトラブルも報告されています。
今回は、バスボムを安全・快適に使うための注意点や、ご家庭でできる予防策についてご紹介します。
目次
バスボムとはどんな入浴剤?
バスボムとは、重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸などの成分を主に使って作られた、発泡タイプの入浴剤です。
水に入れるとシュワシュワと泡を出しながら溶け、炭酸ガスが発生します。
これによって血行促進やリラックス効果が期待できるとされているのです。
市販のバスボムにはさまざまな種類があります。
中にはバスボムの中から花びらや小さなおもちゃ、メッセージカードなどが出てくる仕掛けつきのものもあり、人気です。
また、香料や着色料、エッセンシャルオイルなどが配合されており、お風呂の中での癒しタイムを演出してくれます。
ご家庭で簡単に手作りする方も増えており、100円ショップやインターネットネット通販で、材料やキットが簡単に手に入るでしょう。
バスボムを使うときに気をつけたいこと
見た目も香りも楽しめるバスボムですが、使用方法にはいくつか注意点があります。
まず、成分の性質や色素によっては浴槽の素材を傷めたり、汚れがつきやすくなったりすることがあります。
色素沈着に注意
濃い色のバスボムを使うと、浴槽の表面に色素が残ることがあります。
白や淡い色の浴槽ではとくに目立ちやすく、繰り返し使うことで着色汚れが取れなくなることもあります。
オイル成分によるぬめり
バスボムに含まれるエッセンシャルオイルや保湿成分(シアバターなど)は、肌に潤いを与える一方で浴槽に油膜を作ることがあるのです。
滑りやすくなるため、足元に注意しないと転倒のリスクもあります。
肌トラブルの可能性
香料や保存料、着色料などに対して敏感な体質の方は、かゆみやかぶれなどの肌トラブルが出ることがあります。
とくに小さなお子様やアレルギー体質の方がいるご家庭では、事前にパッチテストを行うか、無添加の製品を選ぶようにしましょう。
花びらや装飾物による排水口のつまり
バスボムの中には、溶けた後に花びらや紙吹雪、ラメなどが浮かぶものがあります。
これらは見た目の楽しさを演出してくれますが、使い終わった後にそのまま排水すると、排水口や排水管がつまる原因となることがあります。
- 乾燥花びら(ローズ、ラベンダーなど)
- 紙製のメッセージや装飾紙
- 小さなおもちゃやプラスチック片
- ラメやグリッター など
排水の前にこれらは取り除くようにしましょう。
排水口トラブルを防ぐための対策
バスボムを使った後の排水トラブルの予防は、いくつかの簡単な対策を行うだけで大きく効果が期待できます。
お風呂用ネットを活用する
バスボムを浴槽に入れる前に、浴槽の排水口部分に使い捨てのネットやフィルターを取り付けておくことで、花びらや異物が排水口に流れ込むのを防げます。
100円ショップなどで購入できる浴槽用ごみ取りネットは、こうした用途にぴったりです。
バスボムを使った後は必ず異物をすくい取る
バスボムが溶けた後に浮かんでいる花びらや紙片などは、排水する前にすくい取って捨てましょう。
使い捨ての手袋やプラスチック製のスコップなどを使うと、すくい取る際の水濡れ対策ができます。
排水前にお湯を冷ます
お湯が冷えることで油分やラメなどが固まることがあるため、温かいまま排水せず、一旦お湯が冷えるのを待つことがおすすめです。
結果、油分やラメなどが表面に固まり取り除きやすくなります。
バスボムを使った後は浴槽と排水口を掃除する
バスボムの成分が浴槽内に残らないよう、バスボムを使った後は浴槽をしっかりと洗い、排水口のごみ取りも行いましょう。
ぬめりやにおいが出やすい夏場には、重曹やクエン酸を使った簡単な掃除も効果的です。
浴室設備への影響にも注意
排水口のつまりだけではなく、浴室の設備に対する影響も気にしておきたいポイントです。
たとえば、ジェットバスや追い炊き機能付きのお風呂では、バスボムの成分が配管に残ってしまう可能性があります。
とくにオイル分やラメ、粉末状の成分は配管内部に付着しやすく、機器の故障につながることもあります。
浴槽に使用可能な入浴剤の種類は、各メーカーが指定していることも多いため、事前に取扱説明書を確認するのが望ましいでしょう。
また、人工大理石などの素材を使用している浴槽では、強い色素や酸性の成分が変色や劣化の原因になる可能性もあります。
トラブルが起きたらどうする?
もし排水口がつまってしまった場合は、まずごみ取りネットの中を確認し、手で取り除ける範囲の異物は取り除きましょう。
それでも水が流れない場合には、排水管でつまりが起こっている可能性があります。
このようなときは、市販の排水管洗浄剤や、お湯と重曹・クエン酸を使った自然派の掃除方法があります。
しかし、つまりが深刻な場合には、みんなの町の水道職人などの水道修理業者に相談するのが安全です。
無理に棒やワイヤーなどを差し込んでしまうと、配管を傷つけたり、つまりを悪化させたりすることがあるため注意しましょう。
安全で楽しいバスタイムを
バスボムは見た目も香りも楽しめる癒しのアイテムですが、正しい使い方を知ることでその魅力を最大限に引き出せます。
ちょっとした気配りが排水トラブルや肌トラブルを未然に防ぎ、安心してバスタイムを楽しむことにつながります。
- 成分表示を確認し、肌に優しいものを選ぶ
- バスボムを使った後は、花びらや異物をすくい取って処分する
- 排水口にはネットを取り付けておく
- 浴槽・排水口は必ず洗浄する
- ジェットバスや追い炊き風呂では使用可否を確認する
これらを守ることで、バスボムの魅力を損なうことなく、快適なバスタイムを楽しめるでしょう。
また、バスボムを使った後に排水口のつまりトラブルが発生した場合には、みんなの町の水道職人に依頼することもご検討ください。
最寄りの作業員が最短30分で現場に駆けつけ、迅速につまりを対処します。