
突然、家の中で水漏れが発生した時、早期発見できるかどうかで被害の大きさが大きく変わります。そこで役立つのが水漏れセンサーですが、このセンサーが正常に機能しないと安心のはずが不安の種になってしまいます。
この記事では、水漏れセンサーが反応しない原因から自分でできる対処法、そして専門業者に依頼すべきタイミングまで詳しく解説します。センサートラブルで困っている方はもちろん、これから設置を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
目次
安心のはずが不安に?水漏れセンサーが反応しない主な原因

水漏れセンサーは、水漏れを早期に発見するための重要な防衛手段です。しかし、いざという時に機能しなければ意味がありません。センサーが反応しない場合、以下のような原因が考えられます。
電池切れや電源不足で動かないことも
一般的な電池式の水漏れセンサーの場合、最も多い不具合の原因は電池切れです。電池の消耗により十分な電力が供給されないと、センサーは正常に動作しません。
特に長期間使用していると、いつの間にか電池が弱っていることがあります。中には電池残量が少なくなると警告を出す機種もありますが、そうでない場合は定期的なチェックが欠かせません。
「設置したから安心」と思っていても、肝心な時に電池切れでは本末転倒です。半年に一度は電池の状態を確認する習慣をつけましょう。
センサー自体の故障やサビ・接触不良
水回りに設置するセンサーは、湿気の多い環境に置かれることが多いため、内部の電子回路が劣化したり、接触不良を起こしたりすることがあります。
具体的には以下のような症状が現れます。
- センサー内部の回路基板の腐食
- 端子部分のサビや劣化
- 内部配線の断線や接触不良
これらの問題が生じると、水を検知しても電気信号が正しく伝わらず、アラームが鳴らない状態になってしまいます。
また、長期間の使用による物理的な損傷も故障の原因のひとつです。水漏れセンサーの寿命は一般的に3〜10年と言われていますが、使用環境によっては早期に劣化することもあります。
設置場所は大丈夫?検知範囲の問題
水漏れセンサーは設置位置が適切でないと、実際に漏水が起きても検知できない場合があります。
例えば、床面が平らでなく傾斜があると、漏れた水がセンサーとは反対方向に流れてしまい、センサーに水が接触しません。また、配管からあまりにも離れた場所に設置していると、水漏れの初期段階での検知は不可能です。
特に注意したいのは、センサーの検知範囲です。一つのセンサーでカバーできる範囲には限りがあり、設置場所によっては漏水箇所からセンサーまで水が到達する前に別の方向へ流れてしまうことがあります。
水漏れが発生しやすい場所(洗濯機の下や給湯器周辺、キッチンシンク下など)の直下にセンサーを設置するのがベストです。また、床の低い部分や水が溜まりやすい箇所を意識して配置しましょう。
感知部の汚れや劣化で水をはじいてしまう
水漏れセンサーの検知部分(電極や湿度センサー)には、時間の経過とともにホコリや油分、ワックスなどが付着することがあります。
特にキッチン周辺に設置している場合は油分が付着しやすく、浴室やトイレ周辺では石鹸カスや水垢が溜まりやすくなります。これらの汚れは水をはじく性質があるため、少量の水が触れても検知できない原因となりやすいです。
また、センサーの感知部が腐食している場合も、正常な通電ができず反応しなくなることがあります。目視で確認できる範囲で、センサー部分に変色や腐食がないかチェックする習慣をつけましょう。
スマートタイプのセンサーは通信エラーも
最近増えているスマートフォン連動型の水漏れセンサー(IoTタイプ)には、別の問題が発生することがあります。それは通信エラーです。
これらのセンサーは無線通信でハブやスマートフォンと接続していますが、以下のような問題で正常に作動しないことがあります。
- ハブとセンサーの距離が遠すぎる
- 壁や家具などの障害物による電波の遮断
- Wi-Fiやスマートホームシステムの設定エラー
- アプリの不具合や初期設定の誤り
例えば、人気のAqara製の漏水センサーでは、ハブからの距離が遠すぎると安定して動作しない問題が報告されています。センサー自体は正常でも、通信面の問題で警報が届かなければ意味がありません。
見逃し厳禁!センサーが反応しないことで起こるトラブル

水漏れセンサーが正常に機能しないとどのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。
気づかないうちに広がる漏水被害
水漏れセンサーが反応しないと、漏水に気づくタイミングが遅れ、被害が広範囲に及ぶ恐れがあります。
少量の水漏れは目視では発見しにくいです。特に目につきにくい場所(キッチンシンク下の収納内、洗濯機裏、壁の中の配管など)で発生した場合は、かなりの量の水が漏れるまで気づかないままという場合が起こり得るでしょう。
発見が遅れると、以下のような被害が生じる可能性があります。
- フローリングの膨張・変形
- 壁紙の剥がれや変色
- 建材の腐食や強度低下
- カビやダニの発生による健康被害
- 電化製品の漏電や故障
特に床下に水が溜まると、見た目では気づきにくいまま構造材の劣化やカビの繁殖が進むこともあります。これらは建物の寿命を縮めるだけでなく、修復に多額の費用がかかる状況を引き起こしかねません。
誤作動や不作動が続くと「オオカミ少年」効果も
水漏れセンサーが頻繁に誤作動を起こしたり、反応しなかったりする状態が続くとセンサーへの信頼性低下という問題が起こります。
よくある例が「オオカミ少年効果」です。何度も誤報(実際には水漏れていないのにアラームが鳴る)があると、「またか」と思って真剣に対応しなくなります。そして本当に水漏れが発生した時に「またの誤報だろう」と軽視してしまうリスクがあるのです。
逆に、小さな水濡れに反応しない状態が続くと「このセンサーは役に立たない」と判断し、点検・メンテナンスを怠るようになるかもしれません。その結果、本当に大きな漏水が起きた時に発見が遅れてしまいます。
センサーへの過信も問題です。「センサーを設置しているから安心」という思い込みから、定期的な水回りのチェックを怠ってしまうと、センサーが故障した時に大きなリスクを抱えることになります。
まずは自分でチェック!水漏れセンサーの簡単対処法

水漏れセンサーが反応しない場合、いきなり専門業者に依頼する前に、自分でできるチェックと対処法があります。まずはこれらを試してみましょう。
電池交換で復活することも
最も簡単で効果的な対処法は、電池の交換です。特に長期間使用している場合や、電池残量の警告が出ている場合は、新しい電池に交換してみましょう。
電池交換の際の注意点は以下の通りです。
- メーカー推奨の電池タイプを使用する
- 電池の向き(+/−)を間違えないようにする
- 電池接点部分にサビや汚れがないか確認する
- 古い電池と新しい電池を混ぜて使わない
単に電池切れだけが原因だった場合は、交換するだけでセンサーが正常に作動します。電池交換後は必ず動作確認を行い、正常に反応するかテストしましょう。
リセット操作で内部エラーを解消
電子機器全般に言えることですが、内部で一時的なエラーが発生していることがあります。そんな時は簡単なリセット操作が効果的です。
- スイッチがある機種:電源をOFFにして数秒待ち、再度ONにする
- スイッチがない機種:電池を一度取り外し、10秒ほど待ってから再セットする
スマートフォン連動型のセンサーであれば、専用アプリ上でのリセット操作が必要かもしれません。その場合は取扱説明書やメーカーのウェブサイトを参照してください。
リセット操作によって内部の一時的なエラーが解消されれば正常動作に戻ることがありますが、頻繁にリセットが必要になるようであれば、センサー自体の劣化や故障の可能性を疑いましょう。
最適な設置位置を見直してみよう
センサーの反応が悪い場合、設置位置を見直すことも重要です。以下のポイントをチェックしましょう。
- 水漏れが発生しやすい場所の直下または近くに配置されているか
- センサーの検知部分が床面にしっかり接触しているか
- 水が溜まりやすい場所(床の低い部分)に置かれているか
- センサーが動いたり、ずれたりしていないか
特に浴室やキッチンなど、水を使う機会が多い場所では、水漏れの可能性が高い配管の真下に設置するのが理想的です。また、センサーが動かないよう、必要に応じて両面テープなどで固定するとよいでしょう。
ブザー内蔵型のセンサーの場合は、アラーム音が聞こえやすいよう、ブザー部分が塞がれないような向きで設置することも大切です。
センサー部分の汚れを優しく清掃
センサーの感知部分に汚れが付着していると、水を正しく検知できなくなります。定期的な清掃が大切です。
清掃方法は以下の通りです。
- 1.センサーの電源を切るか電池を取り外す
- 2.乾いた柔らかい布や綿棒で感知部分のホコリを優しく拭き取る
- 3.油分や頑固な汚れがある場合は、中性洗剤を薄めて湿らせた布で拭く
- 4.洗剤を使った場合は、きれいな水で湿らせた布で洗剤を拭き取る
- 5.完全に乾燥させてから電源を入れる
特にキッチン周りのセンサーは油分が付着しやすいため、定期的な清掃が必要です。ただし、強くこすったり、アルコールやシンナーなどの強い溶剤を使用したりすると、センサー部分を傷める恐れがあるので注意しましょう。
定期的な動作テストで安心を確保
水漏れセンサーは、定期的な動作テストを行うことが重要です。ほとんどのメーカーは年に1回以上のテストを推奨しています。
動作テストの方法は以下の通りです。
- 1.テストボタンがある機種の場合:ボタンを押してアラームが正常に鳴るか確認する
- 2.テストボタンがない機種の場合:少量の水をセンサー部分に触れさせて反応するか確認する
- 3.スマートフォン連動型の場合:通知やアラートが正しく届くかも確認する
このようなテストを定期的に行うことで、センサーが正常に機能しているかを確認できます。また、テスト時にアラーム音が弱かったり、通知が遅れたりする場合は、電池の消耗や通信環境の問題があるかもしれません。
万が一、テストでセンサーが反応しない場合は、上記の対処法を試してみましょう。それでも改善しない場合は、センサーの故障の可能性が高いです。
鳴り止まない誤作動にも対処法あり
逆に、センサーが水漏れしていないのに鳴り続けるといった誤作動の場合にも簡単な対処法があります。
- 1.センサー部分を乾いた布でしっかり拭く(湿気を感知している可能性がある)
- 2.センサーをリセットする(電池を一度外すか、リセットボタンを押す)
- 3.設置場所の湿度が高すぎないか確認する(浴室など高湿度の場所では誤作動しやすい)
- 4.電池端子の接触不良を確認する(緩みやサビがないか)
これらの対処を行っても誤作動が続く場合は、センサー自体の故障が考えられます。何度も誤報が続くようであれば、センサーの交換を検討しましょう。
ここからは専門家に任せよう!自力対処の限界ライン
自分でできる対処を試しても改善しない場合や、実際に水漏れが発生している場合は、自力対応の限界と考えましょう。以下のような状況では、専門業者への依頼を検討してください。
センサー本体の故障サインを見逃さない
センサー本体に以下のような症状がある場合、故障の可能性が高く、修理や交換が必要かもしれません。
- 電池交換やリセットを試しても反応しない
- テスト時のアラーム音が弱いまたは途切れる
- センサー部分に目視できる腐食や損傷がある
- LED表示灯が点滅しないなど、通常の動作パターンと異なる
センサーの一般的な寿命は3〜10年程度です。長期間使用しているものであれば、劣化による故障の可能性が高まります。メーカー保証期間内であれば、無償修理や交換が受けられる可能性もあるため、まずはメーカーのサポート窓口に問い合わせてみましょう。
保証期間が過ぎている場合は、新しいセンサーへの買い替えを検討する方が経済的なことが多いです。特に最新のセンサーは性能が向上していることも多く、より安心・安全な環境を構築できます。
原因不明の水漏れは即プロへ
実際に水漏れが発生していてその原因がわからない場合や、自力で止められない場合は、迷わず水道修理のプロに依頼しましょう。
特に以下のような場合は専門業者の出番です。
- 配管からの水漏れで止水栓を閉めても止まらない
- 壁の中や床下からの水漏れが疑われる
- 水道メーターが回り続けている(見えない場所で漏水している可能性)
- 水の出る場所と漏れている場所が離れている(配管経路の問題)
この場合の応急処置としては、まず水道の元栓を閉めて水の供給を止めることが重要です。これにより、漏水による被害の拡大を防ぐことができます。その上で専門業者に連絡し、原因特定と修理を依頼しましょう。
放置すれば被害は時間とともに拡大し、最終的な修理費用も膨らむ可能性があります。早期対応によってコストを抑えることが大切です。
マンションでの水漏れは管理会社にも報告を
マンションやアパートなどの集合住宅で水漏れが発生した場合、自分の部屋内だけの問題では済みません。管理会社や管理人にも速やかに報告しましょう。
特に以下のような場合は必ず報告が必要です。
- 水漏れセンサーが作動した(または作動しなかった)
- 階下の住居に被害が及んでいる可能性がある
- 共用部分の配管からの漏水が疑われる
- 大規模な水漏れで住居内の対処だけでは不十分
マンションの場合、配管の一部は共用部分に含まれることがあり、個人の判断で修理することができません。また、管理規約によっては、水漏れ時の対応手順が定められていることが多いです。
管理会社を通じて、適切な業者の手配や、保険適用の手続きを進めてもらいましょう。階下への被害が発生した場合も、個人間のトラブルになりにくく、円滑な解決が期待できます。
専門知識が必要な配管修理は素人判断NG
水漏れの原因が配管の故障や劣化にある場合、修理には専門的な知識と技術が必要です。以下のような場合は、素人判断での修理は避けてください。
- 配管の接続部や継手からの漏水
- 配管自体の亀裂や破損
- 壁の中や床下にある配管の問題
- 給水管・給湯管の劣化による漏水
これらの修理を無資格者が行うことは、法律で禁止されている場合もあります。また、誤った修理はかえって状況を悪化させかねません。
水漏れセンサーの不具合と配管の問題は別々に対応する必要がありますが、水道修理のプロなら総合的な診断と対応が可能です。水漏れの根本的な解決には、信頼できる水道修理業者に相談することをおすすめします。
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